ポカラの風景(Kantipur Publications 提供)
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ニューズ・ライン(11月16日~30日)
2013年12月2日
■ 制憲議会選挙マオイスト派大敗!
19日に施行された制憲議会選挙は概ね平和裡に終わった。最終結果は未だ選挙管理委員会から発表されていないが、開票は終わっている。投票は二本建で政党に投票する比例代表と選挙区に立候補した個人に投票する2票の集計となる。11月30日現在の集計では
1.コングレス党 196議席
2.CPN-UML(共産党統一派) 175議席
3.マオイスト派(ダハール派) 80議席
4.RPP-N 23議席
5.MJF-D 14議席
6.RPP 13議席
注目のマオイスト派は前回に比べて勢いが全く無く、ダハール議長、ナラヤン・シュレスタ副議長兼、外務大臣、ヤミ元観光大臣、ポカレル最高幹部等リーダーが相次いで落選した。一方選挙に参加しなかった、マオイスト・バイデイア派の動向は定かではないが、コングレスなどは新憲法つくりに協力するよう呼びかけている。管理内閣によれば国会が召集され新しい政府が出来るのは一ヶ月ほど先になろうとのことである。
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ニューズ・ライン(11月1日~16日)
2013年11月16日
■ 各国が旅行者などに厳重注意
11月19日の制憲議会選挙を控え選挙戦は政党間での暴力沙汰、選挙に反対するマオイスト・バイデイア派との闘争など過熱している。
カトマンズの各国大使館は当地に駐在、居住する自国民や観光客に対し選挙期間中のデモ、集会などの街頭活動に充分注意するよう警告している。インド国境は16日夜から20日まで完全に閉鎖され選挙当日の車両などの使用も禁止されている。マオイスト派とこれに賛同する33の政党は11月11日から20日までバンダ(ストライキ)を実施する計画であったが、各方面からの圧力が強く、11日の一日のみで終わり、引き続き交通ストライキを計画したが国民に無視された。
一方政府は取り締まりを一段と強化し、カトマンズは警察、軍隊が要所を警備するとともにバンダなどで暴力沙汰になれば即逮捕の指示を出している。
■ NGO選挙監視団
アメリカのカーター事務所は50名以上の選挙監視団を選挙監視に送った。この監視団はカーター元アメリカ大統領が主宰するもので今回はレグミ暫定内閣議長(首相相当)の要請にもとずくものでスキアット元タイ国副首相も同行する。監視団は27カ国の50名以上のメムバーで構成されており選挙監視と同時に政府関係者など要人との面談が予定されている。また、ANFEF(Asian Network for Free Election Foundation)も50名以上の監視団を派遣する。
■ 対インド貿易は総額の三分の二
TEPC(Trade Export Promotion Center)によればネパールの貿易はその三分の二がインド一国に頼っている。歴史的にも、地勢的にも近い関係にあるが一国に集中している事に懸念している向きは多い。2012/2013の直近の統計によれば
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対インド輸出 |
輸出総額 |
対インド比率 |
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51.78 billion Rupee |
77.35 billion Rupee |
66.9% |
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対インド輸入 |
輸入総額 |
対インド比率 |
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397.95 billion Rupee |
601.20 billion Rupee |
66.19% |
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主な輸出品目 |
主な輸入品 |
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鉄鋼、カルダモン、茶 |
石油製品、鉄鋼製品、車、各種部品など |
■ 警察庁長官が交代
内務省は警察幹部の人事異動を発表した。11月19日の制憲議会選挙を前にして最高幹部の交代は如何との意見もあるが、この人事は定期的な移動である。新長官はウペンドラ・カンタ・アリエル氏、なお5人いる長官代行もあわせて退任する。長官の人事については女性初の副長官であるパルバテイ・タパ氏からクレームがついているが裁判所はこれを認めていない。
■ 混ざり物の多いお菓子屋さん
10月、は11月お祭りが多くお菓子などのスイーツが大量に消費されるが食糧等品質管理局はカトマンズ盆地のお菓子工場の品質を検査した結果27の工場で管理局の基準に適しないお菓子等が摘発された。
■ インド政府が大量の車両を寄贈
インド政府は19日の制憲議会選挙に向けて政府の機動力を援助する為、ピックアップ・トラック450台、ジープ135台、乗用車30台、大型トラック75台、ウオーター・タンカー10台、バス16台を寄贈した。また、軍は2機のヘリコプターを購入した。
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モンベル・カトマンズ店オープン!
コスモ・トレックKKは株式会社 モンベルと提携しモンベル・カトマンズ店を2009年10月1日オープンした。
従来からカトマンズにはトレッキング、登山用品等の小売店はいくつかあったが純正品は少なく8割以上のアウト・ドアー用品は所謂ニセモノと言われていた。しかしながら、欧米からのトレッキング、登山客のみならず近年はアジア諸国からのビジターも多く、ブランドとしての”モンベル”への評価が高いことから開店となった。2007年10月辰野会長がネパール政府観光大臣の招待でネパールを訪問された際に決定したものである。
場所はコスモ・トレックの会社内に併設されており、282品目2500点の商品が展示されている。
営業時間: 午前9時30分より午後7時頃まで。
詳しくはコスモ・トレックまでお問い合わせください。
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ポカラから眺めるアンナプルナ連峰。手前はペワタール湖。 (写真をクリックすると拡大します)
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■ これまでの主なニュース |
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■ 編集室から |
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平和が続きますように!
最近縁あって前国王の最側近と言われる人物と2、3度食事をする機会があった。今でも側近を続けているようで昨秋のテハール祭後にはその前国王のお使いでヨーロッパに3週間も出かけていたとの事。
何の用事か見当はつくがあえて聞くことはしなかったが前国王もなかなか商売上手ではあったが、昨年後半からの金融危機では相当のダメージがあったと推測できる。海外にかなりの資産があるとは貧乏人のあて推量にしかすぎないがスコットランドにお城を所有しているというのは本当のようである。
数年前まではマオイストと呼ばれる人々はジャングルや山のなかで暮らしていたが、今は国王がジャングルの中で暮らしているのが不思議な気がする。カトマンズ等の都会も空気は汚いし、電気や飲料水もままならない状況では山の中の暮らしの方が結構快適なのかもしれない。
その側近によれば非常に元気でシンガポールにいるパラス前皇太子の子供達(お孫さん)とのメールのやりとりが楽しみとのことであり、お元気だそうである。!
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