アルペン的な山

東北  三本槍岳/那須岳  1917m
さんぼんやりだけ




2005年10月14日〜15日

10月14日 多摩=峠ノ茶屋駐車場
10月15日 峠ノ茶屋駐車場〜峰の茶屋〜朝日岳〜三本槍〜峰の茶屋〜茶臼岳〜峰茶屋〜峠ノ茶屋駐車場=会津若松

先週に続いて東北の紅葉の山歩きです。今週もあまり天気には恵まれず、天候が崩れる前の土曜日の午前中を狙って那須岳を歩きました。


10月14日

8時過ぎに自宅を出発して中央道、首都高、東北道と走る。護国寺の手前で事故渋滞があったが後は順調に走る。黒磯のパーキングで一休みしてから茶臼岳の峠ノ茶屋駐車場へ向かう。広い駐車場には既に何台かの車が止まっている。車のカーテンを閉め、ゆっくり車中で寝る。

10月15日

朝6時に起きる。昨夜の雨はたいしたことはなく、既にあがっていた。外に出ると駐車場は満車状態になっている。支度をして7時前に出発した。朝日岳から鬼面山への山肌がきれいに紅葉している。駐車場脇の階段から登り始める。この辺りは園地として整備されており、東屋もある。



東屋から見上げる朝日岳。


コンクリートの階段が終わり、登山口から樹林の中を登って行くとしだいに視界が開ける。左の茶臼岳はモッコリしているが、右の朝日岳はアルペン的な姿で聳えている。正面の剣ヶ峰の針峰が凄い。茶臼岳をトラバースするように緩やかに登ってゆく。石畳の歩き易い道だが、途中一カ所だけ岩の上を歩く所がある。クサリはあるが、クサリを使うような場所ではない。峠の茶屋跡には避難小屋が建っている。中はとてもきれいに掃除してある。我々は外で朝食にする。



登山口から樹林の中を登って行く。




左の茶臼岳はモッコリしている。




右の朝日岳はアルペン的な姿で聳えている。




コルに避難小屋が見えてきた。




岩の上を歩く所があり、クサリもある。




峠の茶屋跡の避難小屋に到着。


剣ヶ峰は右側を巻いて行く。頭上の岩峰が凄い迫力だ。稜線を越えると眼下に紅葉の山肌が広がる。ここから急な登りになる。しっかりしたクサリが設置してあるので安心して登れる。最初の登りはしっかり階段ができているが、次の登りは岩稜状になっている。頭上には朝日岳が聳えているが、稜線を左から巻く。この巻き道にもしっかりとしたクサリが設置してある。高度感は無いが、最後の所が外傾したスラブになっておりいやらしい。急登をすると分岐に出て、右に朝日岳へ向かう。展望の良い朝日岳で一休みする。



剣ヶ峰の右側を巻いて朝日岳へ向かう。




奇岩が聳える。




茶臼岳を振り返る。




朝日の肩への登り。




朝日の肩から朝日岳を望む。




朝日岳の山頂にて。




朝日岳から望む茶臼岳。


少し下り、登り返すと熊見曽根だ。熊見曽根の手前で雨がパラつきだしたので雨具を着る。真っすぐ尾根通しに下ると三斗小屋への道だ。ここを右に稜線通しに下る。眼下に清水平の木道を見て階段を下る。階段が終わると傾斜が緩くなり、やがて木道を歩くようになる。清水平を過ぎると低木の中の緩い登りになる。北温泉への分岐を過ぎると左に広い緩やかな斜面を下るようになる。正面に平らな三本槍岳の山頂が見え、右に尖った甲子山が見える。右手遠方に形の良い磐梯山も見えるようになった。



熊見曽根から茶臼岳を背に登る。




朝日岳を振り返る。




眼下に清水平の木道を見る。




正面に平らな三本槍岳の山頂が見える。




尖った甲子山の右手遠方に磐梯山も見える。


トヨ状にえぐれた道を登って行くと傾斜が寝て、小広い三本槍岳の山頂に到着した。少し雲が出てきたが飯豊山から安達太良山方面の眺めが良い所だ。ここでゆっくり休んでいると。静かな山頂に人が増えてきた。



