360度の大展望

南アルプス  入笠山   1955m
にゅうがさやま




2003年12月28日

12月28日 パノラマスキー場〜入笠湿原〜入笠山〜入笠湿原〜パノラマスキー場

今年の暮は26日の夜に八ヶ岳の原村に入りました。26日の夜に降り始めた雪は27日の御前中には止んでしまいましたが辺りは素晴らしい雪景色になっていました。27日は小屋の掃除等をして過ごし、28日に入笠山を登りました。


12月28日

朝はのんびり朝食を済ませ、9時に富士見パノラマスキー場へ向かう。今日は素晴らしい天気で、原村から八ヶ岳はもちろん、北アルプスもよく眺められる。前方のパノラマスキー場の上に入笠山が輝いている。



原村から望む入笠山とパノラマスキー場。


パノラマスキー場はゴンドラの頂上から下まで滑れるようになったのは昨日からで、まだゲレンデは空いている。リュックにスノーシューとスキー靴を入れ、スキーを担いでゴンドラに乗る。八ヶ岳を眺めながらいとも簡単に735mの高度を稼ぎ、山頂駅に到着した。

スキーを山頂駅にデポし、スノーシューをはいて入笠山を目指す。道標にしたがって入笠湿原へと樹林の中を行く。緑のロープが張ってあり迷う心配は無い。山頂駅からの車道を横切り少し下ると入笠湿原に到着する。樹林を抜けると入笠山が見上げる高さに見えた。



スノーシューをはいてスキー場を出発。




しばらく樹林の中を歩く。




車道を横切り湿原へ。




湿原から入笠山を見上げる。


雪野原になった湿原の木道の上を歩き、少し登ると小屋に到着する。ここからマナスル山荘までは林道歩きになるが、車が入っていてワダチがあり残念である。マナスル山荘からは山道になる。既にトレースが有り、スノーシューが無くても楽に登れそうだ。八ヶ岳を背に樹林の中を登って行くといったん平坦な場所に出て伊那側が見渡せる。



しばらく林道を歩く。




八ヶ岳を背に樹林の中を登って行く。


さらに登って行くとしだいに登りが急になってくるがスノーシューで登り続ける。ルートが斜上ぎみになると樹林も切れ、頂上は近い。ちょうど12時に誰もいない頂上に到着した。



入笠山の山頂で中央アルプスをバックに。


今日は珍しく風の無い入笠山の山頂で、昼食をとりながらゆっくりと360度の展望を楽しむことができた。南アルプスは近すぎて、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、間ノ岳と仙丈ヶ岳しか見えないが、中央アルプス、御岳、北アルプス、八ヶ岳、富士山と展望が広がる。



赤岳を中心とする南八ヶ岳の山々。




北アルプスの槍穂高。




中央アルプスの木曽駒ヶ岳。




南アルプスの甲斐駒ヶ岳と鋸岳。




富士山。


風は無いが、長居をしているとさすがに寒くなってきた。スノーシューの踵を固定して、登って来た道を下る。途中で登って来るパーティーとすれ違い、マナスル山荘に降りると数パーティー休んでいた。入笠山湿原では踏み跡の無いスズラン畑の真ん中の遊歩道を直登してみた。気持ち良く高度を上げ、スキー場裏のアンテナの所に出ることができた。



スズラン畑の真ん中の遊歩道を直登。


スキー場でスノーシューをしまい、山靴をスキー靴に履き替える。リュックを背負いスキーをつけてゲレンデを下る。初めは緩斜面で雪質も良く八ヶ岳を正面に眺めながら快適に滑るが、しだいに急斜面になりバーンも日影で固くなってきた。おまけにボーダーがすっ飛んで来るので気が抜けない。



八ヶ岳を正面に見て滑る。




ボーダーに注意。


無事に滑り終え、今日の山行が終わった。一度、原村へ戻り小屋を片付けて父と3人で八王子に向かう。久々に渋滞の無い中央高速を快適に走った。

パノラマスキー場からマナスル山荘までは比較的平坦なのでスノーシューで歩くには最適である。マナスル山荘から山頂まではトレースがあればつぼ足でも大丈夫だが、雪の状況によっては上部ではアイゼンを着けた方がよい。スキーで行っても登山にはあまりメリットは無いが、登山後の八ヶ岳を望みながらのゲレンデの滑降は豪快である。

12月28日 標高 到着 出発
原村 1225 9:06
山麓駅 1035 9:24 10:00
山頂駅 1770 10:12 10:35
マナスル山荘付近 1795 11:20
入笠山 1955 12:02 12:30
山頂駅 1770 13:40 14:10
山麓駅 1035 14:50 15:15
原村 1225 15:35
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