箱根　 明星ヶ岳 　９２４ｍ 　　塔ノ峰 　５６６ｍ
みょうじょうがたけ　　　　　　とうのみね

• 日時

２０００年１月３０日

• 位置概要

箱根湯本から強羅への国道の北側。

• コース概要

塔之沢〜阿弥陀寺〜塔ノ峰〜明星ヶ岳〜宮城野

• 行動記録

湯河原でのＮＤＳ若手ＯＢ会のあと、日曜日は箱根に向かいました。今日は、箱根の塔ノ峰から明星ヶ岳へ縦走します。去年の１２月４日に明星ヶ岳から明神ヶ岳、金時山へ縦走したので、今日はその下を歩くことになります。

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朝、温泉に入り、昨日歩いた城山方面を眺めた。せっかくここまで来たので、帰りに箱根の山を歩いてから帰ろう。色々考えた結果、以前、明星ヶ岳から金時山へ歩いたので、今日はその下の塔ノ峰から明星ヶ岳を歩く事に決定。朝食をすませ、ＮＤＳの先輩に見送られて出発した。

バイクで山を眺めながら海岸通りを走るのは気持ちが良い。小田原の手前で左折し箱根を上る。塔ノ峰の登山口の塔之沢を過ぎ、仙石原方面へ進む。明星ヶ岳の登山口がある宮城野橋まではかなりの距離と登りだ。宮城野橋を渡り、最初の十字路を右折して県立箱根老人ホームの前を過ぎ、左に入り明星ヶ岳の登山口に着いたのは１０時前であった。

登山口には二人の女性パーティーが支度をしていた。バイクを止め、山支度をし、私は山とは逆に宮城野橋のバス停へ下った。ここのバスは１０分に１本はあるので便利である。バス停に着くとすぐにバスがやってきた。湯本の手前で渋滞して若干時間がかかったが、塔之沢でバスを降りた。箱根駅伝で有名な関嶺洞門の手前である。左斜面のつづら折れの歩道を塔之沢駅目指して登る。この道の山側にはみやげ物の店が並んでいて面白い。

駅の手前に阿弥陀寺への分岐があり、ここを右に登って行く。塔ノ峰という標識は見当たらないが、阿弥陀寺の標識にしたがって進めば間違えない。いったん車道にでて、山へ向かって真っ直ぐ進むとすぐに阿弥陀寺の参道になる。途中に山門が有り、長い石段が続く。

阿弥陀寺の山門。

右に細い車道が見えるようになるともうひと登りで阿弥陀寺に着く。阿弥陀寺は歴史のある立派な寺である。塔ノ峰はこの寺の裏山であり、その名前もこの寺にちなんでつけられたとの事である。寺には観光に来た３人の娘さんが訪れているだけでひっそりとしている。

阿弥陀寺本堂。この裏山を登る。

境内に入ると、本堂の右に塔ノ峰への道標がある。寺の裏山は竹薮になっており、これを登る。竹薮がきれるころ、風がビューと吹いてきた。今日はあまり寒くはないが、西風が強そうである。

塔ノ峰への登山道はよく整備されている。しばらく樹林の中を登りると、やがて東の尾根へ向けてトラバースするようになる。水平な道がしばらく続き尾根にでる。尾根の傾斜は緩く、樹林で覆われ見晴らしは無い。高度計ではもう頂上に着いている高さだがなかなか着かない。だんだん気圧が下がっていて、高度計が示す高さは当てにならないようだ。

やっと着いた塔ノ峰の頂上は樹林で覆われていて展望がない。頂上は水之尾から明星ヶ岳への道との分岐になっている。人のいない静かな頂上で写真を撮る。

塔ノ峰山頂にて。

塔ノ峰の頂上は展望が無いので、昼食はお預けにして、左に明星ヶ岳へ向かう。しばらく下ると、降り立った所に舗装された林道がある。この林道は久野林道という道で、宮城野橋から小田原方面への抜け道になっており、車の通りも少なくない。大平台あたりから山の上に見える林道である。帰りにバイクで通ってみよう。

林道から塔ノ峰を振り返る。

１５分ほど車道を歩き、尾根を回り込む所から再び登山道に入る。ここから急な尾根の登りになる。登山道は明星ヶ岳へ続く防火帯の中につけられており、時々左手に箱根山を望む事ができる。

左が駒ケ岳、右が神山。

２００メートル程登り、小さなピークを越え、 少し下る。ここからしばらく小さな登下降がある。笹の廊下もある。風が強くすごい音が聞こえるが、笹のおかげで直接風を受けずにすむ。やがて登山道が尾根上の防火帯にでると、前方の明星ヶ岳が望めるようになる。笹に囲まれて風を避けられ、日当たりの良い場所が有ったので、ここで昼食にするかどうかいると女性二人のパーティーが明星ヶ岳から降りてきたので、頂上の様子を聞いてみた。どうやらここの方が昼食には良さそうである。聞いてみると、この二人は今朝、明星ヶ岳の登山口にいた人であった。

明星ヶ岳が見えた。

ここから頂上までは、雪が残っており、小さな登りが続き、変化が有って楽しい。小田原の町や丹沢の眺めもあり、今日一番の気持ちの良い場所である。頂上への防火帯の中を右に左に登る。高度計によるともう着いてもよい高さだが、まだ先がある。相変わらず気圧が下がっているようだ。

雪が残る日だまりの尾根道。

富士山は雲に覆われている。下にかすかに白く見える。

たどり着いた明星ヶ岳の頂上には祠がある。しかし、展望は無い。休まずに下る事にする。ここからは１２月に一度歩いた道なので楽である。バイクが待っている登山口へかけおりた。

帰りは湯本の渋滞を避けて、先程の久野林道で帰ることにした。今日は風が強く、時々バイクが風にあおられてしまう。厚木小田原道路で帰る予定でいたが、風が強いので国道１号線で平塚まで戻る事にする。小田原市内で少し迷ったが、無事に帰宅した。

• アドバイス

楽に歩くには逆コースが良い。明星ヶ岳に登ってしまえばあとは下りばかりである。ただ、林道へ下る尾根は急で滑りやすいので注意が必要。

• コースタイム