2006年1月15日
1月15日 原村=舟山十字路〜旭小屋〜立場岳〜旭小屋〜舟山十字路=多摩
阿弥陀岳南稜のアプローチになる立場岳を登りました。旭小屋からの登りのラッセルを期待していましたが、今年の八ヶ岳は雪が少なく、昨日の雨でその期待は裏切られてしまいました。それでも稜線の登りはダイナミックでアイゼンワークの訓練になりました。
1月15日
朝6時半に起床する。ゆっくりと朝食を済ませ、9時に出発した。丸山別荘地から雪道に入り、どんどん行くと別荘地の外れに出る。さらに行くとT字路があり、ここが舟山十字路である。十字路の1本は学林からの山道である。道路脇に車を止め登山準備をする。
旭小屋までは林道歩きが続く。緩やかに20分程下って行くと広河原に着き、沢を徒渉する。もう一度沢を徒渉すると前方に車止めのゲートが見える。ゲートを越えると緩やかな続き、前方に立場岳の稜線が見えると旭小屋は近い。林道から降りて沢を渡ると台地の上に旭小屋がある。旭小屋の横で一休みする。
旭小屋から少し沢沿いに下り細い沢を渡ると右手に稜線へ向けて登りになる。右手に黒いケーブルが張ってあり、入山禁止の看板があるので分りやすい。雪の斜面を少し登りアイゼンをつける。しかし、少し登ると日当たりの良い斜面になり雪は消えてしまった。かまわず石の急斜面を登って行くと道標がある。踏跡もしっかりしており、バリエーションルートのアプローチとしてはさすがである。稜線に出た所で一休みする。
稜線に出ると所々岩があるが、コンスタントな雪尾根の登りになる。展望に恵まれない樹林の尾根だが、少し登ると樹間から中央アルプスや北アルプスを望む事ができる。気をつけていると、前方の樹間から輝く阿弥陀岳を望む事もできる。単調な雪の尾根の急登を続けてゆくとやがて傾斜が緩み山頂は近い。しかし、雪が深くなかなか山頂に着かない。やっとの事で樹林に囲まれた立場岳の山頂に到着し、一休みする。ここには樹林の中に小さなテントサイトがある。展望は無いが、樹間からキレットから権現岳辺りの稜線が部分的に見える。
登りは暑かったが、休んでいると寒い。行動食を食べて早々に下山する。雪道の下りは快適だ。どんどん下り、旭小屋に到着する。沢を渡った所でアイゼンを外し、林道も快適に飛ばす。朝より確実に雪が消えており、日当たりの良い所は水溜りになっている。最後のカーブを曲がると車が待っており今日の山行を終える。帰りの中央高速は空いており、快調に帰宅した。
訓練を兼ねて立場岳を登ったが、西岳と標高があまり変わらないのに展望に恵まれず単独で登ってもあまり楽しい山ではない。バリエーションルートになるが、阿弥陀岳の南稜と組み合わせて登ると充実した山行ができる。
1月15日 | 標高 | 到着 | 出発 |
原村 | 1225 | − | 9:00 |
舟山十字路 | 1622 | 9:17 | 9:35 |
広河原 | 1611 | 9:55 | − |
旭小屋 | 2370 | 10:35 | 10:46 |
稜線 | 1827 | 11:27 | 11:29 |
立場岳 | 2370 | 13:17 | 13:38 |
旭小屋 | 2370 | 15:24 | 15:31 |
舟山十字路 | 1622 | 16:02 | 16:19 |
小淵沢 | 991 | 16:43 | 16:51 |
多摩 | 115 | 18:46 | − |