ニューズ・ヘッドライン(3月1日〜3月7日)
2010年3月9日
■ 増加する観光客
カトマンズ国際航空出入国管理事務所によれば、同空港で入国手続きをした2月の観光客は前年度同月比33%増の33500人にのぼった。主な国の増加率は
1. |
日本 |
31.7% |
2. |
韓国 |
21.6% |
3. |
中国 |
24.2% |
4. |
シンガポール |
55.9% |
5. |
イギリス |
18.0% |
6. |
フランス |
46.8% |
7. |
ドイツ |
12.5% |
8. |
アメリカ |
53.2% |
などである。
■ 自動読取旅券の導入
政府は国連の専門機関であるICAO(International Civil Aviation Organization 国際民間航空機関)の要請により MRP(Machine
Readable Passport 自動読取旅券)の導入を図っているが、発給する外務省と旅券の印刷に関する 入札手続で総理府の間で揉めており時間がかかりそうである。ICAOの要請では2010年4月1日までのこのシステムを導入することになっている。
■ 焼却場の建設入札
カトマンズは盆地であり急激な人口増加でゴミ処理に苦労しているが現在の埋め立て方式には限界があり、MOLD(Ministry of Local
Development 地方開発省)の部局である Solid Waste Managemennt and Resource Mobilisation
ゴミ処理に関する部局)は燃えるごみを焼却することにし、プラントの建設に関する入札を発表した。3月1日には応札社の中から11社のショート・リストが発表されたが一か月以内には結果が出る模様である。MOLDによれば4月中旬までには業者と契約を交わしたい意向である。
■ 全政党参加の政府
政権を放棄したマオイスト派は再び政権参加に意欲を燃やしており政権与党であるコングレス、共産党統一派に同党を含めた現在議会に議席を持つ全政党による国民政権?を画策しているがコングレス、共産党はマオイスト派に条件を突き付けたが条件の幾つかはマオイスト派には受け入れ難いものもある。
ちなみに条件とは
1. |
現在国連の監視下にある武装ゲリラの厳重なる監督 |
2. |
新憲法制定への協力 |
3. |
闘争中に略奪した不動産、物品の所有者への返却 |
4. |
マオイストはYCL(Young Communist League マオイスト青年団)の解散 |
5. |
他の政党、団体への暴力による介入に中止 |
であるが、同党がこの条件に同意しない限り政権への参加は難しいようである。
■ メデイアへの攻撃
ここ1,2年新聞、テレビ、ラジオ等のメデイアに対する嫌がらせ、暴力などが増えており、すでに本年も数件のメデイア関係者が射殺されるなどしているが、これを受けてカトマンズに駐在するヨーロッパ等の外交団や国連が政府に法と秩序の回復を要請した。
■ コングレス党大会は延期か
2005年8月30日から9月2日までパタン市で開催されたコングレス第11回党大会はその後3回にわたり第12回大会が開かれずに延期されてきたが、本年も新憲法の制定作業など政治日程が立て込んでいるため開催の可能性が少なくなったが、同党のソースによればそれはあくまで理屈にすぎず、実際は幹部間の不協和によるものであると言っている。
■ 第二国際空港建設が離陸
政府は第二国際空港の建設を計画しているが3月5日観光省と韓国 のLMW(Landmark Worldwidw Company)間でF/S(feasibility
Study 企業化調査』に関する覚書が交わされた。第二国際空港はBOOT(Build,Own,Operate,Transfer)で建設される予定である。このためLMWは取りあえず調査費用として約600万ドルを計上している。
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