2006年12月2日
12月2日 多摩=上日川峠〜雷岩〜大菩薩嶺〜大菩薩峠〜上日川峠=多摩
朝、車の中から見た富士山や南アルプスの山々は雲が無く白く輝いていました。しかし、我々が大菩薩を登る頃には南アルプスの高い山はしだいに雲の中に隠れてしまいました。それでも大菩薩の稜線からの眺めは広々として快適でした。
12月2日
朝、7時に多摩を出発する。快適に中央高速を走って行くと真っ白な富士山が見えた。談合坂SAで一休みして笹子トンネルを抜けると、甲府盆地の先に南アルプス南部の山々が神々しく聳えている。順調に塩山を過ぎ、大菩薩ラインを走り裂石から上日川峠を目指す。上日川峠の駐車場はまだすいており、トイレの近くに車を止める。ここのトイレは冬季には男女兼用で1つになってしまうので、やや混雑ぎみだ。
福ちゃん山荘への車道の脇から登山道に入る。葉の落ちた静かな樹林の中を緩く登下降してゆく。体がだんだん温まってきてちょうど良いアプローチである。発電機の音が聞えてくると福ちゃん山荘に到着し、ここで一休みする。ここから見る大菩薩の稜線が気持ち良さそうに輝いている。
駐車場の脇から雷岩を目指して再び登山道に入る。しばらくは幅の広い道が続くが、しだいに唐松尾根の登りが急になってきた。尾根の途中に見晴らしの良い小さな広場があり、ここで一休みする。少し霞んでいるが雄大な富士山の眺めが目の前に広がる。
少し平坦な道を行くと、やがて急登が始まる。頭上に雷岩がすぐそこに見えるが、急登が続く。夏にはお花畑になる登りである。今日は白い霜柱が美しい。しかし、日が当たる所では霜柱が融け、泥道になって歩きづらい。ようやく雷岩に到着し、眼下に甲府盆地が広がる。
風がとても冷たく、のんびりと休んでいられないので、大菩薩嶺に向かう。樹林の中を少し登下降して行くと、大菩薩嶺の山頂に到着する。樹林の中の見晴らしの無い山頂で、普段は写真を撮って直ぐに雷岩に戻ってしまうのだが、今日は風を避けてここで昼食にする。
再び雷岩へ戻り、大菩薩峠に向かう。富士山の山頂には雲がかかり、南アルプスの山々は雲の中だが、奥多摩から丹沢の山が広がりとても気持ちが良い。今日は風がとても冷たく、身が引き締まる思いだ。雷岩の先に小さな岩場があり、ここを慎重に下る。降り立った賽の河原には避難小屋がある。ここから少し登ると大菩薩峠へ向けて一気に下る。左手には御前山、大岳山、三頭山の奥多摩三山が見え、その左には鷹ノ巣山が尖って見える。御前山の左下には奥多摩湖の湖面が見えるようだ。大菩薩峠まで下ると雲取山も見える。
大菩薩峠にはきれいなトイレがあり、ここからは広い道になる。頭上に大菩薩の稜線を眺めながら緩やかに下ってゆく。山荘まで下り、沢を渡ると車道歩きが始まる。富士見山荘を左に見ると、福ちゃん山荘は近い。福ちゃん山荘で一休みして上日川峠へ下る。上日川峠から車で裂石へ下り、柳沢峠に上がる。ここから小河内ダムへ下り、多摩へ向かう。
大菩薩の稜線からの眺めはいつも雄大である。大菩薩峠から大菩薩嶺に向かうと登りは楽だが、富士山に背を向けて歩くので眺めがもったいない気がする。健脚であれば、丸川峠入口の駐車場に車を止め、丸川峠経由で大菩薩嶺に登り、大菩薩峠、上日川峠を経て登山道を裂石へ下るのも良い。
12月2日 | 標高 | 到着 | 出発 |
多摩 | 115 | − | 6:43 |
上日川峠 | 1601 | 9:09 | 9:37 |
福ちゃん荘 | 1705 | 10:04 | 10:17 |
唐松尾根 | 1897 | 10:48 | 10:56 |
雷岩 | 2041 | 11:38 | 11:41 |
大菩薩嶺 | 2059 | 11:52 | 12:26 |
大菩薩峠 | 1898 | 13:36 | 14:05 |
福ちゃん荘 | 1705 | 14:41 | 14:47 |
上日川峠 | 1601 | 15:10 | 15:17 |
小河内ダム | 535 | 16:47 | 16:53 |
多摩 | 115 | 18:56 | − |