2004年1月10日
1月9日 多摩=(車)=原村
1月10日 原村=(車)=ビラタススキー場=(ロープウエー)=坪庭〜北横岳〜坪庭 =(ロープウエー)=ビラタススキー場=(車)=原村
三島さんと加藤さんの冬山入門で北八ヶ岳の横岳を登りました。始めは素晴らしい天気でしたがやがて風雪を受けて本格的な冬山らしくなりました。厳しすぎず、やさしすぎず、程よい風雪でとても良い山行になりました。
1月9日
夜8時に多摩を出発し、豊田経由で中央高速へ。原村には10時半に到着し、12時過ぎに就寝した。
1月10日
朝、6時半に起床し少しゆっくりして9時前に原村を出発する。路面が部分的に凍結しているので慎重に運転する。今朝は八ヶ岳の眺めが素晴らしい。雪の蓼科を過ぎ、ピラタススキー場には9時半に着いた。駐車場はまだ空いている。ロープウエーで登って行くと赤岳がよく見えた。展望を楽しんでいるうちに上の駅に到着した。トイレを済ませ駅のストーブの近くで冬山登山の支度をする。外に出ると、あまり風は無いが寒い。
まず坪庭の登りから始まる。三島さんと加藤さんは初めての冬山なのでアイゼンをつけずに歩いてみる。途中の分岐を左に横岳方面へ曲がると下り気味になるが歩きは問題無いようだ。歩いているうちに少し雪がパラついてきた。橋を渡り少し登った所でアイゼンをつける。
アイゼン歩行の準備をして登り始める。アイゼンをつけると歩きはさらに快調になった。天気は逆に悪化しており、先程まで見えていた縞枯山が見えなくなってしまった。横岳の稜線までは急斜面だが、夏道通しに斜上してくので楽だ。
稜線に着くころには小雪がちらつき、風もでて、すっかり冬山になってきた。いい感じである。一投足で北横岳ヒュッテに到着した。小屋の横のベンチで一休みする。ここのトイレは靴を脱いで小屋の中まで入って行かなくてはならないので不便である。
全員快調なので横岳の登頂を目指す事にする。樹林を抜けると強風が予想されるので防寒を完全にして出発する。ゆっくりと樹林の中を登って行く。所々に急な登りがあり、少してこずりながらも一歩一歩着実に登って行く。
やがて周りの樹林が低くなり、素晴らしい霧氷に囲まれるようになると頂上は近い。左からの西風を受けて真っすぐ登って行くと頂上に到着した。三島さんと加藤さんにとって初めての冬山登頂で感激である。風が強いので感激に浸っている間も無く、写真を撮ってすぐに下山する。
樹林に入ると風が無く温かく感じるほどだ。急な所を慎重に下り北横岳ヒュッテに到着した。ベンチで一休みして行動食を食べる。温かい紅茶がとても美味しい。
小屋から登って来た道を稜線通しに下る。三ツ岳への分岐から右に坪庭方面へ下る。小さな橋を渡ると坪庭への下りが始まる。風雪は弱いが、相変わらず縞枯山は雲の中だ。ゆっくり下って行くと霧の中に坪庭が見えてきた。下り切った所で橋を渡り坪庭の登りが始まる。
坪庭には樹木があまり無いので風雪を直接正面から受けて歩く事になる。トレースは雪で消えており、遊歩道のロープが無ければ方向を失いかねない所だ。夏は鉱山植物で楽しめる遊歩道も雪と岩の世界になっている。やがてロープウエー駅の放送の音が聞こえ、無事に山行が終了した。
最終は4時なので、しばらく駅の近くで雪の深い所を選んでスノーシューの体験歩行をしてみる。適当に楽しんだ後、ロープウエーに乗り下って行く。少し下ると雪雲が切れ、諏訪盆地に日が当たるのが見えた。
蓼科で夕飯を食べ、原村のモミの湯で汗を洗い流し原村の家へ戻った。初めての冬山登頂を祝いビールで乾杯した。その後、冬山登山の諸注意と反省会をして10時前に就寝した。
危険な場所は無く、高度差も小さく、頂上付近に小屋もあるので冬山入門としては最適なコースである。ただし2400メートルを超える高度で、特に冬の八ヶ岳の西風は強いので防寒には注意が必要である。北横岳ヒュッテは予約が無いと閉めてしまう可能性があるので使用する時は要注意。
1月10日 | 標高 | 到着 | 出発 |
原村 | 1225 | − | 8:45 |
山麓駅 | 1760 | 9:30 | 9:40 |
山頂駅 | 2240 | 9:47 | 10:27 |
北横岳登り口 | 2280 | 11:05 | 11:23 |
北横岳ヒュッテ | 2390 | 12:14 | 12:28 |
北横岳南峰 | 2473 | 12:55 | 13:00 |
北横岳ヒュッテ | 2390 | 13:22 | 13:35 |
山頂駅 | 2240 | 14:44 | 15:40 |
山麓駅 | 1760 | 15:47 | 16:00 |
蓼科 | 1500 | 16:23 | 17:30 |
原村 | 1225 | 18:00 | − |