奥秩父
笠取山
1953m
かさとりやま
1999年7月10日
青梅街道で丹波を越えてさらに奥へ柳沢峠の手前を一ノ瀬高原へ入る。
作場平橋〜笠取小屋〜水神社分岐〜笠取山〜水神社〜中島川橋〜作場平橋
今日は多摩川の源流を溯って笠取山へ行きます。笠取山へは昔、雲取山からの縦走で来た記憶が有りますが、一ノ瀬から登るのは初めてです。
車で家を7時53分に出発し奥多摩へ向かう。今日は奥多摩湖の奥の丹波のさらに奥を目指す。青梅街道の柳沢峠の手前で右に一ノ瀬へ入る。一ノ瀬への道は所々道に落石が残っており不気味だ。崖淵の険しい道を登り、やがて広くなった所が一ノ瀬である。一ノ瀬を過ぎ、さらに進むと川幅10メートルに満たない多摩川にかかる作場平橋橋に着く。ここが笠取山の登山口だ。
ここには20台程止められそうな駐車場がある。駐車場に車をおき、山支度をして9時31分に出発。多摩川を渡り右岸の暗い林の中を登る。本谷(多摩川)を渡るとヤブ沢への分岐が有り、ここは右の尾根道を行くことにする。やがて登山道は一休坂の急登になる。10分ほど急登を登るとやがて明るいカラマツ林にでる。
しばらくカラマツ林の中を歩くと、沢沿いのよく手入れされた気持ち良い道になる。この沢は本谷ではく、ヤブ沢の上部だと思うがきれいな沢である。水飲み場に着くと笠取小屋はすぐそこである。
笠取小屋の前のベンチには先行の2パーティーがいてなかなか賑やかである。ここからの大菩薩嶺の眺めもなかなか良い。先行パーティーを見送って、しばし静寂を楽しんでから出発する事にする。
少し登ると広く明るい尾根になり、左に古礼山が見える。後ろに富士山、前に笠取山を眺めながら気持ちの良い広い尾根を歩く。途中に小さな分水嶺という小さなピークが有る。ここは多摩川、荒川、富士川の分水嶺になっていてそれぞれの側に川の名前が入った石碑がある。きれいなベンチも有り、気持ちの良い場所だ。
時間は少し早いが、笠取山の頂上は狭いので今日は小さな分水嶺でコーヒーブレークにする。ここから見る笠取山は閉じた傘のように尖っていてなかなかかっこいい。頂上で休む人がよく見える。
12時6分に出発し、笠取山へ向かう。一度下り、水神社への道を右に見送ってから急登が始まる。やがて先行パーティーに追いついてしまい振り返ると小さな分水嶺が眼下に小さく見える。ビデオ撮影をしながらゆっくりと登る。
初めに着いたピークには笠取山のたてふだが有り眺めも良いが本当のピークはもう少し先らしい。しばらく小さな登下降があり、二番目のピークに着いた。ここにもたてふだが有るが樹林に囲まれて狭い。
写真を撮ってもらい早々に次のピークを目指す。三番目のピークには笠取山のたてふだは無いが三角点が有る。ここから振り返ると二つのピークが同じような高さで見え、その後ろに甲武信岳が望める。ここまではあまり人が来ないので静かな眺めの良いピークである。
さらに雲取山方面へ進む道は心細い踏み跡になる。分岐が有り、ここを右にミズヒ尾根を下る。やがて笠取山の巻き道に降り立つ。水平な巻き道を右に水神社へ向かう。
水神社は笠取山の頂上直下100mの小さな沢に有り、水干(みずひ)という岩の小さな祠がある。この水干の中に滴れる一滴の水から多摩川が始まるというから感動的だ。
水平な巻き道を戻り、クロブチ尾根を下る。よく手入れされた笹の道をしばらく下るとベンチが有り、展望台になっている。左に大菩薩嶺、右に富士山の眺めを楽しみ、しばし疲れを癒す。
林道に降り立った所が中島川橋である。ここから林道を右に20分ほど歩くと作場平橋の駐車場に着く。作場平橋から多摩川上流の流れを眺め、車で笠取山を後にする。
アプローチが極めて悪いので車で入る方が良い。塩山からのタクシーは一万円ぐらい。駐車場は作場平橋の手前の右と橋の先の左にあるが、収容台数は限られているので到着が遅いと満車になってしまうのでご注意。
場所 | 高度(m) | 到着 | 出発 |
---|---|---|---|
自宅 | − | − | 6:53 |
作場平橋 | 1310 | 9:18 | 9:31 |
分岐 | 1445 | 9:52 | − |
一本 | 1635 | 10:29 | 10:33 |
笠取小屋 | 1755 | 10:53 | 10:58 |
小さな分水嶺 | 1820 | 11:14 | 12:06 |
笠取山 | 1953 | 12:45 | 12:58 |
水干 | 1830 | 13:20 | 13:24 |
分岐 | 1760 | 13:40 | 13:45 |
一本 | 1560 | 14:19 | 14:24 |
中島川橋 | 1350 | 14:47 | − |
作場平橋 | 1310 | 15:05 | 15:16 |
自宅 | − | 18:35 | − |