小赤沢口ルートから

上信越  苗場山  2145m
なえばさん




2004年10月10日

10月10日 多摩=秋山郷=小赤沢口三合目〜苗場山〜小赤沢口三合目=栃川高原

台風直撃のため計画を変更して苗場山を登りました。山頂からの遠望はききませんでしたが、天気に恵まれ、池塘と紅葉の苗場山を満喫しました。


10月10日

台風22号の関東直撃のため出発を1日半遅らせて10日の早朝5時に多摩を出発した。関越道は台風の通過を待って出発した車で混んでいるように見える。台風一過の晴天を期待していたが、空はどんよりと曇り、高崎を過ぎると雨も振り出してきた。

清水トンネルを出ると、期待通りの晴れだ。土樽のパーキングで一休みした後、湯沢で関越道を降り、17号線を北上する。塩沢で野沢温泉方面へ左折し、さらに中里と津南で左折する。秋山郷へ向けて南下して行くと、しだいに山深くなってきた。小赤沢の集落に到着し、橋を渡った先で左に三合目登山口への道を行く。狭いが舗装された道が小赤沢沿いに直上している。途中から苗場山の稜線を望むことができる。

登り切った所で上ノ原からの道に合流し左へ向かう。ほぼ水平に走り、三合目の駐車場に到着した。台風のせいか、山を切り開いた広い駐車場はガランとしていた。トイレの近くに車を止め支度をする。



トイレの近くに車を止め支度をする。


駐車場の奥の三合目登山口から登り始める。少し登ると道は泥でグチャグチャになってきたのでスパッツを着ける。緩やかな登りから右に斜面の登りになり、程なく尾根上に出る。黄色い黄葉の廊下の中のような気持ちの良い尾根を登って行くが、足元は滑りやすい木の根と泥で歩きにくい。水場のある四合目で一休みする。



黄色い黄葉の廊下の中を登って行く。




水場のある四合目で一休みする。


しばらく山肌の紅葉を楽しみながら尾根上を登る。正面に苗場山山頂の手前の稜線が見えてきた。五合目を過ぎると尾根は広くなり、右手の稜線のコルへ向けての登りになる。急登が始まる手前で紅葉を眺めながら一休みする。



正面に苗場山山頂の手前の稜線が見えてきた。


少し登ると左の沢筋に水場がある。登るにつれて左手の視界が開け気持ちが良い。振り返ると猿面峰の紅葉がきれいだ。しかし、登りはしだいに厳しくなり岩や木の根をつかまっての登りが続く。細いクサリが垂れている所も有るが、クサリに頼る程の所ではない。



登るにつれて視界が開けてくる。左の白いのは鳥甲牧場。




猿面峰の紅葉がきれいだ。




岩や木の根をつかまっての登りが続く。


時々振り返って紅葉の山々を眺めながら、気持ち良くどんどん高度を上げて行く。長くクサリが垂れ下がった沢状の登りを越えると笹が出てきて傾斜は緩くなる。そろそろ稜線は近い。笹原の中の道を行くと、池塘の有る広い稜線に出る。九合目の坪場と呼ばれる場所である。雲で遠望はきかないが、横手山や岩菅山の頂上付近がわずかに確認できる。



気持ち良くどんどん高度を上げて行く。




九合目の坪場にて。後方は苗場山の山頂。


ここでストックをしまい木道歩きが始まる。木道は沢山の小さな池塘の間を緩やかに登って行く。眺めも良く、広々とした気持ちの良い空間だ。



木道が続く山頂台地を歩く。




苗場山へ向けて池塘の中を歩く。




草紅葉と池塘。




気持の良い広々とした空間を歩く。


やがて樹林帯の中に入り、木道は途切れる。樹林の中は大きな石がゴロゴロしていて歩きにくい。やっと樹林帯を抜けると、さらに広い空間が広がる。池塘の中の木道をが緩やかな登りで苗場山の頂上へ導いてくれる。遊仙閣の脇を抜けて山頂の標識がある狭い広場に到着した。ここで昼食にして、苗場山頂ヒュッテを通って池塘のある広場へ戻る。



頂上の山小屋の屋根が見えた。




岩菅山方面をバックに頂上へ向かう。




見晴の無い頂上にて。


東側は雲で展望がきかないが、西側は何とか展望がきくので地図を広げて山の確認をする。寒くなってきたので、少し休んだ後、登ってきた道を下山する。池塘の原を眼下に見てゆったりと下る。木道の終点で一休みして眺めを楽しみ、笹原を下る。



池塘の原を眼下に見てゆったりと下る。




池塘の向うに聳える鳥甲山。左は白ー。


急な下りでどんどん高度を下げる。眼下の紅葉が眩しく光っているが、足元優先である。水場を過ぎると優しい下りになり、紅葉を楽しみながら下れる。尾根状の下りになり、五合目の手前で一休みする。



紅葉を眺めながら優雅に下る。




ダケカンバの紅葉が素敵だ。




紅葉の廊下を下る。


樹林の尾根の中は少し暗くなってきて、苗場山にも黒い雲がかかってきた。三合目の駐車場に着く頃には少し雨もちらつき、明日の天気が心配になる。

車で舗装された山道を「のよさの里」へ向けて下る。ダートの部分もあるが、右に小赤沢への道を分けると立派に舗装された道が続く。「のよさの里」に着くころにはすっかり暗くなってしまった。今夜泊まる予定の「のよさの里キャンプ場」はオートキャンプしか無いとの事であきらめ、次の「栃川高原キャンプ場」へ向かう。

キャンプ場を我々だけで貸し切り、平らな水捌けの良い場所にテントを張る。宿の離れにある風呂で汗を流し、すっきりしたところで夕食の支度をしながらビールで乾杯する。山を下っていた時には曇っていた空も、いつの間にか満天の星空になっていた。9時前に就寝する。

東京方面からだと和田小屋からのルートが入りやすいが、紅葉のシーズンには是非、秋山郷から入りたい。苗場山の頂上台地の端から端まで池塘の中を歩くのも最高である。下山した後の秋山郷から志賀高原への紅葉狩りドライブも楽しみだ。

10月10日 標高 到着 出発
多摩 115 5:00
土樽PA 575 7:40 7:48
小赤沢口三合目 1315 9:28 9:50
四合目 1505 10:37 10:42
小沢 1750 11:36 11:45
稜線 2005 12:40 12:49
苗場山 2145 13:30 14:08
稜線 2005 14:46 14:51
中間点 1660 16:00 16:08
小赤沢口三合目 1315 17:07 17:20
栃川高原キャンプ場 1005 17:55
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