ニューズ・ライン(9月16日~30日)
2011年10月1日
■ バッタライ首相国会で所信表明
15日指名されて以来初めて国会で所信を行った。バッタライ首相は野党側に国会運営の協力を求めるとともに、新憲法案の作成、経済政策、外交政策等7ページに渡る所信は多岐にわたっていた。
■ バッタライ首相国連総会へ
バッタライ首相と13名の政府ミッションが19日、第66回国連総会に出席のためニューヨークを訪れた。24日にはバッタライ首相は総会で演説したが。合わせてオバマ大統領のレセプションに招待された。総会の演説では世界が毎年1.5trillionにのぼる武器を取り引き、消費している時に20億人を超える人々が食糧難、医療不足に陥っていることを訴えた。また、ネパールの復興には新マーシャル・プランの必要性を強調した。ネパールの首相がこの種の演説をしたのは初めてとされている。
■ ネパールの人口は2662万人
CBS(CentralBureauofStatistics中央統計局)の発表によればここ10年で約345万人増え2662万人であると発表した(201012月末現在)。内訳は
|
男子 |
12,927,431人 |
|
女子 |
13,693,378人 |
|
総計 |
26,620,809人 |
伸び率1.4%であり、最も人口の多いカトマンズは1,740,977人とされている。
地域別では
|
都市部 |
4,525,787人 |
(17%) |
|
農村部 |
22,095,022人 |
(83%) |
|
山岳部 |
1,795,354人 |
(6.7%) |
|
中間部 |
11,475,001人 |
(43.1%) |
|
テライ地方 |
13,350,454人 |
(50%) |
■ ネパールに地震
19日インド北東部シッキムを震源とする地震がネパール、チベットなどを襲った。マグニチュード6.8と観測されたこの地震でネパールでも3名の死者と68名の負傷者、多数の家屋の損傷が確認されている。
過去の地震に歴史は
|
1934年 |
マグニチュード8.4 |
ネパール全土 |
死者8,519人 |
家屋倒壊126,455 |
|
|
|
|
ビルデイング倒壊80,893 |
|
|
ネパール史上最悪の地震でありカトマンズ盆地は殆ど全滅の状態だった |
|
1980年 |
マグニチュード6.5 |
西部ネパール地方 |
死者125人 |
家屋倒壊11,604 |
|
1988年 |
マグニチュード6.7 |
東ネパール |
死者721人 |
家屋倒壊64,174 |
■ カトマンズ国際空港悪夢一日
8月25日のカトマンズ国際空港と関係者は悪夢の一日であった。早朝7時30分山岳遊覧飛行から帰路、空港の2-3分前に19人を乗せたブッダ航空のツインオッターがパタン近郊の丘陵に墜落乗客、乗務員全員が死亡した。
直後の10時半すぎニューデリーに離陸直前のLCCSpiceJetで爆弾騒ぎがあり179人の乗客等が退避させられ空港は5時間以上に渡って閉鎖された。国軍の爆弾処理班が出動したがこれは乗客の悪ふざけとわかった。
この間カトマンズに向かっていたタイ国際航空など国際線はカルカッタ、ニューデリー、ラクノーなどインド各地の空港に待機した。間の悪い事に空港閉鎖が解除された午後6時過ぎの一番機ネパール航空が離陸直前にパンクチャーを起こし再び滑走路は閉鎖された。
■ 航空機事故の歴史
観光省の発表によればここ20年間(1992年から2010年)でネパールは66回の航空機事故をおこしており、その42回はツインオッター、アブロ等の固定翼機によるもので乗客、乗務員の生命が奪われており、24回は機材の不調で運航を取りやめたりしたものである。
ネパールの主な航空機事故
|
1955年3月3日 |
DC-3 |
KalingaAir |
ネパール北西部シムラ |
|
|
|
|
ネパールでの最初の航空機事故 |
|
1969年7月12日 |
DC-3 |
ネパール航空 |
南部ヘタウダ |
死者35名 |
|
1992年7月31日 |
A310 |
タイ国際航空 |
カトマンズ北の山 |
死者113名 |
|
1992年9月28日 |
A300 |
パキスタン航空 |
カトマンズ近郊 |
死者167名 |
|
1999年10月0日 |
AVRO |
ネコン航空 |
カトマンズ近郊 |
死者15名 |
|
2000年7月27日 |
ツインオッター |
ネパール航空 |
ダレルドラ |
死者25名 |
|
2002年9月29日 |
ツインオッター |
シャングリラ航空 |
カスキ |
死者18名 |
|
2006年6月21日 |
ツインオッター |
イェテイ航空 |
ジュムラ |
死者9名 |
|
2006年9月23日 |
MI-17ヘリコプター |
シュリー航空 |
東ネパール |
死者24名 |
|
2008年3月3日 |
MI-17ヘリコプター |
国連 |
東ネパール |
死者10名 |
|
2008年10月8日 |
ツインオッター |
イエテイ航空 |
ルクラ |
死者18名 |
|
2010年8月24日 |
ドルニエ |
アグニ航空 |
東ネパール |
死者14名 |
|
2010年12月15日 |
ツインオッター |
タラ航空 |
東ネパール |
死者22名 |
|
2011年8月25日 |
ツインオッター |
ブッダ航空 |
カトマンズ |
死者18名 |
■ ダサイン大祭の休み
ダサイン大祭の為10月3日より11日までネパール政府は休みになります。但しイミグレーションはビザ取得は一日一時間オープン。トレッキング・パーミッションはクローズになります。市中銀行は一日2時間程度のオープンとなります。街中の商店も殆ど休みになります。
|