新緑のブナの森
東北 白神岳 1232m しらかみだけ
2007年6月8日夜〜10日
6月8日 大宮= 6月9日 =峰浜=白神平〜マテ山分岐〜白神岳〜マテ山分岐〜白神平=森山荘 6月10日 森山荘=十二湖(青池)=黄金岬=大宮
新ハイキングのバス山行に参加しました。楽しい仲間と快適なバスの旅、そして新緑のブナの森を登り、磯の宿で温泉につかり、とても楽しい山旅でした。翌日は十二湖を散策して帰京しました。 6月8日 バスは夜9時半に大宮駅前を出発し、東北自動車道で能代を目指す。那須高原SAで休憩すると、そろそろ日付が変わる時間だ。 6月9日 寝ている間にもバスはどんどん北上して行き、能代南のインターを出るころには夜も明けた。峰浜の道の駅で休憩し朝食にする。バスは陸奥黒崎の手前から右に日野林道に入る。狭いが舗装された林道を上ってゆくと人が住んでいる白神山荘を過ぎ、駐車場に到着する。 林道には車止めがあり一般車はここまでである。駐車場の脇には立派な休憩室とトイレがある。駐車場から10分ほど舗装された林道を歩くと登山口があり、ここにも数台の車が止められるようになっている。 林道終点の駐車場から車道を歩く 白神岳登山口に到着 登山口からは樹林の中の山道が始まる。しばらくは緩やかな登りが続き、旧道を左に分けると木の階段がある。これを登ると二股まで40分ほど山腹の巻き道が続く。二股で左折してマテ山への道を行く。直進の沢コースは以前は通行止めだったが、今は通れるようである。マテ山への登りはやや急登であるが、ブナの原生林に包まれて気持ちの良い登りである。 二股を過ぎ次第に登りになってゆく マテ山分岐への登り 素晴らしいブナの原生林 ブナの原生林の中を登る 二股からマテ山分岐までは1時間30分の登りである。分岐からマテ山へは行かず白神岳へ向かって尾根状の道を登ってゆくと雨がぱらついてきた。ブナの新緑の下で、気持ちの良いお湿りである。しばらく緩やかな登下降が続き、稜線への登りが始まる。あまり急登ではなく、ブナの原生林の中をゆっくりと登ってゆける。振り返ると今日の宿がある日本海の海岸が見えた。 尾根上に出ると雨がばらついてきた 日本海の海岸が見えた 稜線の手前で樹林が切れ、眺めが良くなってきた。稜線に出るとシラネアオイの群生があり、心が和む。足元の草花を眺めながら稜線を行くと正面に白神岳が見えてきた。まだ薄く霧に覆われていた山頂は、近づくにつれて晴れてきた。 稜線に咲くシラネアオイ 白神岳の山頂が見えてきた 北側斜面に残る雪渓 稜線に咲くオオバキスミレ はじめに見えたのは山頂のトイレ小屋だが、その奥に避難小屋がある。白神岳の山頂で写真を撮っていると次第に霧が晴れて周囲の山々も望めるようになってきた。眼下に広がるブナの原生林も雄大である。白神岳より少し標高の高い向白神岳も姿を現した。 白神岳山頂から見る避難小屋(右)とトイレ小屋(左) 白神岳の山頂にて 白神岳避難小屋 向白神岳(中央)を望む 稜線から来た道をマテ山目指して下る。振り返ると、登るときには霧に包まれていた白神岳の稜線もよく眺められる。日本海の海岸線もよりはっきりと見えてきた。やがてブナの林の中に入り、鞍部で一休みする。山頂から3時間半で駐車場に到着した。水場でゆっくりと靴を洗い、バスに乗る。 白神岳の稜線を振り返る 下り斜面のグンナイフウロ 見下ろす陸奥岩崎付近の海岸線 立派に聳えるブナの大木 陸奥黒崎まで林道を下り、海岸線を快適に走ると立派な十二湖の駅があった。駅を過ぎるとすぐに今日の宿である森山荘に到着した。宿の部屋からの白神岳の眺めもなかなかのものである。温泉に入って疲れを癒し、夕食が済むとすぐに寝てしまった。 磯の宿から望む白神岳(中央付近) 6月10日 白神岳を眺めながらの朝の散歩は気持ちが良い。なかなか磯の風景も良い所である。ゆっくり散歩してからの朝食も美味い。朝食後、バスで十二湖へ向かう。 朝の白神岳 海岸を散歩する 十二湖の駅まで戻り、左に十二湖へ入る。道路は良く整備されていて立派な観光地になっている。王池の駐車場にバスを止めて30分ほど付近を散策する。その後、越口の池にあるビジターセンターに寄り、挑戦館の駐車場へ行く。鶏頭場の池の横を通って少し登ってゆくと白神岳への登山口があり、その先に有名な青池がある。 王池・東湖盆 越口の池 青池の展望台へ 青池 青池の裏はブナの原生林の散策路になっている。あまり起伏が無いこういう所をゆっくりと散策するのも良いだろう。再び挑戦館へ戻り、バスで黄金崎へ向かう。 ブナの大木 黄金崎には露天の不老不死温泉があり、入浴すると寿命が延びるそうだ。ここで30分ほど入浴、散策し峰浜へ戻る。峰浜の道の駅で買い物をし、後は大宮へ向けて高速道路をひた走るのみである。 黄金崎の不老不死温泉
二股から沢通しに登る道は水源のため登山禁止と聞いていたが、現在は通行可能になっている。整備状況は不明だが往路か復路に使ってみるのも変化があってよい。健脚であれば十二湖の青池へ下るコースが充実している。自家用車の場合、宿の車で送迎してもらうのが良いだろう。 十二湖は観光地化しているが、車道を離れて池をめぐってブナ林の中を歩けば十分に楽しめる。
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