2004年10月11日
10月11日 栃川高原=岩菅山登山口〜岩菅山〜岩菅山登山口=横手山=草津=多摩
秋山郷から志賀高原へ紅葉狩りのドライブをして岩菅山を登りました。一ノ瀬スキー場の上の寺子屋スキー場から見る岩菅山はとてもかっこよく、冬にスキーでも担いで登りたい山です。
10月11日
予定より30分遅らせて、朝4時半に起床する。空は薄曇りだが好天が期待できる。駐車場からは眼前に羽を広げた鳥甲山が見える。テントで朝食を済ませ、高原の朝をくつろいでいたら出発の時間が遅くなってしまった。
鳥甲山を右手の樹間に見ながら、紅葉の山道をゆっくり走る。やがて高度を下げ、左に佐武流山への林道を見ると切明に到着する。切明には発電所と民芸風の宿がある。橋を渡り、対岸の道路を登る。苗場山の頂上は見えないが、苗場山の外れの大岩山の岸壁が紅葉に映えている。屋敷からの道に合流する狢平(むじなだいら)辺りまで上がると、頭上に鳥甲山の白ーが聳えている。左折して少し行くと、右手に狢平の駐車場があり登山者の車が沢山止まっている。鳥甲山の白ールートの登山口である。
切明と奥志賀を結ぶ雑魚川沿いの「スーパー林道」と呼ばれる道は、舗装された走りやすい道で、紅葉もすばらしい。鳥甲山の裏側の岸壁や沢筋の眺めも迫力がある。時々車を止めて写真を撮りながら行く。志賀と野沢を結ぶ奥志賀高原栄線にぶつかり左折する。素晴らしい紅葉が続き飽きることが無い。橋を渡った所で車を止めしばらく紅葉を眺めた。
気持ちの良い白樺の紅葉を眺めながら川沿いを走り、奥志賀に到着する。左に一ノ瀬方面に曲がり、しばらく走ると左手に駐車エリアがあり、5〜6台程の車が止まっている。ここが岩菅山の登山口になっている。
早速、支度をして出発する。今日も道がぬかるんでいそうなのでスパッツを着けて行く事にする。少し登ると緩やかな階段の登りになる。赤土で滑りやすいので、滑り止めにフェールトのようなものが敷いてあるのが変わっている。10分程の登りで一ノ瀬からの水平道に到着する。
左に用水路に沿って歩く。アライタ沢出合までは用水路沿いの道が続くのでほとんど水平な道が続く。左の沢がだんだん上がってきて、一つ沢を渡るとアライタ沢出合は近い。一枚岩の上を勢いよく流れるナメ滝の上を渡り、一休みする。
今までの水平道とはうって変わって、突然、階段の急登が始まる。樹林の中の急登だが、回りの紅葉を眺めながらの登りなので飽きる事は無い。右手の沢が近づいて来ると、すぐに1700メートルのピークに到着する。ここで少しの間下りになり階段登りから解放されるが、再び長い階段の登りが続く。しかし、階段の高さがちょうど良いので気持ちの良い階段である。
階段登りにも飽きたころ、見晴らしの良いコルに到着し、一休みする。ここから左上に岩菅山の山頂が見え、右に寺子屋峰への稜線が続く。しばらく尾根通しに登って行くが、やがて左手のコル(ノッキリ)に向けて左上するようになる。岩菅山の山頂が手の届きそうに見え、元気が出る。ノッキリで稜線に出て寺子屋峰からの縦走路にぶつかる。ここで一休みして頂上への最後の登りに備える。
ノッキリで樹林から解放され、山頂に向かって気持ちの良い登りが続く。右手は急斜面になっていて、沢の源頭の笹の山肌が紅葉を引き立てている。岩がゴロゴロした急登だが、所々に階段ができていて歩きやすい。やがて頭上に黒い棒のような石碑が見え、頂上に到着した。まず記念撮影をして昼食にする。
今日は日差しは強いが雲も多い。苗場山や佐武流山は雲の中で見えず、横手山あたりが何とか見える。それでも紅葉の山々に囲まれた山頂は気持ちが良い。昼食を終え、山頂の祠にお参りして下山を開始する。
寺子屋峰と寺子屋スキー場を正面に見てノッキリへ向けて下る。ノッキリの分岐で寺子屋峰への道を正面に見て右折する。岩菅山を右手に樹林の道を下り、登りで休んだコルで一休みする。コルからの長い階段の下りは意外と楽で、気持ち良く高度を下げる。アライタ沢を渡ると水平道が続く。駐車場への降り口の手前に「底清水」があり、ここで水を飲み少しゆっくりする。
2時に登山口の駐車場に到着し、靴を履き替えて横手山方面へ向かう。昔、よくスキーで泊まった一ノ瀬の変貌ぶりに驚いたりしながら紅葉のドライブを楽しむ。東館山から二つ目のトンネルを出たジャイアントスキー場付近の紅葉は息を飲まんばかりの鮮やかさである。
蓮池で草津方面に左折し、横手山へ向けて走る。さすがに人も車も多い。木戸池などを車窓から眺め、紅葉ドライブは続く。横手山の手前の駐車場に車を止め、草津方面の紅葉を眺める。緑の笹原と赤いナナカマドがとても素晴らしい。
さらに進み、次は渋峠の先の駐車場に止める。眼前に白い白根山が見え、なかなか迫力がある。奥には本白根山も確認できた。ゆっくり眺めていたいところだが、芳ヶ平からの霧がアッというまに視界を奪ってしまった。
白根山の前を通過し、霧の中を草津に向けて下る。草津の「大滝乃湯」でゆったりと湯につかり、渋川へ向けて走る。途中の中之条手前の川原湯付近で夕食を済ませ、渋川から関越道に入る。渋滞の高速道路を走り、日の出から高尾経由で無事帰宅した。
岩菅山には登山口にも途中にもトイレは無いので要注意。一ノ瀬から東館山経由で周遊するコースも楽しそうだ。冬にスキーで登ってみたいコースである。
10月11日 | 標高 | 到着 | 出発 |
栃川口キャンプ場 | 1005 | − | 6:30 |
岩菅山登山口 | 1570 | 7:51 | 8:13 |
アライタ沢出合 | 1660 | 8:47 | 8:55 |
中間のコル | 1880 | 9:40 | 9:48 |
ノッキリ | 2065 | 10:26 | 10:35 |
岩菅山 | 2295 | 11:15 | 11:59 |
中間のコル | 1880 | 12:50 | 12:58 |
岩菅山登山口 | 1570 | 14:02 | 14:18 |
横手山の手前 | 1980 | 14:47 | 14:52 |
渋峠の先 | 2170 | 15:01 | 15:25 |
草津 | 1195 | 15:40 | 17:00 |
川原湯 | 590 | 17:51 | 18:36 |
多摩 | 115 | 21:58 | − |