2004年9月18日
9月18日 原村=戸台=北沢峠〜仙水峠〜駒津峰〜甲斐駒ヶ岳〜駒津峰〜双児山〜北沢峠
北沢峠にテントを張り、甲斐駒ヶ岳と千丈岳に登りました。あまり天候には恵まれませんでしたが、直登ルートから甲斐駒ヶ岳に登り、充実した山行でした。
9月18日
朝4時半に原村の家を出発して、杖突峠から戸台に向かう。道が空いており、6時前には戸台に到着した。戸台の駐車場もさほど混雑はなく、車を降りるとすぐにバスに乗れる状況である。
鋸岳を眺めながらバスはドンドン高度を稼ぐ。見所では運転手のガイドもあり、観光バスの乗りである。北沢峠に到着して急いで幕場に下る。稜線はガスがかかっているがそこそこの天気である。早々にテントを張り甲斐駒ヶ岳へ登り始める。
しばらくは北沢沿いに登り仙水小屋の前で一休みする。さらに登って行くと樹林から解放されてゴーロの登りになる。振り返ると千丈岳も望め快調である。少し下ると仙水峠に着き一休みする。千丈岳や鳳凰三山のオベリスクも見え快適な休みだ。頭上には摩利支天が聳えている。
駒津峰までは急登が続く。潅木が低いので摩利支天や仙丈岳を眺めながら登る。駒津峰に到着するころには甲斐駒ヶ岳の山頂付近は霧に覆われてきた。ここでハーネスを着け甲斐駒ヶ岳へ向けて下る。
小さな登下降の後に分岐に出る。右に行けば巻道だが、真っすぐ直登ルートを行く。少し登ると右下に巻道が見える。急な岩稜だがあまり高度感が無いので安心して登れる。下部に2個所ほど、フェース状を登る所があるが、ロープを使う程ではない。
上部になると傾斜はやや緩くなる。フリクションの利いた傾斜の緩い岩を越えると砂岩帯になる。ここまで来ると山頂は近いが、歩きにくくなる。足元を崩さないように、一歩一歩踏み締めるように登る。やがて黒戸尾根からの道に出て、甲斐駒ヶ岳の山頂に到着した。
山頂は霧に包まれているので展望は利かない。それでも登り切った満足感でしばらく休む。下山の支度をしていると、とうとう雨が降り出した。雨具を着て下山する。霧の中を黒戸尾根に向かって下り、途中で右に摩利支天へ向かって下る。砂礫と岩がミックスした斜面を下って行くと霧の中から摩利支天の頭が見えてくる。
摩利支天へは行かず、右に巻道を行く。トラバース気味に下って行くと頭上に、直登した尾根が覆いかぶさるように見える。尾根の分岐までは短いが急登である。尾根に出た所で一休みする。
あとは登下降を繰り返して駒津峰に到着する。一時は止みかけた雨が再び降り始めた。双児山を経由して北沢峠へ下る事にする。草原状の長い下りが終わり、樹林に入る。小さなピークを越えてさらに下ると双児山に到着する。
ここからは潅木の中の急な下りが続く。やがて傾斜は緩み樹林の中の下りになる。暗くなってきたのでヘッドランプで照らしながら下る。やがて下の方から人声が聞こえ、北沢峠に到着した。テント場まで下り、夕食の支度をする。
朝一番のバスで北沢峠に上がっても甲斐駒ヶ岳を往復すると夕方襲い時間の下山になる。ヘッドランプは必携で、雷など天候を見計らって慎重に行動する必要がある。直登ルートは特に困難な所は無いが、落石をしないよう注意が必要である。
10月10日 | 標高 | 到着 | 出発 |
原村 | 1225 | − | 4:37 |
戸台口 | 870 | 5:44 | 6:10 |
北沢峠 | 2033 | 6:54 | 7:00 |
北沢テント場 | 1990 | 7:10 | 7:59 |
仙水小屋 | 2135 | 8:35 | 8:40 |
仙水峠 | 2265 | 9:17 | 9:31 |
中間点 | 2510 | 10:17 | 10:26 |
駒津峰 | 2740 | 11:18 | 11:37 |
コル | 2710 | 11:55 | 11:58 |
甲斐駒ヶ岳 | 2967 | 13:29 | 13:58 |
コル | 2710 | 14:45 | 14:58 |
駒津峰 | 2740 | 15:31 | 15:36 |
双児山 | 2649 | 16:16 | 16:22 |
樹林帯 | 2285 | 17:15 | 17:20 |
北沢峠 | 2033 | 17:50 | − |
北沢テント場 | 1990 | 18:00 | − |