双橋溝
(そうきょうこう・サンチャオクー)


1.日時

2004年8月5日

2.コース概要

日隆=双橋溝(人参果坪、盆景淵、雪山老園、大草坪、紅杉林)=日隆

3.行動記録

今日は朝食前に、朝日の四姑娘山を見に行く予定だったが雲が低く垂れ込めているので中止にした。あまり良い天気は期待できないので、朝食後出発を1時間遅らせて、9時に双橋溝へ出発する事にして少し休む。9時過ぎに日月山荘の前でタクシーに乗り双橋溝の入り口近くの観光センターへ向かう。ここで入場券を買い、専用のバスに乗り換える。



双橋溝の観光センターで専用のバスに乗り換える。
持っている大きな袋は酸素。


双橋溝の入り口はとても狭い。20mほどしか幅がなく、川と道路が切れ立った岩に挟まれている。狭い渓谷の左岸をしばらく走り、橋で右岸に渡ると渓谷がだんだん広くなってきた。やがて人家の見える辺りで正面にゴロミティが見えてきた。



ゴロミティ(5609m)が見えた。


バスを一時停車させて写真を撮る。上流に進むにつれて谷は広がり、入り口では想像できないくらいの広い谷になった。トイレのある人参果坪でバスを降りる。

バスを降りると土産物屋の前から簡単な民族衣装を着た子供たちが群がってきた。記念写真に一緒におさまって、お小遣いを稼ごうというわけだ。面倒なので全員の集合写真に一緒に入ってもらった。人参果坪は川の流れと奥の山々のコントラストが良く、眺めの良い所だ。



民族衣装を着た子供たちと記念撮影。




人参果坪から双橋溝の奥を望む。




人参果坪のエーデルワイス。


人参果坪にはログハウス風の清潔なトイレがあり、小さな資料館のような建物もある。再びバスに乗り、上流を目指す。左手に尖子山を眺めながら走る。次のポイントは盆景淵である。大正池のような雰囲気の所である。橋を渡り見晴らしの良い小さな丘で一休みする。いつの間にか素晴らしい天気になってきた。ここにも写真をせがむ子供たちがいるが、今回はパスする。



盆景淵から阿比山が聳える双橋溝の奥を望む。




右が阿比山(4488m)。




迫力ある5000mを超える無名峰。




見晴らしの良い小さな丘で一休み。


次は雪山老園で昼食である。尖子山を回り込んで行くと、尖った山がしだいに広がり何本もの滝が岩肌を落ちているのが見える。右手にだんだん近づいてくる野人峰も圧巻である。

雪山老園の食堂は、注文を受けてからパンをこねて、暖炉の灰の中で焼くそうである。そのため注文してから30分は待たなくてはならない。その間、外で高山植物に囲まれて、標高五千メートル級の雄大な山々を眺めて待つことになる。



雪山老園の食堂の看板。




岩と樹林と滝。




尖子山(5472m)を見上げる。








双橋溝の奥に聳える山々。ヨーロッパアルプスの雰囲気だ。




雪山老園のエーデルワイス。


囲炉裏の部屋に入ると、まだパンを焼いていた。天井には豚の顔や、牛の肉が燻製になってぶら下がっている。なかなかユニークな食堂である。食事は中庭のテーブルで食べる。飲み物は、バター茶やヤギの乳だ。灰で焼いたパンはなかなかの味で、牛肉の燻製もうまい。



囲炉裏の部屋でパンを焼く。




灰で焼いたパンはなかなかの味。


食後はさらに上流に向かい、大草坪で軽くトレッキングする事にした。野人峰の聳える眺めの良い所で、半数の人は大草坪の木の下でゆっくり休む事になった。ここで全員の集合写真を撮った後、有志11名で登る。



尖子山を振り返る。




さらに双橋溝の奥へ向かう。




大草坪に到着。




左の阿比山をバックに全員集合。


登り始めは標高3700mで既に富士山並である。大草坪海子まで登れば眺めも良く、アツモリソウの群生も期待できるが、標高差500mは時間的にもきつい。そこで、中間の台地まで登る事にする。登り1時間の予定である。

登り始めは道が有ったがすぐに無くなる。急な斜面をヤクの踏み跡を頼りに登りやすい所を選んで登る。最初の台地に到着し、ここで一休みする。ここで3人が下ることになった。



この斜面を登る。




なかなかの急斜面だ。


次の登りはやや緩い登りになる。歩きやすい所を選んでゆっくり斜上して行く。富士山より高くなったが、高度には慣れてきたので快調だ。次の台地に到着し、台地を右に緩やかに登って行く。アツモリソウが一輪有ったが、残念ながら既に枯れていた。下で終了点と決めていた場所に、予定通りちょうど1時間で到着した。野人峰がものすごい迫力で迫ってくる。



だいぶ登った。大草坪がかなり下に見える。




凄みのある野人峰をバックに。




高度3900m程の台地で一休み。


下りは慎重に行く。全員高度障害の問題は無いようで足元はしっかりしている。皆の待つ大草坪へ一気に下る。バスの運転手とバスガイドさんが迎えに来た。



中間台地から尖子山を望む。




下りは慎重に行く。




皆の待つ大草坪に到着。


再びバスに乗り、一番奥の紅杉林に向かう。素晴らしい景色の中、バスは高度を上げて行く。紅杉林にはきれいなトイレがあり、水場もある。カール状の山々に囲まれ、流れ落ちる滝も壮観である。双眼鏡で玉兎峰を眺めていると、頂上直下の雪壁にトレースがあり、雪壁下部にテントのような黒い影が見えた。その下は切り立った岩山で素晴らしい山である。紅杉林には土産屋が並んでいて賑わっている。



紅杉林に聳える五千メートル級の山々。




玉兎峰を望む。




紅杉林に並ぶ土産屋。


紅杉林を後に5時前にバスで戻る。途中の眺めの良い所でバスを止めて写真を撮るなどして1時間ほどで双橋溝入口の観光センターに戻った。日隆からのタクシーに乗り換えて、日隆へ戻る。タクシーで日隆を過ぎ、巴郎山峠方面へ入り猫鼻梁の展望台へ行く。四姑娘山の雲はなかなか切れないが1時間ほど眺めて日月山荘へ戻った。



猫鼻梁から望む四姑娘山主峰南稜。




四姑娘山の雲がなかなか切れない。




左から雲に包まれた四姑娘山(6250m)
三姑娘山(5355m)、ニ姑娘山(5276m)、大姑娘山(5025m)。


今晩は日月山荘での最後の夕食である。調理場の大鍋を借りて日本から持ってきたソバを調理する。日隆の標高は3200mなので沸点が低くうまくゆで上がらないが、久しぶりの日本の味は格別である。

4.コースタイム

8月5日 標高 到着 出発
日隆日月山荘 3200 9:07
双橋溝入口 2905 9:30 9:43
人参果坪 3355 10:10 10:53
盆景淵 3465 11:08 11:35
雪山老園 3520 11:50 13:38
大草坪 3700 13:52 14:00
下段台地 3785 14:30 14:37
中間台地 3885 15:00 15:28
大草坪 3700 15:59 16:02
紅杉林 3840 16:13 16:46
双橋溝入口 2905 17:40 18:10
猫鼻梁 3420 18:40 19:35
日隆日月山荘 3200 19:55

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