|
Cosmos International
Mail : desk@nepal-news.net |
|
|
ニューズ・ライン(5月1日~13日)
2011年5月13日
■ 愛煙家には申し訳ない!
4月11日に議会で承認されたTobakoProduct Control and Regulatory Bill(タバコ等規制に関する法律)は5月9日ヤダブ大統領の裁可を得て90日後に発効することになった。ネパールは2003年WHO(World Health Organisatio 世界保健機構)のたばこ等に関する議定書に調印し2006年には批準している。
新しい法律によれば、次の場所が禁煙指定となり罰則規定がある。
|
1. |
政府の建物や公共施設 |
|
2. |
学校 |
|
3. |
病院 |
|
4. |
空港 |
|
5. |
公衆便所 |
|
6. |
介護施設 |
|
7. |
工場 |
|
8. |
劇場、映画館 |
|
9. |
ホテル、ロッジ、ゲストハウス |
|
10. |
レストラン |
|
11. |
競技場 |
|
12. |
デパート、スーパーマーケット |
|
13. |
寺院 |
等が含まれており、タバコ会社が各種イベントのスポンサーになることの禁止や箱の75%以上に喫煙が健康に好ましくない旨の文字をいれることが規定されている。罰則は上記に違反の場合の100ルピーから18歳以下の販売した際の10000ルピーやスポンサー違反の10万ルピーまで状況によって金額が異なる。
■ クレームの多い知的財産保護
DOI (Department of Industry 産業局)は今年になってからすでに45件の商標登録に関するクレームを国内外からうけている。通常DOIは申請後35日間ウエッブ・サイトの載せこの間に異議の申し立てが無い場合は認証している。2009年から2010年にかけて21362件の申請が有り、このうち6971件は
外国からのものであった。
■ 若者に人気の韓国での仕事
57651名が韓国語の試験に参加する。この試験は労働省の雇用許可制度によるもので韓国政府が今年度割り当てた7100名のネパール人労働者の採用に関する語学試験に応募したものである。韓国政府はネパール人労働者の雇用を優遇しており、給与も中東等他の地域、国の2倍以上に当たる平均約70000ルピー(月額)を約束している。
■ G20からの激しい制裁が待ち受けている
政府は今週からマカオでG20のAML(Anti-Money Laundering)、CFT(Combating the Finance of Terrorism)のスキームに基づくFATF(Financial Action Task Force)に中央銀行総裁、大蔵次官、司法次官の高官を派遣した。この会議はマネーロンダリングとテロリスト関係の資金等の制裁に関する国際談合でネパールは去る2月22日からパリで開かれたFATFの会議において6月7日までに同意するよう求められていた。FATFからの要請によれば
|
1. |
国連のテロリスト関係の資金制裁に関する議定書 |
|
2. |
国連の組織犯罪に関する議定書 |
|
3. |
CFT |
|
4. |
AML |
の4点の国内承認が要請されており、期日までに同意のない場合には今後世界銀行などの国際金融機関からの借り入れや各国からの援助が難しくなる。
■ 債務不履行へ6カ月の拘置
最高裁判所はEPF(Employees Providend Fund 雇用者基金機構)などから100millionルピー(約1.2憶円)を借り入れ返済に応じなかった2人の工場主に懲役6カ月の判決を言い渡した。政府は不動産、車、事業拡大のための資金の返済が不良債権になっているケースに対処するため新しい法律を議会に提出する。
■ 外交旅券の売買
国会議員が保持する旅券を売買している問題ですでに逮捕された2名の他にさらに12名の国会議員と6名の出入国管理事務所職員がCIAA(汚職等防止委員会)の調査をうけている。
■ 中国貿易
ネパールはチベット自治区との貿易が昔から盛んであったが、近年は東部沿岸地方からのビジネスも増えている為、5月初旬から5日間にわたって貿易簡素化委員会を開催した。昨年7月から本年3月までの統計によれば、ネパールからの輸出が昨年比55%減の360millionルピーに留まっているのに対し、輸入は0.8%増の26.75Billinnルピーにたする大幅な輸入超過になっている。ネパール側は輸出品目の拡大と非関税障壁の取り払い、決済の簡便化を図るため中国から銀行開設をもとめている。
■ 5月28日がデッドライン
制憲議会の任期は5月28日までであり、新憲法の成立がその目的であったがいまだに各政党からのドラフトさえ出てきておらず任期延長論が沸騰している。
■ カトマンズ・バクタプール日本道路開通
日本政府の無償資金援助で工事の続けられていたカトマンズ・バクタプール9.14kmの道路が30カ月の工期で完成ネパール政府に引き渡された。通称“日本道路”は6車線のネパールでは類を見ないハイウエーになっており日本の高い土木技術が評判になっている。また、この先ドリケル・バネパの拡幅工事が完成すれば日本政府がここ10年続けており本年中にも完成するシンヅリ道路(約150km)とつながり、カトマンズから新しいインド国境への道が開けることになりその効果ははかりしれない。
カトマンズ・バクタプールの日本道路 |
■ 墜落寸前のネパール航空
ネパール航空は慢性赤字である。ここ数年国内線だけでも平均約170millionルピー(約2億円)の赤字を生んでおり解消される未通しはない。現在国際線に2機のB757と、1970年代のカナダ政府から寄付された7機のツイン・オッターを所有しているが、このうち3機のみが運航しており残り4機は2機が修理中、2機がすでに2年以上格納庫にはいったままである。
|
|
戻る |
Copyright (C) 2011 Cosmos International All Rights Reserved |