2004年11月13日
11月12日 多摩=原村
11月13日 原村=杖付峠〜守屋山〜杖付峠=原村
南アルプス前衛の山、晩秋の守屋山に登りました。頂上に到着すると、それまでかかっていた霧が一気に晴れ、八ヶ岳や北、南、中央の日本アルプスの360度展望を堪能しました。
11月12日
夜8時20分に豊田駅を出発し、中央高速を順調に走る。雨も上がり明日の天気が期待できる。原村の家に10時半に到着し、ミーティングの後、12時前に就寝する。
11月13日
朝5時半に起床する。外は冷えているが、まだ氷点下にはなっていないようだ。朝食を済ませ7時に出発する。
今朝は八ヶ岳の眺めは良いが、北アルプスは雲の中である。茅野を通り抜け、杖付峠へ向かう。峠の先の守屋山登山口の駐車場に7時半に到着した。車は2台しか止まっておらず、今日は静かな山行になりそうだ。
支度を済ませ、登り始める。早速斜面の登りになる。紅葉したカラマツの落葉を踏み締めての登りである。単調な登りだが、晩秋の山の雰囲気が何とも心地良い。途中、八ヶ岳北部の山々を眺められる所があり、しばし眺めを楽しむ。
やがて、別荘地の道路と平行に歩くようになり、傾斜が緩む。道路を渡って少し登ると、トラバース気味の下りになる。樹間から見上げる守屋山は雲の中で、今日の展望が不安だ。
車道に降り立ち、車道を横切って沢に下る。この辺りはザゼンソウの群生地になっており、柵が有り木道を歩くようになっている。たどり着いたアカエ沢源頭には守屋山登山口の看板が有り、避難小屋やトイレが有る。荷物を降ろし、ベンチで一休みする。
避難小屋の前を通り、傾斜の緩い広場を歩き、左の道路を横切ると登りが始まる。しだいに尾根状の登りになり、右に白樺の林を見ながら登って行く。左の樹間からは時々八ヶ岳が眺められる。
やがて急登が始まった。今日、唯一の急登である。ゆっくり登って行くとクサリのある小さな岩が有るが、ここは難無く越える。山頂方面はまだ雲の中だ。岩を過ぎると傾斜は緩くなり、左から古屋敷からの道を合わせると東峰への緩い尾根を歩くようになる。
たどり着いた守屋山東峰には数名の人がいたが、霧の中で全く展望が無い。しかし、記念撮影をしていると雲が切れ、眼下に諏訪湖が広がった。そして北アルプスが、八ヶ岳が、中央アルプスが、そして南アルプスが姿を現した。北アルプスは再び姿を隠したが、しばらく待っていると再び姿を見せた。
山々の眺めに感激しつつ西峰へ向かう。一度鞍部へ下るが、鞍部の樹林は霧氷で白く輝いており素晴らしい眺めである。時々カモシカが立っているというカモシカ岩を下ると西峰への登りが始まる。ラビットハウスを覗いてから山頂に向かう。
守屋山の西峰は完全に雲が無くなり360度の展望が広がっている。日当たりも良く、気持ちの良い山頂である。さっそくお湯を沸かし昼食にする。昼食後、時間をかけて双眼鏡で周辺の山々を眺める。北アルプスの北部は見えにくいが、浅間山の噴煙や槍ヶ岳の穂先が手に取る様に見える。
山頂は暖かく、いつまでも山を眺めていたい気持ちだが、そろそろ下山の時間だ。東峰へ向かって下って行くと鞍部の霧氷の樹林からパラパラと音を立てて氷が降ってきた。太陽の熱でとけた霧氷が雪のように降っているのだ。
東峰に着くと、再び一休みして山の眺めを楽しむ。西峰と変わらない眺めだが、本当にいつまで眺めていても飽きない。
尾根状を下り、クサリのある岩を過ぎると急な下りになる。アカエ沢源頭のベンチで一休みしてから少し林道を歩き、トラバース気味に少し登り、登山口の駐車場に降りる。今日はずいぶんゆっくり山を眺めたが、予定より早く2時に下山した。
原村に戻り、近くの公園で八ヶ岳南部の山々やシルエットになった北アルプスを眺める。その後、富士見へ向かい、「鹿の湯」で温まり、近くの食堂で夕食にして原村に戻る。ワインを飲みながら来年の山行計画に花を咲かせ、10時前に就寝した。
南、北、中央の三つの日本アルプスに囲まれ、八ヶ岳を南北に眺められる守屋山はとても眺望の素晴らしい山である。アカエ沢にザゼンソウが咲く春ばかりでなく、遠望のきく秋晴れの日に是非訪れたい山である。
11月13日 | 標高 | 到着 | 出発 |
原村 | 1225 | − | 6:58 |
杖突峠 | 1240 | 7:34 | 7:48 |
アカエ沢源頭山 | 1345 | 8:34 | 8:48 |
守屋山東峰 | 1631 | 9:38 | 10:07 |
守屋山西峰 | 1650 | 10:33 | 11:38 |
守屋山東峰 | 1631 | 12:04 | 12:23 |
アカエ沢源頭山 | 1345 | 13:06 | 13:18 |
杖突峠 | 1240 | 13:57 | 14:06 |
富士見高原 | 1260 | 16:09 | 18:05 |
原村 | 1225 | 18:22 | − |