愛鷹山塊の最高峰

富士  越前岳   1504m
えちぜんだけ




2004年4月3日

4月3日 多摩=(車)=山神社〜黒岳〜越前岳〜呼子岳〜割石峠〜山神社=多摩

今週は前回登った沼津アルプスと富士山の間に聳える愛鷹山の最高峰である越前岳を登りました。今週も天気に恵まれ、素晴らしい富士山を眺めることができました。


4月3日

朝6時に自宅を出発し、橋本駅に6時20分に到着した。橋本から厚木へ向けて快調に進むが、既に金田の交差点の渋滞情報が有り、伊勢原へ抜けることにする。お陰で大山を眺めながら周辺の桜を楽しむことができた。伊勢原を過ぎ、246号線の秦野手前のトンネルを出ると突然正面に富士山が現われる。

秦野中井から東名高速に入る。富士山を眺めながら快調に進み、足柄SAでゆっくりと朝食を食べ8時20分に出発した。裾野で東名高速を降り、富士山へ向かって走って行くと左手に愛鷹山の山塊が現れる。登山口のバス停を左折し、杉林の中の道を行くと山神社の駐車場に到着する。20台は入りそうな広い駐車場には5、6台の車が止まっていた。簡単にストレッチをして9時に出発する。



登山口の山神社。


しばらく杉林の中の単調な登りが続く。やがて右手の沢筋を登るようになり、苔むした岩が美しい。しだいに稜線が近くなり、沢の源頭から左に尾根をトラバースする。小さなハシゴを2つ越えると「愛鷹山荘」に到着した。小屋は無人でゲートにカギがかかっているが、ここには水場やトイレがあり一休みするのに良い所だ。



苔むした涸れ沢を登る。




愛鷹山荘。




愛鷹山荘付近のみつまた。


小屋から5分ほど登ると富士見峠に到着する。樹間から富士山を望むことができるが、右に黒岳へ向かう。少々の急登であるがじっくり15分登ると黒岳山頂の手前に展望台があり、眼前に雄大な富士山のパノラマが広がる。



富士見峠からの富士山。




黒岳山頂手前の展望台にて。


再び富士見峠に戻り、南へ越前岳へ向かう。しばらく単調な尾根歩きが続くが時々落葉した樹間から見える富士山を楽しみに登る。登るにつれて登山道はトヨ状になり、昨日の雨で滑りやすい。途中、左に鋸岳展望台があり、ここから見る鋸岳はそれらしい形をしている。その先の「北の白ガレン」で樹間の富士山を眺めながら一休みする。



鋸岳を望む。


この辺りから山頂にかけて気持ちの良い樹林が続き、左の鋸岳、右の富士山と飽きさせない。さらにひと登りすると富士見台に到着する。ここからの富士山の眺めも素晴らしい。看板があり、ここからの富士山の姿が写真家の故岡田紅陽氏によって五十銭札に描かれたと書いてある。ここで昼食にしても良かったが、先客がいたので先に進む。



富士見台からの富士山。




越前岳への尾根道。


登るにつれて傾斜は緩くなり、目指す越前岳の頂上は近い。頂上に到着するとまず記念写真を撮るが、海からの風が冷たい。やむを得ず富士山側の樹林の中で昼食にする。樹間からの富士山はイマイチだが、食後のお汁粉で暖まり元気が出た。



越前岳の頂上にて。


越前岳からは右に駿河湾を眺めながら急な尾根状を下る。正面には尖った呼子岳が見える。所々崩壊した所も有るが、危険は無い。コルまで下ると後は細い稜線が続く。小さなコブを3つ越えると高場所に到着し、これから向かう呼子岳や鋸岳、位牌岳を眺めながら一休みする。



中央の尖った山が呼子岳。


細い稜線を進み、いよいよ呼子岳の登りが始まる。短いが急な登りだ。たどり着いた頂上は狭く南側と東側がすっきりと切れ落ちている。北面につけられた道も急だが危険を感じる程ではない。左の越前岳がずいぶん高く見える。その後ろには富士山が聳えていた。



越前岳の後ろに富士山が聳える。


木の根につかまって下り切った所が割石峠である。石割山程ではないが、海側のルンゼを覗くと両側の岩が割れたように切り立っている。ここから沢の中の下りが続くので割石峠で一休みする。



割石峠のルンゼを覗く。


割石峠からは傾斜のある涸れ沢の下りで始まる。白いペンキを頼りに下って行けば間違える事は無いが、傾斜が緩くなると登山道は左岸に入ったり右岸に入ったりとルートファインディングが忙しくなる。ほとんど完璧にルートをクリアして左岸の道が続くと樹齢300年の大杉に到着し一休みする。



割石峠直下の沢の下り。




しだいにゴーロ状になってきた。




大杉に到着して一休み。


大杉からは一投足で第一ケルンに到着し再び河原に降りるが、すぐに対岸に上がり朽ちた林道が始まる。橋を渡り、崩落地を避け、ショートカットして下って行くと再び河原に出る。広い河原を流れる川を渡って対岸に着くと、ここからは立派な車道になる。杉林の中を真っすぐ歩いて行くと山神社の駐車場に到着した。

御殿場へ向かって車で15分の所にある大野路へ向かう。ここの温泉は露天だけなので体を洗うには少し寒いが、開放的で気持ちが良い。御殿場へ向けて車を走らせ東名高速に入る。車は多い感じだが何とか快適に走っている。しかし厚木は混んでいるので秦野中井で降りて相模原へ向かう。予定通り8時前に橋本に到着し、無事に山行を終えた。

割石峠からの下りは沢の中を歩くので雨の降る日には使わない方が良い。また、登りに使うとかなり苦しみそうである。

4月3日 標高 到着 出発
多摩 6:00
足柄SA 7:54 8:22
山神社 750 8:49 9:03
愛鷹山荘 975 9:43 9:53
黒岳展望台 1095 10:15 10:25
北の白ガレン 1340 11:34 11:44
富士見台 1435 12:00 12:06
越前岳 1504 12:30 13:18
高場所 1325 14:01 14:08
呼子岳 1315 14:19 14:22
割石峠 1260 14:38 14:44
大杉 1005 15:29 15:36
山神社 750 16:16 16:25
大野路 16:40 17:20
多摩 20:02
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