三本槍岳の山頂に到着。


団体とすれ違うように来た道を戻る。熊見曽根を登り朝日岳の分岐に着くと急に人が増える。ここから剣ヶ峰までは岩稜状の下りが続き気が抜けない。慎重に下り、剣ヶ峰を左から巻くと峰ノ茶屋に到着する。



茶臼岳へ向かって戻る。




剣ヶ峰へのクサリ場。


峰ノ茶屋から茶臼岳を一周する。まず左から山頂へ向かう。岩がゴロゴロする所を黄色いマークに導かれて登る。この辺りは表面がアリの巣のように侵食された岩が多く見られる。左から回り込むように登り、最後はロープウエーの駅を下に見て直登すると山頂の一角に到着する。噴火口を左に見て行くと眼下に峰ノ茶屋が見え、三本槍から朝日岳の眺めが広がる。午前中から雨がパラつく天気だったが雲が高く遠望が利く。午後になって飯豊山、磐梯山、吾妻山、安達太良山がよく見えるようになった。



峰ノ茶屋から茶臼岳へ登る。




黄色いマークに導かれて登る。




ここからの朝日岳の眺めは迫力がある。




噴火口と石の祠のある山頂。




三本槍から朝日岳の眺めが広がる。


さらに進むと眼下に牛ヶ首が見えた。激しく噴気が上がり迫力がある。さらに行くと石の祠のある山頂へ到着する。ここで一休みするが、この山頂はロープウエー駅から引っ切りなしに人が登ってきて賑わっている。ここからは鶏頂山、女峰山、ヒウチダケも望める。



眼下に激しく噴気が上がる牛ヶ首が見える。




石の祠のある茶臼岳の山頂。


頂上から一旦、ロープウエー駅方面へ下る。岩がゴロゴロした歩きにくい下りだ。かなり下ると駅手前に分岐があり牛ヶ首方面へ巻き道がある。今日は穏やかな天気なのに、ここはとても風が強い所だ。見上げると茶臼岳の山頂が溶岩の要塞のように聳えている。巻き道を緩やかに登って行くと牛ヶ首に到着する。ここまでは広い道が続いており、観光客も来れるようになっている。ベンチがあり、噴気を眺めながら一休みする。



頂上からロープウエー駅方面へ下る。




茶臼岳の山頂が溶岩の要塞のように聳えている。




牛ヶ首の噴気。


ここから三斗小屋への分岐があり、紅葉の山肌を下っている。我々は峰ノ茶屋へ向けて噴気の下の巻き道を行く。近くでゴーとジェット機のように噴気が噴き出しており、風の無い日は注意が必要だ。木の橋を渡るとベンチがあり、先程登った道と合流する。峰ノ茶屋から左手に朝日岳を眺めながら駐車場へ下る。



峰ノ茶屋へ向けて噴気の下の巻き道を行く。


東北道、磐越道を走って会津若松へ向かう。磐梯山の麓を走り、猪苗代湖を眺め、6時に会津若松の家に到着した。

峠ノ茶屋の駐車場はロープウエー駅の1km上にある。登山の場合はロープウエーを使わずに峠ノ茶屋から歩いた方が自由度が高くなる。峰ノ茶屋から朝日岳の間は岩稜になっている。クサリが設置されていて特に危険な所は無いが慎重に歩きたい。

9月17日 標高 到着 出発
峠ノ茶屋駐車場 1464 6:53
峰ノ茶屋 1718 7:39 7:51
朝日岳 1896 8:31 8:46
三本槍岳 1917 10:14 10:29
峰ノ茶屋 1718 12:10 12:22
茶臼岳 1898 13:12 13:24
牛ヶ首 1732 14:31 14:38
峰ノ茶屋 1718 15:00
峠ノ茶屋駐車場 1464 15:35 15:45
会津若松 210 18:07
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