伊豆半島から富士を眺める

伊豆　 葛城山 　４５２ｍ 　　発端丈山 　４１０ｍ
かつらぎやま　　　　　　　ほったんじょうやま

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発端丈山へは一旦、下の林道まで１８０メートル下る。ロープウエイへ向かってやや戻り気味の道で、斜面状の滑りやすい山道である。暗い樹林の中をしばらく下って行くと樹林が切れて明るくなる。富士山や箱根の山の眺めが良く、眼下に林道が見える。わずかな下りで簡易舗装の林道に降り立ち、しばらくは平坦な林道歩きになる。この辺りは紅葉の盛りで気持ち良く歩く。道端の丸太のベンチを見つけ、ここで一休みする。

しばらく平坦な林道を行くが、やがて林道は右に下って行き、左手の山道に取り付く。わずかな登りで稜線に出て、城山への分岐に到着する。ここから時々右手の富士山を樹間から眺めながら稜線を緩やかに登下降して益山寺分岐に到着する。ここにも林道が上がってきており、一休みする。

発端丈山までは１００メートルの直登である。日当りの良い斜面で、登山道の両側にはこの時期にしては珍しいリンドウ、アザミなどの花が咲いている。上部にはロープも張ってあり、このロープを越えると緩やかな登りになる。最後の登りを終えると目の前に駿河湾と富士山の雄大な眺めが広がり、感動的だ。葛城山では雲の上に頭だけ出していた富士山が７合目辺りまで姿を現していて素晴らしい。ここで一休みして、昼食にする。

日が陰って風が冷たくなってきたので下ることにする。部分的にやや急な滑りやすい所があり、気をつけて下る。少し下った所に分岐があり、これを左に行くと三津長浜への下りになる。ここは右にトラバース気味に下って行く。所々急な下りがあるが、ロープが張ってあり楽である。一箇所、左手の樹林が切れて淡島がよく見える所がある。やがて稜線を右から回り込むようにコルに降り立つ。コルの手前に右へ長瀬へ下る道があり、こちらを行けばバスに乗る必要が無いのだが、登山道の整備状況が不明なので真っ直ぐ行く事にする。鉄パイプの橋を渡り、少し登り返すと後は内浦へ向けての下りだ。さほど急な下りではないが、ロープがベタ張りで滑る心配は無い。やがて眼下に屋根が見え、林道に降り立つ。わずかな下りで車道にでると、目の前に内浦学校前のバス停がある。

ここからパノラマパークまでは歩ける距離だが、途中のトンネルの通過がとても危険なのでバスで行く事にする。幸い３時１３分のバスがあり、ストレッチをしながらバスを待つ。バスに乗ると５分程で伊豆の国市市役所前に到着し、ここで降りる。パノラマパークまではわずかな距離である。

帰りは沼津ＩＣの手前で工事中のため道路が変わっていたり、秦野中井の先で事故渋滞があったりと多少てこずったが何とか７時過ぎに帰宅する事ができた。

• アドバイス

発端丈山は富士山が見えてこそ素晴らしい山になる。紅葉の秋、または、しっかりと富士山に雪がついた厳冬期の晴れた日に訪れるのがベスト。急な所にはロープが張ってあるが、登山道が凍る厳冬期には簡易アイゼンを携行した方が良い。

• コースタイム