富士
富士山
3,776m
ふじさん
2002年7月13日
関東南西部。
河口湖五合目〜本八合目五尺〜河口湖五合目
以前の職場の古井さんの誘いで、正子と電気連合主催の富士登山に参加しました。スイスハイキングを前に高度順化の一環で富士山に登る予定でしたので、ちょうど良い機会でした。頂上付近で雷があったので頂上までは行きませんでしたが目的は達成しました。
7月12日
夜、9時過ぎにバスで新宿を出発した。順調に中央高速を走り、後部の広い座席で気持ち良くうとうとしながら富士山へ向かう。富士吉田からスバルラインの登りになり、11時過ぎに五合目に着いた。
7月13日
1時半までバスの中で仮眠の予定だったが予定が早まり、12時過ぎにバスを降りて、登山の支度を始めた。
五合目でバスを降り出発準備。
地元のガイドの説明を聞いて70人の団体で出発した。ガイドは8時間かけてゆっくり登ると言っていたが、若干早めのスピードである。このスピードでは8時間はかからないと思っていたら、ナゾはとけた。歩き始めたと思ったらすぐに休むペースで六合目に着くまでに何度も休み、休み疲れをしてしまった。
天気は良く、六合目に向かう水平道から左に河口湖や富士吉田の明りがきらめき、頭上には星がきらめいていた。今日も一日、良い天気に恵まれそうな感じだ。六合目の小屋は数年前に焼失してしまったとの事である。見上げると七合目から八合目にかけての小屋の明りが遥か頭上に見える。
10分歩いて5分休むというペースが地元ガイドの初心者向けの歩き方のようだ。自分にとってはインターバルトレーニングの様な、かえって疲れる歩き方だ。今日は計画的に荷物を15キロ程背負ってきたので、ザックを担ぐ回数が多いのも疲れる。
やっと七合目に到着。
正子は寝ていないせいか辛いようで、七合目を過ぎたあたりから酸素を使い始めた。寝不足にはあまり利かないようだ。朝の4時過ぎ、七合目と八合目の間で三頭山付近から上がるご来光を見る事ができた。
三頭山付近から上がるご来光。
この辺で集団がバラけてきたので、マイペースで登る事にした。右手を振り返ると遠くに八ヶ岳がシルエットのように見えた。正子のペースで休まずに歩いていると、休みながらの本隊と抜きつ抜かれつで、同時に本八合目の小屋に着いた。小屋に着くとポツポツと大粒の雨が落ちて来た。
八合目付近を登る。
八ヶ岳が遠望できた。
本八合目への登り。
正子が我慢できないほど眠いと言うので、小屋のベンチでツェルトをかぶって、カッパを着て一寝入りした。30分も寝ないのに元気になったので出発することにする。
カッパを着て出発。
雨は強いが、それよりも雷が心配だ。本隊が見当たらないので二人で登って行く。八合五尺の小屋の手前で、突然右手で線香花火のような閃光が光り、ドーンと音がした。規模は小さいが比較的近くで放電したようだ。少し考えた末、下山する事にした。少し下ると本隊が登って来た。小屋で指示を待てということなので一緒に上の小屋まで登る事にした。地元ガイドの判断に興味が有ったが、小屋の前で少し休んでそのまま登り始めた。判断に納得がいかないので、やはり我々は下る事にする。
本八合目に下る人が集まっているというので、下山路を行かず小屋まで下ることにした。小屋で30分ぐらい待たされ、トイレを済ませた。ガイドを先頭に下り始める。少し下ると須走口との分岐があり、ここを左に入る。下山道はキャタピラの荷揚げ道なので歩くのは楽だ。しかし、単調で長い。
小雨の中を下山。
登りと違って下りは休まないようだ。道路補修のショベルカーと相前後して煩わしいので適当な所で一休みした。下にトイレの建物が見えるがなかなか着かない。やっとたどり着き一休みした。雨はほとんど止んできたようだ。少し下ると六合目へ向けて、ほぼ水平の道になる。落石避けのシェルターを二つくぐるとすぐに六合目に着く。雨も完全に止んだので、六合目の手前でカッパを脱ぎ、一休みする。
急いで五合目に下っても、雑踏が待っているだけなので、ここでのんびりと景色を眺めながら昼食をとる事にする。眼下に河口湖と山中湖が見え、奥秩父、奥多摩、丹沢の山々が広がる。広大な眺めである。振り返ると、富士山の頂上へ向かって並ぶ小屋が見える。頂上付近の雲も薄くなって来た。
青空も見えるようになった。
奥秩父の山をバックに。
のんびりとしていると、我孫子さんが下って来た。我孫子さんは頂上まで登ったが、本隊は途中で下山し、先に下りているとの事である。皆を待たせてはいけないので、急いで五合目へ向けて下る。始めはダラダラの下りだが、佐藤小屋との分岐を過ぎると緩い登りになる。
やはり五合目は雑踏である。レストハウスの中のチェックシートに下山のチェックをして、スタッフの人に尋ねると、本隊はまだ下山中との事である。どうやら我孫子さんは途中で追い越してしまったらしい。我孫子さんと別れ、バスに向かう。また雨が降り出した。ちょうど最初のバスが満員になったので、すぐに発車した。
富士山は高度との戦いである。酸素を持参するのも良いがあまり効き目はないようだ。やはりよく寝て登ることが一番である。
7月12日 | 標高 | 到着 | 出発 |
新宿 | − | − | 21:11 |
河口湖五合目 | 2314 | 23:30 | − |
7月13日 | 標高 | 到着 | 出発 |
河口湖五合目 | 2314 | − | 0:55 |
七合目 | 2900 | 2:49 | 3:00 |
本八合目 | 3360 | 6:26 | 7:05 |
御来光館 | 3480 | 7:39 | 7:56 |
八合目富士屋ホテル | 3380 | 8:20 | 9:00 |
下山道トイレ | 2700 | 10:06 | 10:26 |
六合目 | 2390 | 10:50 | 11:35 |
河口湖五合目 | 2314 | 12:05 | 12:30 |
八王子 | 2314 | 14:00 | − |