日原の沢登り

奥多摩  倉沢谷本谷  700m
くらさわだにほんだに




2004年9月12日

9月12日 多摩=奥多摩=倉沢橋〜魚留橋〜倉沢橋=奥多摩=多摩

今週は久しぶりに台風の心配が無い週末になりました。晴天に恵まれ、先月雨のため延期になっていた山の会の沢登りに参加しました。


9月12日

朝、6時過ぎに自宅を出発し、電車で八王子経由で奥多摩に向かう。拝島からの電車は4両編成のため通勤電車なみの混雑だ。奥多摩駅で他のメンバーと合流した。日原行のバスは2台だが、団体が入ったせいか超満員で乗りこぼしが出てしまった。我々はタクシーで行く事にするが、タクシーは既に出払っておりしばらく待たされる。

タクシーで10分ほどで倉沢橋に到着した。途中の川乗橋には先程のバスで来た人で賑わっていた。倉沢橋には車が2台駐車していたが人影は無く、静かだ。赤く塗られた橋から谷を覗くとすごい高さだ。少し休んでから出発する。舗装された林道を数十メートル歩き、最初の小さな切通しから下降する。暗い不安定な斜面を下るのはあまり良い気分ではない。下るにつれて踏跡も不鮮明になってきた。何とか沢に降り立ち、靴を履き替えながら一休みする。



暗い不安定な斜面を下る。




沢床に降り立つ。


この谷の滝は高さこそ高くないが、広く深い淵を持った滝が多く泳がなくては登れない。そのため、主な滝は巻いて行く事になる。まず、最初の滝は左岸から巻いてゆく。あまり巻き過ぎても楽しくないので速めに下ったら行き詰まり、懸垂下降で下る。後はロープを使う事も無く、岩を乗り越えたり、巻き道を行ったりしながら、できるだけ水線から離れないように歩く。沢の流れは緩く、水量も程よいので沢の中も歩きやすい。深く暗い谷だが、日の当たる場所を選んで一休みする。



深い淵が続く。




日の当たる場所で一休み。




久々の沢登りにワクワクする。


遡行図では距離が把握できず、変化の乏しい沢なので位置の把握は難しい。流れが緩やかなので、高度もなかな稼げない。途中で一休みして現在の位置を確認するが、なかなか特定できない。

時間的にだいぶ進んだと思い、前方に橋が見えた時には、もう終了点かと一休みした。しかし、本谷は大きく右に曲がっており、正面に見えたのは右岸からの枝沢であった。連続する小滝の淵の浅い所を探して越えたり、楽しくなってきた。



前方に橋が見えた。


しかし、とうとう越えられない滝に遭遇し右岸から高巻くことにする。右岸の踏み跡をたどって登ってゆくと林道に出てしまった。快適な巻き道を行くが下降点がなかなか見つからない。次の滝もパスして沢に下降する。



淵が深くなかなか越えられない。




きれいな淵と滝だ。


しばらく楽しみながら登って行くと突然正面に石垣が見えた。護岸用の石垣かと思ったが、なんと堰堤であった。巻くのも面倒なので、下の水路のトンネルをくぐって抜けた。ここは快適な広場になっており、一休みする。

河原を少し行くと正面の沢の中に石碑のような物が立っている。よく見ると橋げたである。閉鎖になった倉沢鍾乳洞への橋のようだ。右に鍾乳洞への道が残っており、その上に大きな岩壁が聳えている。石灰質の岩壁の下部は流れで削られ、割れ目から奇妙な青い液体が垂れていた。



倉沢鍾乳付近。




大きな岩壁が聳えている。




奇妙な青い液体が垂れていた。


左手に林道を見ながら、難所もなく進んで行くと魚留橋が見えた。魚留橋の下をくぐると正面に立派な門を構え、斜めに流れ落ちる魚留の滝を見ることができる。橋の先を左に登った台地が終了点である。ここで着替えて一休みする。



斜めに流れ落ちる魚留の滝。


林道を40分ほど歩いて倉沢橋のバス停に到着する。ここでタクシーを呼び奥多摩駅に戻る。電車の連絡が良く、6時には多摩センターに到着した。

倉沢谷本谷の下部は深い淵に囲まれて登るのが難しい小滝が連続しておりあまり変化が無い。大きく右に屈曲した辺りから堰堤までの間が楽しめる。堰堤の上流は河原歩きとなるが、魚留の滝は一見の価値がある。

9月12日 標高 到着 出発
多摩 115 6:27
奥多摩 340 8:23 8:50
倉沢橋 515 9:00 9:15
倉沢谷 480 9:30 9:45
日当の良い河原 520 10:40 10:55
橋の手前/TD>595 12:01 12:10
堰堤 650 13:20 13:30
魚留橋 700 14:10 15:00
倉沢橋 515 15:37 16:02
奥多摩 340 16:15 16:23
多摩 90 18:00

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