奥多摩
陣馬山
855m
じんばやま
2000年1月1日
奥高尾主脈の最高峰で、頂上は八王子市と神奈川県津久井郡の境
和田峠〜陣馬山〜和田峠
Y2Kで自宅待機という事も有り、今年の暮れは八ヶ岳へ行かず自宅で過ごしました。せっかくの2000年の正月なので、陣馬山へ初日の出を見に行きました。
朝、5時にバイクで自宅を出発した。バイクのカバーに降りた霜もとけていて、あまり寒くないようだ。それでも路面の凍結に気を付けながら暗い夜道を津久井湖経由で相模湖へ向かう。さすがに車が少なく快調に進む。藤野で右折してトンネルを通り、山道に入るとしだいに視界が悪くなってきた。止まってヘルメットのシールドの内側を拭くと、はいた息が凍り付いていた。やむを得ず、シールドを上げたまま進む。
慎重に路面の凍結を確認しながらゆっくりと進む。先々週、生藤山の帰りに通ったばかりなので、多少は道を覚えているのが助けだ。和田峠近くなると路肩に駐車している車が並んでいる。和田峠の手前になってとうとう前の車が止まってしまった。渋滞と路肩の駐車で身動きがとれないようだ。やむを得ずバイクを降りて適当な所に止めようとして驚いた。路面が凍結していてバイクを支えているだけで滑りそうだ。それでも何とか駐車して陣馬山へ向かう。
和田峠まで20メートル程歩く。峠は人と車で賑わっている。少し明るくなってきたが、ヘッドランプを出して凍った木の階段をガンガン登る。今日は登山靴ではないし、ストックも持って来なかったので少し不自由だ。それでも前の人をどんどん追い抜いて20分で頂上に着いた。ともかく周囲がだんだん明るくなってきたので少しあせっていた。
頂上の直前に来て驚いた。200人ぐらいの人が頂上で日の出を待っている。テントも有り、前夜からの人も多いようだ。ともかく端の空いているベンチにザックを置いて、ビデオを持って撮影ポイントを探す。少し下った斜面に良い場所が有り、座りこむ。6時45分、少し明るくなってきたがまだ日の出前だ。
高尾山の右の城山の右上あたりが赤くなっており、その辺から日の出があるようだ。今日の日の出の時刻は6時50分、まさにギリギリの時間に良い場所が見つかった。しかし、今日は雲が有るので、日の出は5分ぐらい遅れるらしい。やがて、城山の上の雲の所から太陽の頭が見えてきた。6時57分だ。
太陽の頭が出てくるとその後は早い。3分で全体を現した。周りで歓声があがる。2000年の初日の出、感激的だがあっけなく終わった。
リュックを残してきたベンチに戻ると、ベンチは若い女性のパーティーに占領されていた。とりあえず、コンロに火をつけコーヒーを沸かす。不思議なもので、日の出が終わってしまうと太陽に気をかける人はいなくなり、周囲の山に関心が移る。左から朝日を受けた富士山が素晴らしい。そして、今年のターゲットである道志と丹沢の山々は黒く押し黙っている。ビスケットを食べながらコーヒーを飲み、いつまでも見飽きない。
突然後ろから、「おじさん」の声。「ワインでもいかがですか。」ベンチの女性パーティーからの差し入れだ。シナモンの棒ごといただいた。今年は良い事が有るかもしれない。お礼にカメラのシャッターを押してあげて、ついでに富士山をバックに写真を撮ってもらった。
どうもここへ来ると、生藤山から三頭山への笹尾根が気になってしまう。いつかは歩こうと思っている。できれば奥多摩湖から三頭山へ登り、生藤山、陣馬山を越えて高尾山まで歩きたい。という事で、どうしても三頭山の方へ目が移ってしまう。
山を眺めながら下っていたらステンところんでしまった。この靴はバイクには良いがよく滑る。結局、和田峠に着くまでに二度転んでしまった。帰りは南側の藤野経由で同じ道を帰る予定でいたが、北の夕焼けこやけ方面も凍結していないようなので、夕焼けこやけ方面へ下ることにした。上部は道が乾いていたが、下に下りるにしたがって霜で濡れてきた。凍結していそうなのでゆっくり進む。それでも道が空いているので、予定通り9時前に帰宅できた。
車の場合、和田峠の駐車場は日の出前は混乱状態なので、早めにあきらめて下の道幅のある所に駐車した方が早い。和田峠まで歩いても20分程度だ。
場所 | 高度(m) | 到着 | 出発 |
---|---|---|---|
自宅 | − | − | 5:03 |
和田峠 | 690 | 6:14 | 6:15 |
陣馬山 | 855 | 6:34 | 7:34 |
和田峠 | 690 | 7:49 | 7:56 |
自宅 | − | 8:55 | − |