金太郎伝説の山

富士箱根  金時山    1213m
きんときやま


1999年2月27日

箱根外輪山に有り、仙石原の北に位置する

公時神社〜金時山〜乙女峠〜乙女口〜公時神社

2月27日は箱根にドライブがてら金時山を登ってきました。1997年に会社の旅行で箱根に行った時に箱根山(神山)に登りましたが、その帰りに寄った公時神社で、いつか金時山へ登ろうと思っていました。前回、塔ノ岳から箱根の山を眺めて、次は金時山という事になっていたのです。

26日の夜から二つ玉低気圧が日本を横断してかなりの悪天候が予想されましたが、27日の朝はまずまずの天気でした。ともかく、遅くなればなる程天気は回復するので、今日はのんびりと朝食をとってからの出発です。


朝、8時40分に車で家を出発する。相模原から厚木経由で御殿場へ向かう。雨はやんだが、曇り空で、伊勢原からの丹沢の山々は雲の中である。御殿場で国道を左折して乙女峠へ向かう。道が高度をかせぐにつれ、車は霧に包まれてゆく。家から2時間半で公時神社の駐車場へ着いた。


公時神社。

山は濃い霧に包まれており上の稜線からはゴーという風の音が聞こえてくる。午後になって霧が晴れる事を願って11時26分に神社を出発した。視界はあまり無いが、雨も無く明るいのが救いである。公時の宿り石を過ぎる。


公時の宿り石。

しだいに登りがきつくなり、やがて道は尾根状になる。一瞬霧が切れて、足元に仙石原と芦の湖が見え、また消えた。頂上付近からは相変わらず風の音が聞こえてくる。金時山の頂上はドーム状になっており頂上直下は意外と険しい。


金時山の頂上直下。

12時40分に霧に包まれた標高1213メートルの頂上に着いた。神社から1時間15分の登りである。仙石原方向の霧は薄くなったが、富士山方向は濃い霧の中である。

霧の頂上でビデオを回しながら、「富士山はどの方向だろう」と思った瞬間、奇跡が起った。霧がスーッと晴れ、ファインダーの中に富士山の映像が映しだされた。そして、また霧に包まれてしまった。


つかの間に見えた霧の富士山。

「さっきのは富士山からの挨拶だったのだろうか。」などと思いながら、風の来ない所にベンチを見つけて、コーヒーブレークにはいる。風の強い稜線にでて、コーヒーを飲み、しばし、神山、仙石原をながめを満喫する。


仙石原のながめ。

1時24分に金時山の頂上を出発。風も弱まり、太陽もでて、さっきまでとは大違いである。振り返ると明神ヶ岳ののどかな稜線が気持ち良さそうだ。今年の秋にでも行きたい。箱根から明星ヶ岳、明神ヶ岳、金時山の縦走も良さそうだ。


明神ヶ岳ののどかな稜線。

稜線を乙女峠へ向けて登り下りする。やがて右手の霧も晴れて大きな富士山が現れた。


乙女峠への稜線から富士山を望む。

乙女峠から左に乙女口めざして降りる。少し荒れてはいるがしっかりした急な下りを仙石原めがけて下る。乙女口からは車道を歩く。ここから金時山の頂上を望む事ができた。10分程歩き、やがて公時神社に3時ちょうどに着いた。


道路から見上げる金時山。

帰りは雲も上がり、富士山、丹沢の山々を眺めながらのドライブになった。先週真っ白の冬山だった三ノ塔、塔ノ岳がすっかりヤブ山になっている。

上部は岩が多く急な所も有るが、クサリの柵が付けてあり危険な所は無い。富士山、箱根の眺めが素晴らしいので、晴れた展望の良い日を選んで登る事を勧める。秋に東の明神ヶ岳とつなげると素晴らしい充実した山行になる。

場所 高度(m) 到着 出発
自宅 8:40
公時神社 680 11:13 11:26
金時山 1213 12:40 13:24
乙女峠 1005 14:17
乙女口 735 14:50
公時神社 680 15:00 15:06
自宅 18:15


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