日光
白根山
2578m
しらねさん
2001年9月23日
中禅寺湖の北西に位置する
丸沼=ゴンドラ山頂駅〜白根山〜ゴンドラ山頂駅=丸沼
連休は那須と日光白根を登る計画でしたが、土曜日は急遽四国へ行く事になり、日曜日だけ日光白根山へ日帰りで行きました。
前夜、愛媛から夜遅く帰って来たので寝るのが遅くなり出発が遅れてしまった。それでも何とか7時半に車で家を出発する事ができた。三連休の中日のせいか道路は比較的空いており順調に入間から圏央道に乗った。関越道に入り車の数は渋滞寸前であったが何とか渋滞にあわずに上越道へ入った。
沼田で上越道を降り、左へ尾瀬方面へ向かう。途中、尾瀬への道を左に分け、奥日光へ向かう。丸沼のスキー場を過ぎ、金精峠への登りが始まる。菅沼へは家からちょうど3時間で着いた。茶屋の広い駐車場に車を止め山の支度をして出発しようとしたが、茶屋の駐車場は登山者は駐車禁止との事であった。登山口の駐車場は既に満車であり、菅沼からの登山はあきらめて車で丸沼へ下り、丸沼から登る事にした。
丸沼はスキー場なので、さすがに駐車場が広い。ここから8人乗りのゴンドラに乗り、標高2000メートルの頂上駅まで一気に上る。途中、尾瀬の山等を眺めながら急斜面のスキー場の上空を進む。頂上駅には 食堂、トイレが完備しており、展望台もある。ここから眺める日光白根山は頂上が三つに割れており、その下が急な岩場、ガレ場になっていて、迫力のある山容である。
山頂駅から望む白根山。中央のガレ場の右の尾根状を登る。
山頂駅から熊避けの柵を抜けて白根山へ向かう。初めの20分はほぼ平らな森林の中を歩く、秋のヒンヤリとした清々しい空気の中、樹木の香りが気持ち良い。左手にいくつかの散策道を分けて緩い登りが続き、七色平への道を分けると散策コースは終わり本格的な登りが始まる。
まずは気持ちの良い森林の中を歩く。
よく見ると足元に霜柱がある。つい昨日まで夏だったのがうそのようだ。しばらく登ると直登ルートと樹林ルートの分岐に出る。樹林ルートは下りに使う事にして、左に直登ルートを行く。しばらく樹林の中の急登が続くが、我慢して登ると岸壁の基部に出て視界が開ける。
岸壁の下のバンドを斜上してガレ場の末端へ向かう。
岸壁の基部のバンドを斜上すると広場があり、眺めも良いが正子が先に行ってしまったので、さらにガレ場の下部を右に渡り樹林との境の大岩の所で一休みする。振り返ると先程休もうとした場所は落石の危険が気になる場所でありここで休んで正解であった。見上げるとガレ場の上に白根山の頂上付近の岩峰群が聳えている。
ガレ場末端から見上げる白根山の山頂。
ここまで意外と早く着いた。あと1時間で頂上に着くだろう。広いガレ場の右の樹林の斜面に取り付く。樹林の中だが、急斜面で足元はザレていて登りにくい。下って来た人が突然「落石だ」と叫んだ。見上げると中くらいの石が落ちてきた。正子に当たりそうだったが、うまく避けることができた。上に居る下山者が落としたものだが、落とした本人は知らん顔なので一言注意した。
樹林の中のザレた斜面を登る。
20分程で右手からの道と合流し、さらに登ると樹林が切れて眺めが良くなる。振り返ると尾瀬と上越の山々が広がっている。特に尾瀬の燧ヶ岳がきれいな双耳峰で聳えている。
樹林が切れ、振り返ると尾瀬の燧ヶ岳がきれいな双耳峰で聳える。
樹林を抜けるとザレた斜面から解放され、急だが気持ちの良い登りになる。気持ち良く登って行くと君待岩の広場に出る。展望が良く、一休みするのに良い場所だがもうすぐ頂上なので休まずに登り続ける。
君待岩付近を登る。
君待岩の広場で休む人々を見下ろす。
君待岩の上は一段急な登りになっており、両手を使って登るが、正子も何とか登って行った。20mぐらい登ると後は斜上する緩やかな登りになる。
頂上へのザレた斜面。
やがて樹林ルートと合流する。後は岩に囲まれた草付きの斜面を登り頂上に着いた。まず平な岩を見つけ、その上でお湯を沸かし昼食の支度を始める。日光白根山の頂上の地形は複雑で、頂上に小さな火口壁があり、その南側に涸れた小さな火口の池が3個点在している。
今日は正子が一緒なので野菜の具沢山のラーメンをいただいた。2600m近い独立峰なので、男体山や中禅寺湖、筑波山、奥多摩の向こうに富士山、そして南アルプス、八ヶ岳、浅間山、遠くかなり小さい北アルプス等など限りなく無数の山々が望める。
白根山から望む日光の男体山と中禅寺湖。
富士山を遠望する。
食後、反対側の火口壁を登って頂上の標識のある所へ行く。こちら側は正面に尾瀬の至仏山と燧ヶ岳が見え、その奥に谷川岳を始めとする上越の山々を見る事ができる。
山頂から弥陀ヶ池を見下ろす。
白根山の山頂にて。
ゴンドラは午後5時までなので、早々に下山を開始する。樹林ルートの分岐まで同じ道を下り、分岐から左に下る。しばらくザレた下りが続くが、やがて樹林の中に入る。
樹林ルートを下る。
樹林の中もいくぶん急斜面であるが、歩きやすい。しだいに道は巻きぎみになり、ほぼ水平道になると直登ルートとの分岐は近い。時間はありそうなので分岐の手前のベンチで一休みする。ベンチからは上越の山が正面に見える。遥かかなたに台形をした苗場山が見えた。
谷川岳など上越の山々を望む。
分岐から再び下りになるが、すぐに七色平への分岐に出て、その後は平坦な歩きやすい道になる。まだゴンドラの最終まで時間があるので自然探索路を回って行く事にする。二ヶ所ヒカリゴケの穴が有ったが、暗くてわからなかった。途中、展望台も有ったが立ち寄る程の場所ではない。頂上駅に着き、靴の泥を落とし、展望台で日光白根山をバックに写真を撮ってからゴンドラの乗り場へ向かう。
ゴンドラ山頂駅の展望台にて。
ゴンドラで丸沼へ下る。
丸沼の駐車場に着くと、スキー場の広い駐車場にポツンと一台、愛車のスカイラインが止まっていた。我孫子に用事が有ったので、金精トンネルを越えて帰ったが、日光のイロハ坂で渋滞にあい八王子に着いたのは深夜になってしまった。
菅沼の登山口の両側に駐車エリアがあるが、菅沼の釣り人も多いのでシーズン中は駐車が困難である。茶屋の駐車場は登山者は駐車が禁止されているので要注意。丸沼の駐車場は広いので満車になる事はない。ゴンドラで標高2000mまで登るため時間的にも節約できる。上りか下りに五色沼へのルートをとればさらに充実した山行ができる。
9月23日 | 標高 | 到着 | 出発 |
自宅 | − | − | 7:30 |
丸沼 | 1390 | 11:10 | 11:15 |
ゴンドラ頂上駅 | 2000 | 11:35 | 11:38 |
ガレ場下部 | 2225 | 12:25 | 12:36 |
白根山 | 2578 | 13:33 | 14:28 |
一本 | 2155 | 15:28 | 15:40 |
ゴンドラ頂上駅 | 2000 | 16:40 | 16:55 |
丸沼 | 1390 | 17:13 | 17:20 |