Himaraya Trekking
 マチャプチャレ、アンナプルナ、ダウラギリ眺望トレッキング(その3)
                           新潟県 七澤恭四郎

10月12日

 3:00起床。テントのチャックを開け、満天の星を見ながらトイレに行く。長方形と言うよりも菱形に近いドアは閉まりが悪く、右手を後ろに回しドアの桟木をつかみながら寒さと緊張の中、用を足す。
だが、頭の中は、プ−ンヒルでの写真のことで一杯である。これもまたひとつの思いでとなるだろう。

 4:00洗面。4:30集合と共に出発。ヘットライトを点けながら、何軒ものロッジを通り過ぎ、潅木帯に入る。簡単なゲ−トがあるが開いていた。草付きの尾根道を登ってようやくプ−ンヒル(3,198m)着5:30。
 そこには右手から、マチャプチャレ(6,993m)、ヒウンチュリ(6,441m)、アンナプルナサウス(7,219m)、アンナプルナT峰(8,091m){1950年6月3日、フランス隊が人類初めて8千メ−トルの頂きに立つことが出来た山}、ジョムソン街道の深い谷を挟んで、トゥクチェピ−ク(6,920m)、大きく聳えるダウラギリT峰(8,167m)等があった。
 あたりはまだあまり人が来ていない。
橋本先輩と霜が降りた眺望台に腰掛け、日の出を待つ。まず一番高いダウラギリのピ−クが染まってきた。続いて真っ白でピラミタルなトゥクチェピ−ク、東側のアンナプルナサウスは染まりがそれほどでもない。写真を西側から東へと撮っていると、登山者が沢山上がってきた。一息入れようとしていると、アシスタントガイドが温かい紅茶を持ってきてくれた。まさに至福のときを過ごす。来てよかった。

 ひとまず、目的達成をはたしたことを報告し、下山中の出来事(スタッフバッグのタグカ−ドにネ−ムとテント番号を入れてポ−タ−に運んでもらったのだが、サーダ−が点検しないと、参加者各自の荷物がテント内に間違ってきていると言う。ネパ−ルでは日本のように義務教育が浸透していないため、識字率が成人者で40%位、女性のみの場合は20%位、とは言っているが、山間部ではこれよりもっと低いそ
うだ)。













 カトマンドゥでの出来事と聞いた話など(ヒンドゥ-教とチベット仏教、カ−スト制、ネパ−ルでは「ジャ−ト」と呼んでいるそうだが)後日機会があったら報告したい。


















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