大弛峠から
奥秩父 国師ヶ岳 2592m こくしがたけ
2007年6月30日
6月30日 多摩=大弛峠〜国師ヶ岳〜北奥千丈岳〜夢の庭園〜大弛峠=多摩
国師ヶ岳は奥秩父の奥深いところにありますが、大弛峠まで車で上がると楽に日帰りで登れる山です。梅雨の中、あまり雨にあうことも無く、楽しく国師ヶ岳、北奥千丈岳を登りました。 6月30日 天気予報では雨だったが次第に予報も好転し、午前中は天気がもちそうになってきた。朝起きるとやや曇り気味だが何とかもちそうな様子である。7時に出発して中央高速で塩山へ向かう。雲が付いていたが富士山も見え程ほどの天候である。 勝沼で高速道路を降り北へ塩山を目指す。塩山駅を過ぎ、恵林寺の横を通って窪平から大弛峠への道に入る。塩平の釣堀の所から細い山道になり、道路工事の準備が進められている。すぐに明るい広い道になり、曲がりくねった道を上って行くと焼山峠を通り過ぎる。峠から少し下ると琴川ダムが見える。金峰温泉を過ぎ、牧丘への道を右に見て再び上りになる。気持ちの良い山道を上って行くと正面に雲に隠れた金峰山の下部が見えた。大弛峠は近い。大弛峠に到着すると既に峠付近は車で一杯である。信濃川上側に150m程行った所に車を止めて支度をする。 大弛峠の信濃側に車を止める 峠に戻ってトイレを済ませ、ストレッチをして10時過ぎに出発する。小屋の前を通ってすぐに樹林の中に入る。少し登って行くと木製の立派な階段やスロープが続く。地面を歩けないのは残念だが、下は掘れてとても歩きにくそうであるし、人が歩けばさらに掘れて荒れてしまいそうなのでやむを得ない。 大弛峠から国師ヶ岳への登山口 大弛小屋の前を通る 前国師岳までは整備された木の階段を行く 少し登ると右に夢の庭園への道がある。夢の庭園へは帰りに寄ることにして登って行くとシャクナゲの登りになった。傾斜の緩いスロープの所で一休みする。 木の階段を登る シャクナゲ林が気持ち良い 夢の庭園からの道を合わせ、さらに登り樹林の薄い所で振り返ると雲に覆われた金峰山が見えた。さらに行くと右手に来た奥千丈岳が見え、前国師岳に出た。ここで記念撮影をして休憩する。近くの北奥千丈岳が望めるが、雲のため遠望は全く利かない。 よく整備されている階段 金峰山方面を望む 北奥千丈岳が見えた 前国師岳で一休み 前国師岳の山頂にて 国師ヶ岳方面は雲の中だ 前国師岳から急な階段を降り、少し下ると三繋平に着く。ここでとうとう雨が降り始めた。しかし、雨具を着けているうちに止んでしまった。また降り出すと困るので雨具を着たまま国師ヶ岳へ向かう。樹林の中を少し登ると雲に包まれた国師ヶ岳の山頂に到着した。ここで昼食にする。時々雲が切れて北奥千丈岳が望めるようになった。 国師ヶ岳の山頂にて いったん三繋平まで戻り、北奥千丈岳に向かう。北奥千丈岳は国師ヶ岳より9m高いだけなのだが、奥秩父の最高峰である。山頂付近はハイマツに覆われていて、大きな岩がゴロゴロして気持ちの良い山頂である。晴れていれば眺めも良いのだが、今日は岩とハイマツが作り出す景観だけで満足しよう。 北奥千丈岳への道 奥秩父の最高峰北奥仙丈岳の山頂にて 北奥千丈岳から三繋平に戻り、大弛峠へ向けて木の階段を下る。途中で左に夢の庭園への道を行き、ベンチのある夢の庭園でゆっくりと岩と松の庭園の景観を眺めて時を過ごす。 夢の庭園で一休み 岩と松が作り出す庭園 夢の庭園を下る 縦走路に戻るとわずかな下りで大弛小屋に到着する。道の車も減ってきたので車を取りに下ってゆく。トイレを済ませて帰途につく。途中で振り返ると金峰山の五丈岩を雲間に見ることができた。帰りは金峰温泉から焼山峠へ行かず、直接牧丘へ下る道を行く。今日は天候が良くなかったせいか中央高速の渋滞は無く、順調に八王子に到着した。 林道から振り返る金峰山の五丈岩
甲府側から大弛峠は全面舗装されており標高2300mを越える峠まで快適に車で上がれます。塩平から焼山峠を経由する道は工事で通行止めになることが多く遠回りです。このため牧丘から(窪平トンネルを出てすぐに右折)入ったほうが安全です。大弛峠は金峰山への近道にもなっており、特に秋の紅葉シーズンには車で込み合うので早めの到着が必要です。
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