2005年4月30日
4月29日 多摩=会津若松
4月30日 会津若松=翁島登山口〜磐梯山〜翁島登山口=会津若松
会津若松に住む次男宅を訪ねて行き、磐梯山を登りました。翁島口から猪苗代湖を背に登りましたが、スキー場の上部から尾根に出る所の急な雪の斜面に少してこずりました。山頂からの360度の展望はとても素晴らしいものでした。
4月29日
夜、9時半に自宅を出発し、中央高速、首都高速と快調に走り浦和から東北道に入る。連休のせいか深夜なのに車が多い。蓮田SAと阿武隈PAで休み、しだいに車が減ってゆく。郡山から磐越道に入ると車は居なくなった。1時半に会津若松に着き、すぐに寝た。
4月30日
朝、8時に起き朝食を済ませて9時半に出発する。磐梯山に近付くにつれて切り立って見える。猪苗代リゾートスキー場の翁島(おきなしま)登山口の駐車エリアに車を止め、支度をする。
スキー場の上に見える磐梯山へ向かって山道を登る。ゲレンデを右に見ながら樹林の中を登る。2本目の道路と交差した所で右にゲレンデへ向かう。ゲレンデを越えた先に登山道は有るが、明るいゲレンデを直登する。磐梯山へ向かっての気持ちの良い登りだ。振り返ると猪苗代湖がだんだん低くなって行く。日当たりの良いゲレンデには雪はほとんど無く、緩斜面なので気持ちが良い。所々にフキノトウの芽が出ている。
スキー場最上部のリフト降り場に到着して一休みする。猪苗代湖の眺めが良い所だ。早々と3人パーティーが降りて来ていたので聞いてみると、雪が多いので途中で引き返して来たとの事だ。
リフト降り場から東に少し薮を越えると登山道がある。すぐに雪道になり、雪面の薮の薄い所を選んで登るようになる。しだいに傾斜がきつくなってきたので6本歯のアイゼンをつける。左にトレースが有るようだが、上で合流すると思い右の斜面を登る。しかし、雪の斜面に右へ右へと導かれ夏道から完全に外れてしまった。
意外と急な雪壁である。頂上からの尾根に雪が無かったのでピッケルを置いて来たのが後悔される。6本歯アイゼンはたいして利かず、キックステップで登る。上部の尾根直下は急な薮のためなかなか尾根にたどり着けない。一休みして体勢を整える。
幸い傾斜が緩くなったので雪面を登れる所まで登って、尾根に出られなければ引き返す事にする。左の薮沿いに雪面を登って行くと幸いに尾根の夏道に出た。ここでアイゼンを外し雪の無い夏道を登る。初めは低い薮の中の登りだが、すぐに開けて明るい尾根の登りになる。正面には山頂手前の小さな岩峰が聳え、左手には白い飯豊山が見える。振り返ると猪苗代湖が遥か下に見える。
頂上へ近づくにしたがって、尾根は細く急峻になってくる。ガレぽい所も有るが道はしっかりしており危険な所は無い。岩峰を越えると傾斜は寝てきて、頂上直下の岡部小屋に到着する。山頂はこのすぐ上だ。
山頂に立つと眼下に急峻な火口壁と沼ノ平が見え、正面には桧原湖などの湖や五色沼が広がる。森と湖のいい感じの眺めだ。飯豊山、吾妻山、安達太良山の眺めも素晴らしい。
同じ道を猪苗代湖へ向かって下る。岩峰を過ぎ、急な尾根をどんどん下る。眼下に先程登ってきた雪面が見えると薮の中に入り、傾斜は緩む。さらに尾根上の夏道を下って行くとしだいに西方向へ向かい、再び東方向へ戻り、雪の急斜面に突入する。小さな沢筋を一つトラバースして、後は雪の急斜面を一気に下る。雪が切れた夏道を少し下り、薮を分けてリフト降り場へ向かい、一休みする。
下りはゲレンデの中ではなく、夏道を行く事にする。樹林のためやや暗く景色も無く、あまり快適な下りとは言えない。雪もかなり残っている。車道に降り立ち、今度はゲレンデの中を下る。眼下にデリカが見え、登山口に到着した。
会津若松は今、桜の花の盛りである。帰路、鶴ガ城の桜を車から眺めて息子の家に向かった。
磐梯山へのルートはいくつかあり、八方台口からのルートが短く一般的になっている。少しタフだが、猪苗代湖を眺めながら直登する翁島口からのルートがお薦めである。
4月30日 | 標高 | 到着 | 出発 |
会津若松 | 210 | − | 9:20 |
翁島登山口 | 815 | 10:03 | 10:36 |
ゲレンデ上 | 1215 | 11:22 | 11:30 |
稜線直下 | 1400 | 12:40 | 12:50 |
磐梯山 | 1819 | 13:56 | 14:19 |
ゲレンデ上 | 1215 | 15:39 | 15:46 |
翁島登山口 | 815 | 16:24 | 16:35 |
会津若松 | 210 | 17:51 | − |