2004年2月28日
2月27日 多摩=(車)=原村
2月28日 パノラマスキー場〜入笠湿原〜入笠山〜入笠湿原〜パノラマスキー場
入笠山は八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳をはじめとした展望の素晴らしい山です。雪の無い時は頂上直下まで車で入れますが、冬は富士見パノラマスキー場のゴンドラを使って登るのが一般的です。今回は天気に恵まれて素晴らしい展望を楽しみました。
2月27日
夜8時20分に豊田を出発し、11時前に原村へ到着した。雪は少なく、この3週間はほとんど降っていないようだ。12時半に就寝する。
2月28日
朝7時にゆっくり起床する。今日は高気圧に覆われて天気は快晴で展望に期待できる。支度をして9時過ぎに富士見パノラマスキー場へ向けて出発する。車の中からも北アルプスの眺めが素晴らしい。
20分程でスキー場の駐車場に到着した。往復のチケットを買いゴンドラ乗り場へ向かう。8人乗りのゴンドラで急斜面を一気に735メートル登る。八ヶ岳の展望も素晴らしい。山頂駅でゴンドラを降り、トイレを済ませて入笠山へ向かう。まずアカノラ山を右に巻いて樹林の中を歩く。スキー場の喧噪から解放されて心地良い。雪はよく踏まれているのでツボ足で歩く。
スキー場からの車道を横切り、少し下ると入笠湿原に到着する。ここから入笠山の山頂を望む事ができる。雪の湿原を横切って行くと雪が融けて池塘が顔を出している所が有った。この一週間、暖かい日が続いたので春が来たような感じだ。登り返して山彦荘の前で一休みする。
しばらく林道歩きになる。さすがに車の跡は無いが、スノーモービルが走った跡が残っている。雪の林道を20分ほど歩いてマナスル山荘に到着した。ここからは入笠山の山頂まで登りが続くので、ここでアイゼンをつける事にする。
夏道通しに登って行く。しばらく雪が降っていないのでトレールもしっかりしていて歩きやすい。左の斜面ではスキーをかつぎ上げて滑っているグループもいた。ウサギの足跡をみつけたり、楽しみながら樹林の斜面を登って行く。
樹林がだんだん薄くなり、頂上が見えるようになると急登が始まる。振り返ると八ヶ岳の山々がかっこ良くそびえている。気持ちの良い登高だ。全員、急な雪の斜面をものともせず登り、頂上に立った。
素晴らしい天気に恵まれ、入笠山の山頂から360度の展望を楽しむ。南アルプス、中央アルプス、北アルプスと三つの日本アルプスを眺めながらの昼食である。今日は冬と言うには暖かく、風も弱いので頂上でのんびりと時を過ごす。
名残惜しいが山々の展望を思い出に下る事にする。下りは急斜面を避けて左から回り込む。温度が高いのでアイゼンが団子になり歩きにくい。マナスル山荘の前の広場でアイゼンを外し林道を歩き、入笠湿原でラッセルの準備をする。
2人がスノーシューで3人がワカンをつける。ラッセルの体験が目的なので入笠湿原を右に少し下り、右手の樹林の中を登ることにする。初めてのラッセル体験で皆さん慣れないが、楽しみながら登って行く。途中でスノーシューとワカンを交替するが、この位の斜面だとスノーシューの方が楽そうだ。
樹林を抜けて鉄塔にたどり着くとゴンドラの駅はすぐそこである。ワカンを外し車道を行くと左に曲がった所で突然八ヶ岳の姿が飛び込んできた。まるで峠越えの気分だ。しかし、すぐにスキー場の喧噪に巻き込まれてしまった。
ゴンドラで下り、車で富士見高原の「鹿の湯」に向かう。ゆったりと疲れを癒し、原村で夕食をとり家に戻る。ストーブで温まりながらゆったりと時を過ごし歓談し、10時前に就寝した。
人気のコースなので積雪直後でないかぎりトレールがついておりラッセルの心配はいらない。また雪に慣れた人ならアイゼンを使うことも無いだろう。展望の素晴らしい山なので冬の天気の良い日を狙って登るのが良い。スズランの季節とはまた違う楽しみが得られるだろう。
2月28日 | 標高 | 到着 | 出発 |
原村 | 1225 | − | 8:46 |
山麓駅 | 1035 | 9:15 | 9:50 |
山頂駅 | 1770 | 10:02 | 10:18 |
山彦荘前 | 1750 | 10:44 | 10:53 |
マナスル山荘付近 | 1795 | 11:15 | 11:30 |
入笠山 | 1955 | 12:25 | 13:06 |
マナスル山荘付近 | 1795 | 13:44 | 13:53 |
入笠湿原 | 1745 | 14:06 | 14:20 |
山頂駅 | 1770 | 15:05 | 15:15 |
山麓駅 | 1035 | 15:27 | 15:49 |
富士見高原・鹿の湯 | 1255 | 16:14 | − |