快晴の雪山

奥多摩  三頭山  1531m
みとうさん


2002年2月16日

奥多摩湖の南に位置する。

数馬〜槙寄山〜大沢山〜三頭山〜鞘口峠〜御林山〜数馬

明日は多摩市山の会の山行が予定されていますが、今日は天気が良いので久々にセローに乗って三頭山へ出掛けました。数馬を出発して、笹尾根から浅間尾根へ雪の尾根を周遊しました。


朝7時に起きると素晴らしい天気だ。早速支度をして、朝食を済ませ、セローに乗り数馬を目指す。武蔵五日市を過ぎると路肩に雪が残っていて、路面の凍結に気をつけながら日陰のカーブをゆっくり進む。

数馬に着いたが、左へキャンプ場へ入る道がわからない。一度通り過ぎてから地図を確認して戻りようやく中ノ平からの道を見つけた。ちょうどそこに居た地元の人にバイクを止める場所も教えてもらった。左に急坂を下り、橋を渡り少し登ると左に数馬南沢バンガローのキャンプ場がある。さらに進むと右に槙寄山への道が別れるが、ここは真っすぐ進み、50メートル先の空き地にバイクを止める。

再び歩いて、先程の分岐へ戻り左折する。このあたりは集落になっていて、舗装道路をのんびり登る。やがて道路は一軒の民家で行き止まりになった。道を間違えたのかと辺りを調べるが、それらしい道は無い。よく見ると、民家の横に西原峠の道標があり、民家の軒下のような所に登山道があった。ここから先、槙寄山の標識は無く、全て西原峠となっている。

集落の最後の家。この家の右の軒下を登る。


日陰の北斜面なので登山道はすぐに雪道になる。初めは樹林の日陰の道で所々凍っていて滑りやすいが、登るにつれて歩きやすい気持ちの良い雪道になる。雪もよく踏まれていて、きれいなトレースが続く。尾根上に出ると右手に樹間から三頭山が望め、快適な登りになる。

西原峠への気持ちの良い雪道。


しばらく広く明るい尾根を歩くと、トレースは右のコルへ向けてトラバースぎみに斜上して行く。着いた所が西原峠である。

西原峠に到着。


ここから三頭山方面へ一登りすると槙寄山に着き、目の前に突然富士山の風景が広がる。ベンチが有るので、持参したお湯で紅茶を作り、ゆったりと景色を眺める。目の前に先週歩いた権現山の稜線が広がっていた。

槙寄山にて。バックは三頭山。


槙寄山から富士山を望む。


富士山をバックに。


ちょうど登って来た人がいたので富士山をバックに写真を撮ってもらい、三頭山へ向けて出発する。しばらくはダラダラ登ったり下ったりの稜線歩きが続き、最初の急登が始まる。三頭山の手前に2つのピークがあり、これらを越えてゆかなくてはならない。部分的に岩稜のような登りも有り楽しめる。右の尾根がしだいに近付いてきて、ぶつかった所が1番目のピークだ。ここで三頭大滝からの道が合流しており、突然人の数が増える。少し下り、次は大沢山への登りになる。登り切った大沢山からの富士山の眺めも良い。

大沢山にて。


大沢山を下るとログハウス風の避難小屋があり、その軒下で鈴なりになって、大勢休んでいた。小屋の中も除いてみたが、きれいに整頓されていた。小屋から少し下ると、以前MBIの仲間と歩いた三頭大滝からの道が合流し、三頭山への最後の登りになる。疲れが出たのか、意外と長く感じられた。

頂上には団体も含めて大勢の人達がいて賑わっていた。それでも運良く富士山の眺めの良いベンチに座ることができた。今日は素晴らしい天気で眺めも素晴らしい。お湯を沸かして、昼食を食べながら眺めを堪能した。私が下るころには既に団体は下山しており、静けさが戻っていた。近くの人に写真を撮ってもらい東峰を経由して下山する。

三頭山の山頂にて。


三頭山から雲取山を望む。


もう登って来る人は少ないので、再び静かな山歩きに戻る。今日はアイゼンを持っていないが雪道を快適に下る。鞘口峠に降り立ち、右へ都民の森へは下らずに、浅間尾根へ向けて風張峠方面へ直進する。しばらく登りが続く。最初のピークを越えるとドリーネの窪地がある。さらに小さなピークを越えると左に雲取山や奥多摩湖の眺めの良い場所がある。やがて北斜面をトラバースするようになり、風張峠との分岐にでる。ここで一休みする。

奥多摩湖と石尾根。


トレースは風張峠へ向けてついており、浅間峠方面はあまり歩かれていないようだ。少し行くと再び風張峠との分岐があり、トレースが太くなった。林の中の斜面を下り、やがてトラバースぎみの下りになると、奥多摩道路からのバイクの音が騒がしくなる。右手の樹間から三頭山や笹尾根が見え隠れする。

笹尾根と権現山と富士山。


トレースはしだいに細くなり、いつのまにか無くなってしまった。道は間違っていないと思われるので、そのまま進む。奥多摩道路への下りは、切り通しの横の急斜面である。一応踏み跡は有るが、所々凍っているので木につかまりながら慎重に下る。下った所に道標が有ったので道は間違えなかったようだ。

道路を左に50メートル程行くと駐車場が有り、その手前に浅間尾根への道がある。浅間尾根に入るととたんに雪が少なくなった。道は思っていた以上に踏まれており、自転車のタイヤの跡も残っていた。暗い単調な植林の尾根を下って行くと御前山の見晴らしが良い場所があった。

左の御前山と右の大岳山。


さらに進むと御柱山を知らないうちに過ぎ、数馬への下降点に着いた。ここから雪の無い尾根状を一気に下る。降り立った所は、今朝道を聞いたキャンプ場入口の所だ。坂を下って橋を渡り、セローが待つ場所へ向かう。

数馬の集落を見下ろす。


数馬からの楽しい周遊コースである。バスの場合は、さらに浅間嶺まで縦走すると楽しい。笹尾根は良く整備されているので思ったほど時間がかからず楽である。

2月16日 標高 到着 出発
自宅 8:02
数馬南沢 695 9:42 10:01
槙寄山 1188 11:07 11:23
大沢山 1482 12:20
三頭山 1531 12:40 13:33
鞘口峠 1142 14:16
風張峠分岐 1235 14:54 15:00
奥多摩道路 1115 15:23
浅間尾根下降点 1015 15:43
数馬 670 16:05
数馬南沢 695 16:12 16:23
自宅 18:05