2006年2月10日〜12日
2月10日 多摩=原村
2月11日 原村=女神湖(白樺国際スキー場)〜蓼科山7合目登山口〜女神湖=原村
2月12日 原村=富士見高原スキー場=多摩
当初の計画では乗鞍高原でスキーとアバランチ(雪崩)の練習をする事にしていましたが、同行者が減ったため場所を蓼科山の白樺国際スキー場に変更しました。翌日も富士見パノラマスキー場から入笠山の予定を変更して富士見高原スキー場でのスキー練習にしました。短時間で密度の濃い練習ができました。
2月10日
夜10時過ぎに多摩を出発し中央高速に向かう。この時間になると道路工事が始まり16号線は渋滞している。連休のせいか中央高速道路も車が多いような気がする。八ヶ岳PAで一休みして諏訪南で高速道路を降りる。相変わらず道路の雪は少ない。12時半に原村に到着し、部屋を暖めてから1時過ぎに寝る。
2月11日
朝7時前に起床する。9時前に出発するが、白樺湖方面の道は既に渋滞が始まっている。芹が沢と蓼科を避けて横谷峡の方から回り、ビーナスラインに出て、スズラン峠経由で女神湖へ向かう。10時に白樺国際スキー場の駐車場に到着した。午前中はゲレンデでスキーの練習をするので支度をしてスキー場へ行く。
祭日のせいかかなりの人込みだ。リフト券を買うのに並び、ゴンドラに並びやっとゲレンデの上に到着した。ちょっと緩斜面だが、練習によい斜面が続く。バーンも下ほど込んでおらず、快適に滑る。北アルプスは雲の中だが、車山から美ヶ原の展望が広がり快適だ。
1時まで練習をして車に戻る。昼食後、ゆっくりコーヒーを飲んで、山支度をする。リュックにアバランチプローブ(ゾンデ)とスコップ等を詰める。リュックを背負って、スキーを持って混雑したゴンドラの列に並ぶ。ゴンドラを降りてビーコンを身につける。
スキーにシールを貼り、出発する。ルートは2つあり、左は御泉水経由のショートツアーコースで10時から15時の間オープンになる。右は蓼科山への登山道である。右から7合目の登山口までスキーで登り、御泉水経由でスキーで戻る事にする。
まず1人がビーコンを発信にして先行する。後ろの人は止まってビーコンの受信を確認し、受信距離を確認する。次は先行の1人が受信に、後ろの人が発信にする。後ろから1人づつ登って来て発信の確認をする。これが済んだら各自適当に雪の樹林の中を登る。しっかりと登山者のトレースがついているのでトレースを歩けば楽だが、せっかくなので雪面に自分のトレースをつけて登る。
次第に急になり、深い雪にてこずりながら登って行く。登り切った所に道路があり、隠れていたガードレールにスキーを引っかけてころんでしまった。道路は圧雪されており、多数のシュプールが残っていた。少し道路を歩いて楽をして、再び雪の斜面を登る。7合目の広い駐車場の脇に出て道路を少し登ると7合目の鳥居に到着する。
ここで簡単なアバランチセルフレスキューの練習をする。まず穴を掘り、発信状態のビーコンを埋める。次に自分のビーコンを受信にして埋めたビーコンを探す。最新のデジタルビーコンなので初めての人でも簡単に短時間で探索ができる。
次はゾンデである。最近はアバランチプローブと呼ぶようだ。まず、折り畳んだプローブをいかに早く1本にするかの練習だ。プローブを細かく振りながら手前からつなげてゆくのがコツである。次にプローブを真っすぐ雪に刺す練習をする。最後はスコップの練習だ。特にコツは無いが、いかに早く垂直に深い穴を掘れるかである。
あまり穴を掘ると迷惑なのでほどほどにしてスキーを履いてゲレンデへ下る事にする。傾斜の無い圧雪された道路をこぎながら下る。振り返ると蓼科山が良い眺めだ。御泉水までは緩やかな登りになる。左に戻るように下って行くと湿原に出て再び登りになる。すぐにゴンドラ駅が見え、ゲレンデに到着する。
リュックを背負ってゲレンデを下るのは爽快だ。歩けば30分かかる下りも2〜3分で下ってしまう。5時前にゲレンデの下に着いたので、リュックを置いてもう1本ゴンドラで登る事にする。小気味よくカービングで滑り、気持ち良く1日の滑りを終えた。帰りも渋滞が予想されるので行きと同じルートで原村に戻る。夕食の後、ゆっくり温泉で疲れを癒すした。
家に戻ると東京から電話が入り、八ヶ岳の硫黄岳から赤岩ノ頭の南斜面で大規模な表層雪崩があり何人かがケガをしたとの事。今年の八ヶ岳は雪が少ないのに、意外な雪崩である。アバランチセルフレスキューの練習をしたばかりなので少し驚いた。
2月12日
朝7時に起き、支度をする。今日は昨日同様天気も良く、若干の氷点下で暖かい。朝食後コーヒーをゆっくり飲みながらオリンピックの女子モーグルを見て9時に出発する。富士見パノラマスキー場へ行ったが込んでいるので敬遠して、富士見高原スキー場へ向かう。
練習バーンが1枚の小さなゲレンデだがリフトが空いているので、午前券で10時から13時まで休みなく滑る。休み時間はリフトに座っている時だけだが、リフトの右手に甲斐駒ヶ岳と鋸岳が望め快適だ。3時間滑って駐車場へ戻る。小渕沢から中央高速で八王子に向かう。少し車が多い感じだが、渋滞も無く無事帰宅した。
いざという時にしっかり対応できるよう、アバランチ(雪崩)の練習は定期的に実施するのがよい。
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