紅葉が素晴らしい

信州  四阿山   2354m
あずまやさん




2002年10月19日

菅平牧場〜根子岳〜十ガ原〜四阿山〜中四阿〜菅平牧場

八ヶ岳での山岳ガイド講習会の後、茅野まで電車でやって来た正子を迎えに行き、原村の家に一泊しました。翌日は早起きして菅平の四阿山に登り、紅葉を満喫しました。下山後、巻機山へ登る多摩市山の会のパーティーと合流するため清水へ向かいました。


10月19日

今日は午後から雨になる予報なので、朝4時半に起床し、5時半に原村の家を出発した。2時間程で菅平に到着し、ダボス方面へ右折する。道は少し分かりにくいが、何とかダボス牧場の入り口に着いた。少し行くとゴルフカートに乗ったおじさんがやって来て協力金として一人200円を支払う。

駐車場は沢山有り、すいている。牧場のベンチでお湯を沸かしみそ汁で朝食にする。目の前ではヤギが遊んでいた。



ダボス牧場から四阿山方面を見上げる。




牧場の事務所付近から望む根子岳。


トイレを済ませて山支度をする。トイレの前を右に行くと四阿山、真っすぐ登って行くと根子岳に行く。今日は根子岳に登り四阿山からダボス牧場へ下るルートを行く。

根子岳の頂上へ向けてしばらく真っすぐ単調な登りが続く。左は牧場が広がり牛が草を食んでいる。その向こうにはダボススキー場が見える。右手は一面の白樺林で黄色い紅葉が美しい。しばらく登ると樹林の登りになる。見晴らしの良い所で一休みする。遠くに霞んだ八ヶ岳を眺める事ができた。



根子岳へ最初は直登が続く。




白樺の紅葉も登るにつれ枯葉になってゆく。


登るにつれて樹林は低くなり、やがて笹の中を歩くようになると頂上は近い。しだいに傾斜が緩くなり、祠の有る根子岳の山頂に到着した。山頂には鐘も有り、鳴らしてみる。ここから見る四阿山は黒く、暗いイメージだ。まだある程度は遠望がきくが、草津、志賀方面の山は霞んでいる。



根子岳の頂上が見えた。




根子岳の山頂にて。


四阿山へ向かって細い尾根を下る。下り始めは右側が崩壊しているので慎重に下る。やがて大きな岩の基部を巻いて岩峰の頭に出る。眼下に広がる十ガ平の笹原が美しい。もう一つ小さな岩峰を巻いて十ガ平へ下る。



十ガ平へ下る尾根は右側が崩壊している。四阿山は雲の中。




大きな岩の基部を巻く。




見晴らしの良い岩峰に到着。四阿山は雲の中。




岩峰から十ガ平への下りを見る。




ガスが切れて四阿山が見えた。


十ガ平で一休みしてから四阿山への1時間の登りが始まる。初めは樹林の中の苔むした道だが、しだいに急登になってゆく。所どころで道が分かれていて迷うが、どちらも大差は無い。途中右に展望台があり、中四阿への尾根がよく見える。



振り返ると根子岳の形が良い。


さらに樹林の急登を我慢して登ると、傾斜が緩み中四阿との分岐に到着する。ここからは樹林が薄くなり明るくなるが、あいにくガスが湧いてきた。しばらく登ると一段下り、登り返す。その先に真新しい木製の階段があり、階段の途中に的岩山への分岐がある。



四阿山の山頂への木製の階段。


階段を登り切るとすぐに四阿山の頂上に到着する。細長い頂上に2つの祠が有る。手前の祠お賽銭を投げ安全を祈願する。祠の横の四阿山山頂の標識で写真を撮り休む場所を探す。山頂は賑わっているが浦倉山側へ少し行った所でお湯を沸かしラーメンを食べる。



四阿山に到着。


雨が来そうなので、あまりゆっくりはできない。急いで荷物をたたみ、登って来た道を下る。木の階段を過ぎ、分岐を直進し中四阿へ向かう。低い樹林の道を下ると突然前が開ける。ここから右手に見える根子岳がかっこいい。正面の中四阿もアルペン的だ。



ガレ場の手前で目の前の展望が開ける。


コルまでは少しガレた下りが続く。コルに降り立つと根子岳が高い。振り返ると四阿山の崩壊した斜面が見える。コルからひと登りで中四阿の基部に着く。登山道は基部を巻いているので、頂上へひと登りして写真を撮った。



根子岳の展望。




中四阿の岩峰の上に立つ。


中四阿からしばらく樹林の無いすっきりしたアルペン的な細い尾根になる。眼下の紅葉も素晴らしく、気持ちの良い尾根だ。



中四阿からはアルペン的な尾根。右下に1917峰が見える。


1917峰あたりからとうとう雨が落ちてきた。風が無いので傘をさして歩く。どんどん高度を下げ、紅葉の林に吸い込まれるように入って行く。ダボス牧場の標識を見るあたりから道は平坦になり、紅葉がますます素晴らしくなってゆく。廃道の車道を横切り、次の車道を右に行く。左に川が見えたあたりで左に川へ下る登山道を行く。このあたりのもみじの紅葉が素晴らしい。



紅葉の樹林に入るころ雨が降り出した。




菅平牧場の紅葉。


朽ちかけた橋で川を渡り、対岸を斜上する。なかなか去り難い素晴らしい紅葉だ。登り切るとすぐに牧場の柵に行き当たる。左に柵沿いに下ると舗装道路に出て登山道は終わる。既に雨は止み傘をたたんで少し歩くと駐車場に到着した。

今晩は巻機山へ登る多摩市山の会のパーティーと合流するので飯山経由で清水へ向かう。飯山を過ぎたあたりからしだいに暗くなり、小雨が降り出した。3時間半かかって清水に到着し、いずみや旅館に入った。山の会の森田さん、志賀さん、杉山さんと合流し、八海山を飲みながら素晴らしい夕食をいただいた。



いずみや旅館にて楽しい夕食。


夕食後我々は車に戻り、パジェロで寝た。温かく快適であった。

10月20日

翌朝も小雨である。正子が股関節が痛いと言うので巻機山は止めて帰京する事にした。桜平の駐車場を覗きに行くと、かなりの車が入っていて登山者が大勢いた。雨は止み登れる感じだ。しかし、清水から離れると再び雨が降り出した。三国峠の近くの紅葉の中で朝食をとり、月夜野から関越道に入る。



朝の巻機山周辺。


四阿山単独では物足りないので根子岳とつなげると充実した山行ができる。

10月19日 標高 到着 出発
ダボス牧場登山口 1590 7:29 8:17
一本 1915 9:08 9:15
根子岳 2207 9:57 10:13
十ガ原 2039 10:45 10:49
展望台 2205 11:20
分岐 2260 11:31
四阿山 2354 11:47 12:29
分岐 2260 12:40
中四阿 2106 13:11 13:15
1917峰 1917 13:43 13:45
ダボス牧場登山口 1590 14:47 15:00