奥秩父
金峰山
2599m
きんぷさん
1999年10月2日
甲府盆地の北、奥秩父山系の西端に位置する。
大弛峠〜朝日岳〜金峰山〜朝日岳〜大弛峠
今日は来週計画している日光への山行のための準備の山行です。今日チェックするのはテントとバイクです。テントは昨年「かもしか」で購入した小型のドームテントで、山で使うのは今日が初めてです。
朝、8時前にバイクで出発。甲州街道で勝沼まで行き、そこから右へ塩山へ向かう。途中でビデオカメラを忘れてきた事に気がつき、塩山のコンビニで使い捨てカメラを買う。塩山のガードをくぐり、左に雁坂トンネル方面に行く。トンネルを一つ越えた所で左に川上牧丘林道を行く。この辺には色々な峠が有り、昔はブルーバードでダートを走りに来た事がある、なつかしい所だ。
焼山峠で左に木賊峠への道を分け直進すると、しばらく下りが続く。金峰牧場で左から牧丘からの道が合流する。あちらの道の方が良さそうだ。帰りはあちらへ下ろう。道は広くなったり、狭くなったりするが立派な舗装道路が続き、昔とは隔世の感がある。右にコーナーを曲がると金峰山が見えた。
しばらく行くと工事中の看板が有り、そこからクチャグチャの泥道だ。前方にスタックした乗用車があり、人がドロドロになって押している。自分はスタックしないように慎重に運転して、なんとかクリアした。
大弛峠に着いたのはお昼過ぎになってしまった。道の半分は駐車場になっているが、すでに満車だ。車の間にバイクを滑りこませ、山小屋へ行き、幕場代を払う。幕場代は300円と随分良心的な値段だ。さっそくラーメンをつくりながらテントを張る。問題無く張れ、目的は達成された。
雨具と防寒着、水、行動食を持って金峰山へ向かう。まず朝日岳への登りだ。ひと汗かいたころ傾斜が緩くなり、穏やかな尾根道になる。少し紅葉が始まっていて気持ちの良い尾根道である。
30分程で朝日岳に到着した。展望が良いわけでもなく、何も無い静かな頂上である。左手の樹林の間から富士山が見え隠れしている。少し下るとガレ場が有り、その上にベンチがある。ここから見る金峰山は気持ちの良い山だ。
ガレ場を下ると鉄山とのコルに着く。ここから金峰山への登りになる。登山道は鉄山を巻いており、鉄山へは登らずに進む。やがて広い稜線に出ると、瑞牆山そしてその向こうに八ヶ岳が望める。正面には石がごろごろした金峰山の頂上が見える。
ここから頂上までは大きな石の上をバランス良く歩く。テクニックに溺れて滑って怪我をしないように要注意だ。頂上には大弛峠で体操していた30人以上の団体がいてうるさいし、居場所が無い。頂上を通り過ぎ、五丈石の手前でコーヒーブレークにする。八ヶ岳、富士山となかなか良い眺めだ。頂上付近の紅葉も美しい。
コーヒーを飲みながら五丈石の近くを散歩する。雲の上の富士山が良い眺めだ。
のんびりと景色を楽しんでいると、何時の間にか誰もいなくなった。大勢の団体もとっくに大弛峠へ降りて行った。下るのが惜しい気持ちでいると、突然南の方から雲が湧いてきた。八ヶ岳も瑞牆山も見えなくなり、どうやら今日の幕引きの時らしい。荷物をまとめ金峰山の山頂へ向かう。幸い頂上に一人人がいたので写真を撮ってもらう。さらに幸いな事に、一瞬雲が晴れた。
大弛峠へ向けて来た道を下る。右側からどんどん雲が湧いてきて、やがて小雨になった。早めに雨具をつけてどんどん下る。先ほどの団体に追いついてしまった。30人以上を追い抜くのは結構大変だ。大弛峠に着くと、もう車は少なくなっている。代わりにタクシーが沢山止まっている。こんな所で客待ちかと聞いてみたら、先ほどの団体がチャーターしたタクシーであった。
テントで夕食を食べ、シュラフにもぐりこむ。少し寒く、なかなか寝付けない。寝たと思ったら雨音で目が覚めた。そうこうするうちに夜が明けた。朝食を食べているうちに小雨になり、コーヒーを飲みながらテントをたたむ。雨具で完全装備して7時に八王子へ向けて出発。しかし、雨は止んでしまった。大月まで甲州街道を行き、大月から中央高速にのる。初めての高速道路で緊張するが、90キロぐらいでゆっくり走る。
大弛峠は標高2360mまで車で上がれるので楽に金峰山へ登れる。しかし、増富温泉から瑞垣小屋へ入り、瑞牆山の横を通って金峰山登るルートの方が達成感が有る。
場所 | 高度(m) | 到着 | 出発 |
---|---|---|---|
八王子 | − | − | 7:51 |
大弛峠 | 2360 | 11:35 | 12:38 |
朝日岳 | 2579 | 13:34 | 13:42 |
金峰山 | 2599 | 14:42 | 15:21 |
朝日岳 | 2579 | 16:15 | − |
大弛峠 | 2360 | 16:58 | − |
場所 | 高度(m) | 到着 | 出発 |
---|---|---|---|
大弛峠 | 2360 | − | 6:58 |
八王子 | − | 9:40 | − |