アヤメの咲く

南アルプス前衛　　 櫛形山 　　２０５３ｍ
　　　　くしがたやま

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アヤメ平には団体客が多く混んでいるが、運よく小屋の中で休む事ができた。ここでラーメンを作って昼食にする。食後のコーヒーを飲んで出発する。１時間程、のんびり休んでしまった。小屋から裸山へ向かうとすぐに仮設トイレがある。少し登ると二又になり、右へ裸山へ向かう。しばらくは樹林の中の登りが続くが、やがて下りになり気持ちの良い道が続く。

緩く下って登り返すと裸山の基部に到着する。広場には団体が沢山休んでいる。それより驚いたのは裸山に一面に広がるアヤメのお花畑である。ロープの張られた細い道を登って行くと、ますます素晴らしいお花畑が広がる。頂上で記念撮影をして、反対側へ下る。左へ回り込み元の基部に戻るが、その間も素晴らしいアヤメの群生が広がっている。

裸山を離れると深い樹林帯に入り、アヤメの代わりにカニコウモリの群生が見られる。ここから櫛形山への道は「やまなしの森林１００選・櫛形山の原生林」である。コメツガの原生林の中を歩く事ができる。正面に巨木が見えるとアヤメ平からの道に合流する。さらに樹林の中の緩い斜面を登るが、左に祠頭への道を分けるとやや急な登りになる。ここを登り切ってトラバースぎみに行くとバラボタン平と呼ばれる明るい広場に出る。あと一登りで櫛形山の頂上に着く。

頂上から富士山の方向に木が開かれているが、今日は雲しか見えない。記念撮影をして、虫に煩わされながら行動食を食べて、来た道を下る。いつのまにか頂上も人が増えた。同じ道を下り、巨木の分岐を右にアヤメ平へ直行する。途中、不気味な笹の花の群生を見て、樹林の中を下りアヤメ平へ降り立つ。ここで一休みして、名残おしくアヤメに別れを告げて下る。

岩が出て滑りやすい所もあるが、快調に下る。１時間１５分の長い下りだったが全員元気に展望台に降り立った。幸い雲が切れて甲府盆地を眺める事ができた。

櫛形山林道を南に進み、池の茶屋からの道を合わせ下る。市川大門方面へ進み、富士川を渡った所で左に甲府南インターへ向かう。中央高速は相変わらずの渋滞だったが、８時半には帰宅できた。

• アドバイス

北尾根の道は良く整備されていて歩きやすい。しかし、中尾根、南尾根の道は細く、あまり整備されていないのでお勧めではない。丸山林道から池の茶屋林道へ入ると３０分の登りで櫛形山へ着くが充実感が不足する。７月のアヤメがあまりにも有名だが、静けさを求めるなら８月から９月初めにかけてのアザミのお花畑も良い。

• コースタイム