2004年12月4日
12月4日 原村=大河原峠〜双子山〜双子池〜亀甲池〜大河原峠=原村
八ヶ岳のピラタススキー場のロープウエーで坪庭に上がり、縞枯山で雪の上を歩く予定でしたが、ロープウエーは運休中で、山に雪も無いので計画を変更して八ヶ岳の双子山を登りました。
12月4日
朝、7時半に豊田駅を出発し、中央高速で八ヶ岳に向かう。道は空いており快適に走る。甲府辺りから南アルプスや八ヶ岳が見えるようになる。八ヶ岳PAで一休みして八ヶ岳の山を眺めると雪がほとんど無い。諏訪南で中央高速を降り原村を過ぎる。雪は無いが八ヶ岳の眺めが素晴らしい。雪が少ないのでひょっとして麦草峠まで上がれるかとメルヘン街道を走ってみるが11月25日から通行止めになっていた。
横谷峡の先からビーナスラインに戻り、計画通りピラタススキー場へ向かう。ところが、入り口に「ロープウエーはメンテナンスのため11月29日から12月10日まで運休」と掲示されていた。急遽、計画を変更して双子山を登る事にする。
女神湖を経由して蓼科山を半周し大河原峠に向かう。途中の真っ白な北アルプスの眺めが素晴らしい。大河原峠への道は日陰に少し雪がある程度であるが、所々に落石がある。大河原峠に着くと正面に浅間の連山が広がる。その左の奥で白く輝いているのは火打山と妙高山である。
今日は寒くはないが、大河原峠の風は強い。防風のため雨具のズボンを着けて出発する。双子山まで高度差200メートルをゆっくり登る。しばらく登ると大河原峠が遥か下に見え、蓼科山の頂上が見えるようになる。
樹林の中を登り、双子山の頂上に到着すると再び強い風を受ける。横岳と蓼科山の間から西風が吹いて来て、その先には中央アルプスが見える。北側は大きく開け、浅間山を中央に左には北アルプスの鹿島槍ヶ岳から白馬岳が、右には奥秩父の金峰山辺りが望める。特異な形をした荒船山も近い。
風が強いので頂上に長居はできない。写真を撮り、眺めを十分に堪能して双子池方面に下り、風の無い樹林で一休みする。
樹林の中を滑らないように気をつけながらゆっくり下る。傾斜が少しきつくなるころ一瞬、樹間から双子池が見えた。やがて山小屋の屋根が見え、ひとけの無い双子池に到着した。水面の凍った双子池をバックに写真を撮り、ベンチで昼食にする。
山小屋の裏には通過者用のトイレがあり、この季節でも解放されており非常にありがたい。日没ぎりぎりになりそうだが、林道経由ではなく亀甲池経由で大河原峠に戻る事にする。
双子池は雌池と雄池の二つからなっており、雌池の北側を通って亀甲池に向かう。亀甲池へは高低差60メートルの峠を越えて行く。つい最近まで倒木だらけの歩きにくい道だったが、いつの間にか倒木は切られ歩きやすい道になっていた。
亀甲池は水が少なく水面は凍っている。亀甲の形をした岩も水が無いと分かりにくい。横岳の急斜面の下の静かな池は雪に埋もれるのを待っているようだ。
亀甲池から天祥寺平へ向けてクマザサの中の水平道を行く。正面に聳える蓼科山は雲に覆われて天気の悪化が気になる。下りが急になるとすぐに涸れた沢に降り立ち、天祥寺平に到着する。
大河原峠まではわずかに100メートルの登りだが、ほとんど平坦な登りなので時間がかかる。クマザサの中をゆっくり歩いて行くと、それでも目の前の双子山がしだいに近づいてくる。日没寸前の4時半に大河原峠に到着すると、佐久の夜景が眼下に広がっていた。
車に乗り、女神湖へ向けて走って行くと小雨が降り出した。今まで降らなかったのが不思議なくらい幸運である。信号も幸運で、原村までノンストップで走ってしまった。「もみの湯」で疲れを癒し、原村の家に戻る。ステーキを焼き、今年一年の安全登山を祝った。
大河原峠の駐車場は舗装され整備されているが、冬はトイレが閉鎖されてしまう。小屋も11月末には閉めてしまうようだ。実は道路も通行止めになっており、自己責任で走る事になる。
12月4日 | 標高 | 到着 | 出発 |
豊田駅 | 100 | − | 7:15 |
八ヶ岳PA | 760 | 9:06 | 9:11 |
大河原峠 | 2097 | 10:58 | 11:27 |
双子山 | 2224 | 12:18 | 12:43 |
双子池 | 2035 | 13:18 | 14:03 |
亀甲池 | 2040 | 14:59 | 15:08 |
天祥寺平 | 1975 | 15:31 | − |
大河原峠 | 2097 | 16:30 | 16:42 |
原村 | 1225 | 17:49 | − |