東京都の最高峰峰

奥秩父  雲取山   2017m
くもとりやま


2000年7月22日

上野原の北

後山林道〜三条ノ湯〜雲取山〜三条ノ湯〜後山林道

真夏の低山はものすごい暑さで非常に過酷なので今日は近くて高い山、雲取山へ行く事にしました。梅雨が明けたばかりで、絶好の天気です。早く家を出発して暑くなる前に登ろうと思ったのですが、結局早起きができず、遅い出発になってしまいました。


久しぶりにセローに乗って7時過ぎに八王子の自宅を出発する。奥多摩街道から青梅街道へ入り、奥多摩湖の脇を通って行く。お祭りという集落を過ぎるとすぐ右手に後山林道への入口がある。今年の冬に来た時には入口が舗装工事で通行止めになっていたが、今日も梅雨の土砂崩れのために途中で通行止めになっているようだ。

とりあえず林道を入って行くと、入口から2キロの所でゲートが閉まっており何台かの自動車が駐車している。ここからだと林道を2時間歩かなくてはならない。どうしようか考えていると歩いてきたおじさんがゲートを開けた。とりあえず行ける所まで行ってみよう。途中でショベルカーで整地をしていた。その脇をすり抜けるとあとは問題なく後山林道の終点に着いた。

林道の終点は転回場所になっていて、その少し手前に車が2台停まっている。その車の前にバイクを駐車して登山の準備をする。準備をしている間に数パーティーが下山して行った。


後山林道の終点にて。

林道の終点からは幅が1mほどの登山道になるが、小屋の荷揚げのトラクターのためにきれいに整地してあり歩きやすい。左下には三条沢が流れており、気持ちの良い登山道だ。


三条沢の流れに沿って登る。

三条の滝を過ぎ、少し歩くと道は山腹をスイッチバックのように登る。やがて登山道は平らになり沢がはるか下方になる。銚子の滝の標識が見えると三条の湯は近い。眼下にテント場が見え、見上げると斜面の樹林の間に三条の湯の小屋が見える。


三条ノ湯の小屋を見上げる。

沢にかかった橋を渡り、一登りで小屋に着いた。小屋の前に丸太のベンチが有り一休みする。あまり大きな小屋ではないが、新しすぎず、古すぎず気持ちの良さそうな小屋だ。


三条ノ小屋の前で一休み。

雲取山へは小屋の前を通りぬけてゆく。沢ははるかに下にあり絶壁になっているので夜は要注意だ。少し行くと沢と同じ高さになり対岸へ渡る。今度は沢を右下に見て登るようになるが、すぐに沢から離れ、かなり絶壁の上を歩くようになる。使うほどではないが、鎖も張ってある。

道は後山林道を戻るように大きく尾根を巻いてゆく。適度な登りで、さほど暑くもなく快適だ。一度開けた尾根状の所にでて飛竜山が望めるが再び尾根の巻き道になる。小さな岩を越える所で一本たてる。

休憩を終えて10分ほど歩くと水場にでた。小さな水源の沢である。顔を洗ってさらに進むと右手の尾根の先に雲取山の頂上が見えた。


雲取山の頂上が見えた。

ここからはほぼ水平な道で楽だ。雲取山との鞍部が三条ダルミという所だ。ひとつベンチがあり、一休みする。ここからの富士山方面の眺めはなかなか良い。今日の富士山は雲で霞んでいるが、右に大菩薩、富士山の左に少しとがっているのが雁腹摺山である。気持ちが良いので、ストックを使って富士山に向かってゴルフのスイングなどしてしまう。

雲取山から一人降りてきた。後山林道のゲートに車を置いて歩いてきたというから私より3時間は前に入山したらしい。気の良い人でしばらく山の話をして分かれた。


三条ダルミからの富士山、大菩薩方面の眺め。

三条ダルミから雲取山へは30分ほどだが急な登りである。登りより疲れたのはアブである。ビーン、ビーンとからんでくるので蜂かと思いストックで振り払っていたら疲れてしまった。何しろ去年の夏の御前山の蜂事件以来、蜂には神経質になっているので。二匹ストックで打ち落としたが、よく見ると蜂ではなくアブであった。

前方に小さなピークが見えた。まだ雲取山ではなかろうと思ったが、着いてみるとそこは避難小屋の上のピークであった。まず、そこから3分ほどの雲取山のピークへ向かった。意外にも冬よりも人が少なく静かなピークであった。お湯を沸かしながら、登ってくる人を待って写真を撮ってもらう。


雲取山山頂にて。

今日の昼食は珍しくラーメンではなく、ビーフストロガノフだ。コーヒーもうまい。このピークからは奥多摩の山がよく見える。本仁多山、何とか山と奥多摩の山も少しは詳しくなった。


雲取山山頂から七ッ石方面を望む。

頂上で一時間ほどのんびりして下山する。しかし、避難小屋のピークからの眺めも捨てがたく、ここで地図を開いて20分程くつろいでしまった。後は登ってきた道を下るだけなので気が楽だ。三条ダルミまで一気に下り、水を飲んでまたゴルフの素振りをする。おっといけない、人が登ってきた。

三条の湯まで一気に下り、一休みしてバイクが待つ林道へ着いた。朝停まっていた2台の車は既に無かった。途中で三条ダルミで話をした人に会い、挨拶をしてさらに下る。

後山林道終点には駐車場は無いが、数台は止められそうだ。少し下ると駐車エリアがあるがあまり多くは止められないので、車の場合は早めに入山する必要がある。お祭りから歩いて入る場合は日帰りは困難なので、三条の湯での一泊が必要。

自宅 7:25
後山林道終点 1010 9:54 10:03
三条ノ湯 1150 10:33 10:42
一本 1520 11:39 11:47
水場 1565 11:57
三条ダルミ 1775 12:45 12:57
雲取山 2017 13:35 14:46
三条ダルミ 1775 15:03 15:07
三条ノ湯 1150 16:17 16:22
後山林道終点 1010 16:42 16:50
自宅 19:25


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