ニューズ・ヘッドライン(10月17日〜10月27日)
2009年10月27日
■ ダハール前首相帰国
中国を訪問していたダハール・マオイスト・パーテイ議長は一週間の日程を終えて19日帰国した。マオイスト派スポークスマン デイナ・シャルマは胡錦濤主席をはじめとする党、国務院幹部に面談できたことは成功であったと述べた。
■ 国軍の兵士新規採用
ビデイア・バンダリー国防相は欠員となっている国軍の兵士の採用について、閣議に提案した。ネパール国軍は95753人と定員が決められているが、現在約5000人の欠員がでている。206年の政府とマオイスト党との取り決めで軍の増強は行わないことになっているが、国防相はこれは増員ではなく欠員の補充と言っている。
■ 幹線道路の舗装に今年度約100億円がWBより
WB(World Bank)は道路局が計画している幹線道路の修復、舗装にUSD100millionn の無償資金協力を行うと発表した。
■ I/NGO'sに新しいガイドライン
政府はI/NGO'S活動などに新しいガイドラインを作ることになった。I/NGO'の窓口は婦女子・福祉省、内務省、大蔵省、厚生省等多岐にわたっており従来から一元化が言われていた。また。大蔵省ではマオイスト政権でのバッタライ大蔵相がII/NGO'sの金銭の不明朗とマネー・ロンダリングを指摘しており風当たりは強かった。新しいガイドラインはより国策に沿うような形での活動を要求しており、監視機能としてのデスクを各地区に設置するようである。
■ ADB(Asian Development Bank)が 信用保証
ADBは国内の商業銀行8行と信用保証のアグリーメントをかわした。従来からネパールの銀行は国際取引上信用度が非常に低かったがこの協定によれば、L/Cへの保証、債務不履行等への保証等ADBが手厚く保護している。なお、NIC
Bank, Himalayan Bank,Bank of KathmanduはすでにWB(World Bank) の民間金融組織であるIFC(International
Finance Corporation)と同様の協定を結んでおり,ADBはさらにこれを強化したものである。ちなみに協定に参加した銀行は、Bank
of Kathmandu, Everest Bank, Himalayan Bank, Kumari Bank, Nepal SBI Bank,
Nepal Industrial Bank , Nepal Investment Bank。
■ ネパールは真面目な借り手
IMF(International Monetary Fund 国際通貨基金)が発表したLIC'S(LOW Income Countries)69か国の統計によれば2008年度ネパールは国際金融機関等からの借り入れ金を遅滞なく返済しており優良借り手といわれている。2008年度の返済額は総額9.9billion
Rupee(約100億円)、2009年度は12.6Billion Rupee(約130億円)の返済を予定している。WB,ADB等からのソフト・ローンは金利が0.5%〜1.5%と低くまた、国内での税収が大幅に伸びたことが要因である。
■ 霧で空港は大幅なスケジュールの変更
乾季になるとカトマンズ盆地は霧が発生し、航空機の離着陸が早朝大幅に制限されることが多い。同じ状況にあるインドのニューデリー国際空港はCAT
VB Landing system と呼ばれる視界が50mでも離着陸できる装置を備えており、またILS(Instrument Landing
System) もあるがこの装置もカトマンズ国際航空には無い。しかしながら2010年にはADBの協力により Localizer Distance
Measuring Syrtem という新しい離着陸誘導装置が設置される ようである。
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