富士
御正体山
1682m
みしょうたいさん
1999年4月3日
都留市から道志方面への抜け道の道坂トンネル手前の山
細野〜御正体山〜道坂トンネル〜細野
御正体山と書いて「みしょうたいさん」と読みます。道志から都留市へ抜ける途中に有る富士山に近い山です。中央線沿線の山から富士山を見る時に、手前に有る少し気になる山です。4月3日は、その御正体山へ行ってきました。
朝7時に起きて外を見ると昨夜の雨はやんでいるがどんよりとした空である。今日は河口湖でのテニス合宿の帰りにいつも通っている道志のはずれにある御正体山へ行く事にする。テレビの天気予報通り晴れてくれる事を期待して8時2分に車で家から出発する。
相変わらずどんよりとした空の下、通いなれた道志の道を快適に走り9時45分に細野にある御正体山登山口に着いた。バス停から林道を50メートルぐらい上り、ちょうど良い空き地を見つけ車を止める。山の上部は雲に覆われているが身仕度をして9時57分に出発した。
20分ほど林道を歩き、行き止まりから山道になる。しばらく杉林の中を歩きやがて左に沢を渡る。道はしだいに急になり、標高1000メートルぐらいの所からはっきりとした尾根状になる。少し急だか明るい尾根で、途中で都留市の方が望まれる。これが今日の唯一の展望であった。
あたりの落ち葉からパラパラという音が聞こえてきた。アラレが降り始めたのだ。黒かった地面がしだいに白くなってゆく。標高1260メートル地点で一本とり雨具を着ける事にする。こまで1時間25分歩いた。アラレがしだいに激しくふってくる。自宅に電話してみたところ、多摩は晴れているという。
11時37分に出発し、尾根をひたすら登る。標高1568メートルの峰宮跡からは道は左に折れ、頂上へ向けて小さな登下降が続く。峰宮跡には建物の跡は残っていないが、小さな祠が有った。気がつくとアラレは雪に変わっていた。
周囲は霧のため真っ白だが、左の沢筋が急峻に切れ落ちているのがわかる。下りでは少し緊張する。やがて尾根が広くなり、12時40分に標高1662メートルの御正体山の頂上に着いた。頂上には3人の女性パーティーがいた。今日始めて、そして唯一山で出合った人である。頂上で写真を撮ってもらう。
今日は真っ白な霧に包まれてわからないが、頂上には樹林が多く見晴らしは良くないようだ。いつものコーヒーブレークを済まし、13時29分に下山を開始する。同じ道を下るのもつまらないので北に道坂峠へ向けて下る事にする。白井平分岐までは急な下りをどんどん下り分岐まで25分かかった。分岐から道は右に下ってゆく。
そのまま下ると白井平へおりてしまう。よく見るとまっすぐ尾根づたいに踏み跡が有る。笹に被われてわかりにくい道だが、これが道坂峠への道らしい。胸まで、時には頭までの高さの笹薮の中を、笹の葉から落ちてくる雪を浴びながら踏み跡を頼りに進む。少し心細い。それほど寒くはないのに木の枝に雪が付いて美しい。
白井平の分岐から笹薮の中を登り下りしながら、次第に高度を下げ1時間30分かけてやっと道坂トンネルの上にでた。この辺まで来ると雲の下になり少しは視界がきく。道坂トンネルの都留側の出口に降り立ったのは15時29分であった。都留市行きのバスに乗るには1時半待たなくてはならない。予定通り車が置いてある登山口まで歩く事にする。
走ってくる車に気をつけながらも、御正体山の方を眺めながら歩く。次第に雲が上がってゆくのがわかる。やがて御正体山の姿が現れた。これでなんとか御正体山の姿をビデオに撮る事ができた。
舗装道路をトラックに脅えながら1時間程歩き、16時32分に登山口の車にたどり着いた。
バスで行く場合は本数が少ないので必ず事前に時間を確認すぺき。確認は富士急都留中央バス都留営業所(0554−43−4181)へ
道坂トンネルから御正体山までのコースはあまり楽しくない。細野からの往復の方が良い。車で細野から御正体経由で道坂トンネルへ回る場合は、バスの時間を確認した上で、車を道坂トンネルに止め、バスで細野に向かう方が良い。
場所 | 高度(m) | 到着 | 出発 |
---|---|---|---|
御正体山登山口 | 610 | 9:45 | 9:57 |
1本 | 1260 | 11:22 | 11:37 |
峰宮跡 | 1568 | 12:14 | − |
御正体山 | 1662 | 12:40 | 13:29 |
白井平分岐 | 1335 | 13:53 | − |
岩下ノ丸 | 1265 | 14:43 | − |
道坂トンネル | 1020 | 15:29 | − |
御正体山登山口 | 610 | 16:32 | − |