山を下ると吉野梅郷がある見晴らしの良い山

奥多摩   日の出山   902m
ひのでやま


1999年4月17日

奥多摩の御岳山の東に位置する

ケーブル御岳山駅〜御嶽神社〜日の出山〜二俣尾駅

先週雨に降られて行かれなかった日の出山の偵察(下見)に行ってきました。日の出山へは1979年3月25日以来ですから20年ぶりの登山です。午後にはテニスサークルが有るので、お昼までには家に戻らなければならず非常に忙しい山歩きになってしまいました。


朝6時ちょうどに車で家を出発する。道は空いており、7時過ぎに御岳山のケーブルカーの滝本駅に着いたがまだ駐車場が閉まっている。しばらく待つと駐車場が空いた。駐車料金は1日千円と高い。通常の倍の値段だ。7時30分に始発が出るというので、身仕度をしてケーブルカーに乗り込む。


ケーブルカーの滝本駅から上部を望む

ケーブルカーは6分で標高830メートルまで連れていってくれる。ケーブルの両側にはミツバツツジが植えられており、ちょうど見ごろである。終点の御岳山駅を降りると右に御岳平の広い展望台が有る。


御岳平の展望台

御岳平からは高山三山など奥多摩の山々を望む事ができる。もちろん今日の目的地である日の出山もすぐそこに見える。


御岳平の展望台から日ノ出山を望む

御岳平から参道を御岳神社へ向けて進む。やがて宿坊街に入り込むと道はわかりにくくなる。とりあえず御岳神社を目指し、鳩ノ巣への道を右に分け、左にクランク状に曲がり、二俣を右の急坂に進む。登り切った所のT字路を右に曲がり、宿屋街を抜けると随神門に着く。武蔵御嶽神社へはここから5分程階段を登る。


御嶽神社

日の出山へは、先程のT字路へ戻り、今度は右へ曲がる。すぐに神代欅へでるので、そこからクランク状に右へ行く。家並みが途切れると静かな森林の中へと導かれる。良く整備された道だ。


御岳山から日ノ出山への道

養沢鍾乳洞への道を右に分けると、しばらく階段が続くが、その先は平坦な道が続き山肌の右を巻いて行く。町営の東雲山荘が見えると頂上はすぐそこだ。公園のような山頂。そこが日の出山である。いまはちょうどミツバツツジの季節である。


日ノ出山への最後の登り

山頂はあまり広くはないが、東屋があり、ベンチもならんでいる。昔は普通の山頂だったがずいぶん変わったものだ。


日ノ出山の山頂

振り返ると御岳山がある。御嶽神社もよく見える。


日ノ出山から御岳山を望む。頂上の建物が御嶽神社。

御岳山の左の大岳山に目をやると、富士山が恥ずかしそうに頭だけを出しているのか見えた。


日ノ出山から大岳山を望む。山頂右の雲のように白く見えるのが富士山。

10時の電車に間に合うように急いで日の出山から下る。森林の中を階段状の道が15分続く。


日ノ出山からの下りの階段状の道

やがてアンテナの鉄塔に着き、200メートルほど舗装道路になり梅野木峠で林道と交差する。峠には高圧線の鉄塔が有りその脇を通り抜ける。標識の行き先が日向和田駅になっているので分岐を見落としたのかと戻りぎみに登って行ったら結局元の鉄塔に戻ってしまった。さらに進むと二俣尾駅への分岐が有りホッとするが、15分ほどロスしてしまい10時の電車は不可能になってしまった。

どうも日向和田への道が主流の様で二俣尾への下りは少し歩きにくい20年前の記憶によると日向和田への道はずいぶん歩きやすかったような気がする。本番は日向和田へ下る事にする。もう一度歩いてみる必要が有りそうだ。

奥の院、八十八カ所地蔵等を過ぎ、ふもとの山桜が散る愛宕神社に着いた。二俣尾駅までは15分程である。10時37分の電車に乗り、これから山に向かう人たちと御嶽駅からバスでケーブルの滝本駅へ戻る。家には12時半に着き、何とか2時からのテニスに間に合った。

何といっても3月の梅の季節に登り、吉野梅郷へ下るのがお薦めである。御岳山のケーブルカーを使えばほとんど登りは無く、初心者には楽である。三室山からの下りは二俣尾ではなく日向和田の方が良いと思う。日向和田の方が梅園が多い。

御嶽駅からケーブルまでのバスは臨時便が常時でているようなのであまり時間にこだわらなくてもよい。ケーブルは7時代が30分と55分。8時は40分であとは毎時10分と40分の発車になる。

場所 高度(m) 到着 出発
御岳山駅 830 7:45
御嶽神社 929 8:05
日の出山 902 8:38 8:44
梅野木峠 630 9:11
三室山分岐 620 9:30
二俣尾駅 240 10:15


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