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海外で働くネパール人の死傷者が増加
2008年1月6日
海外に働きにでるネパールは年間100万人を超えるといわれている。
カトマンズなど大きな街にある人材派遣会社から世界各国に送られるブルー・ワーカーとしてのネパール人は国内の政情不安定と就職難から年々増えておりその数は政府でも正確には把握しきれないようである。労働省に派遣会社から届けられた主な派遣国と数字は別表のとおりであるが実際にはこの数倍と言われている。
ところで、最近問題となっているのはこの労働者の事故、病気などによる死傷者が大幅に増えていることである。直近の統計によれば驚くべき事に年間700人を超えるネパール人がサウデイアラビア、アラブ首長国、カタール、マレーシアの4カ国だけでも亡くなっており、ほとんどの場合保険がなく、働き先の会社等からの補償も無いのが実情である。
死亡の原因は
1.交通事故
2.労務災害
3.厳しい労働環境条件等による病気、自殺
等であるが、注目すべきは約13%が自殺していることである。現在駐轄国のネパール大使館では全力をあげて対策におわれている。
ネパール人労働者の死亡(主要4カ国)
国 名 |
2005年 |
2006年 |
2007年 |
サウデイアラビア |
135人 |
160人 |
301人 |
カタール |
118人 |
143人 |
153人 |
アラブ首長国 |
36人 |
48人 |
49人 |
マレーシア |
189人 |
196人 |
251人 |
合計 |
424人 |
547人 |
754人 |
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