主なニュース(2月25日〜3月1日)
■ ロイヤル・ファミリーの財産が国に移管される(2月25日)
プリンセス・プレラナ(国王の長女)がナビル銀行に保有していた160millionルピー(邦貨 約3億円)にのぼる株が国に移譲された。本来この株は前国王の長男デイペンドラ皇太子が所有していたものであるが、2001年6月1日の王宮内での事件後現国王側に移譲されていたものである。政府は前国王の財産の国への移管決定をうけてこの措置をとったもの。
■ 立候補者の中間報告(2月26日)
選挙管理委員会は立候補者の中間報告を発表した。26日現在234選挙区に2211人が届け出ている。
■ ネパール経団連等がセキュリテイに物申す(2月27日)
FNCCI,CNI, NCCはビジネス関係の人間が政情の不安定のなかで脅しや誘拐等に遭遇するケースが増えていることで、政府にたいしセキュリテイの強化を申し入れるとともに必要ならばストライキも辞さないとの声明を発表した。
※FNCCI(Federation of Nepalese Chamber of Commerce and Industry )
※CNI(Confederation of Nepalese Indystries)
※NCC (Nepal Chamber of Commerce)
■ 石油公社が3000KLの石油を輸入(2月27日)
NOC(Nepal Oil Corporation-石油公社)は2週間ぶりに約3000KL(キロ・リットル)の石油製品を輸入した。内訳はガソリン522KL,デーゼル1100KL,ケロシン761KL,航空燃料520KLでインドからのタンクローリーのコンボイは軍、警察を動員しての厳重な管理下のもとに行われた。
■ マデシ・グループが政府と合意(2月29日)
独自の自治権、司法権等を求めて反政府活動をしていたUDMFはこの間の闘争で亡くなった者に対する補償と殉教者としての待遇、逮捕された者の即時釈放など当面の要求に政府が合意したため闘争を中止した。主な要求である自治権などについては4月の選挙後に対応されることになった。
※UDMF(United Democratic Madhesi Front)
■ FRNFが政府と合意(3月1日)
テライ地方で自治権などほぼUDMFと同じ要求をかかげて反政府闘争をおこなっていたFRNFは政府との交渉が合意に達したと発表した。合意の内容は
1.闘争で死亡した者への補償
2.その家族の子供達への無償での教育
3.ケガ人の治療費の政府負担
等 も含まれている。
※FRNF(Federal Republican National Front)
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