スイス オートルートのトレッキング調査
(ヴェルビエからツェルマット、ベラトーラ山、シュワルツホルン登山)
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コース概要

  2009年 8月28日 ジュネーブ空港駅=フィスプ駅=ツェルマット駅~ツェルマットホテル・パルナス
8月29日 ホテル~ツェルマット駅=フィスプ駅=マルティーニ駅=ル・シャブル駅=ヴェルビエバス停~ゴンドラ駅=ルイネット~モン・フォール小屋
8月30日 モン・フォール小屋~テルマン峠~ルーヴイ峠~氷河湖~プラフルーリ峠~プラフルーリ小屋
    8月31日 プラフルーリ小屋~ルー峠~ディス湖車道~ディス湖南岸~アローラ分岐~テート・デノアールの肩~ディス小屋
    9月1日 ディス小屋~テートノアール山頂~ディス小屋~シェイロン氷河西岸~リードマッテン峠下~ハシゴ下~シェイブル峠~アローラホテル・ピーニュ~ツァ小屋~アローラホテル・ピーニュ
    9月2日 アローラホテル=シオン駅=シェーレ駅=サンリュック ホテルベラトーラバス停~サンリュック駅=ティニューサ駅~ベラトーラ小屋
    9月3日 ベラトーラ小屋~T字路~ベラトーラ山~ボアフ峠~ベラトーラ湖~メイド峠下~チエッソ~ベラトーラ小屋
    9月4日 ベラトーラ小屋~T字路~メイド峠下~メイド峠~メイド湖~オーバースタッフエル~グルーベンマイダンホテル・シュワルツホルン
    9月5日 ホテル~車道ゲート~展望台~チャペル~トゥルトゥマン小屋~スタウ湖~グルーベンマイダンホテル・シュワルツホルン
    9月6日 ホテル~牛舎~アウグストボルド峠~シュワルツホルン~アウグストボルド峠~尾根突端~ユング=サンクトニクラウス=ニーデルグ;ラッヘン=ガセンリードホテル・アルペンレスリ
    9月7日 ホテル~ベルナード像~ヨーロッパ街道最高地点~吊橋~ヨーロッパヒュッテ
    9月8日 ヨーロッパヒュッテ~沢~最低部分岐~従来ルート分岐~キーンヒュッテ分岐~トンネル~シェルター~テッシュアルプ~トゥフテルン~ツェルマットホテル・パルナス
   

 私のスイスアルプストレッキングのバイブル「スイス アルプス 山歩き・花紀行」市原秀夫著・本の泉社を参考に、富士国際旅行社のオートルート西、東ツアーのトレッキング調査を市原社長のアドバイスを受けて実施した。
 ツアーコースに追加して、アローラ周辺、ベラトーラ山登山、シュワルツホルン登山なども調査した。同社のアローラからズィナールのトレッキングと連続して実施したが、比較的天気に恵まれて予定通り実施できた。
  
8月28日 曇り後晴れ

 ジュネーブ空港でオートルート西ツアーのお客さんとお別れして、鉄道でツェルマットに向かう。ツェルマットの常宿ホテル・パルナスで11日間のオートルートの準備をしてゆっくり体を休めた。

写真


マッター谷を鉄道でツェルマットへ向かう




ツェルマットの常宿ホテル・パルナス


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ジュネーブ空港駅 422 9:33 10:27 鉄道
フィスプ駅 648 12:52 13:10 鉄道
ツェルマット駅 1,639 14:14
ツェルマットホテル・パルナス 1,631    

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8月29日 曇り後晴れ

 ホテル・パルナスにバッグを預け、6:13の列車で出発する。順調にマルティニ駅に到着しセントバーナード急行に乗り換え、ル・シャブル駅に到着する。ここでバスに乗り換えヴェルビエへ。大リゾートの町中をゴンドラ駅に向けて10分ほど歩く。
 今日はMTB競技の練習日で、ルイネットへのゴンドラは自転車の列で大混雑だ。四人乗りのゴンドラに2台しか自転車が乗らないので効率が悪い。歩きは脇を通って前に割り込む。
 今日は朝から曇っており、やや肌寒い。ルイネットに着くと雲が薄くなり時々日がさすようになった。駅を出て右に少し下るとトイレがある。モン・フォール小屋への車道はもう少し下がった所だ。サンドイッチを食べているとMTBがビュンビュン下ってゆく。
 水平な車道を20分ほど歩くと斜め左に小道が分かれている。ここでラ・ショーのロープウエー駅への道と分かれて小道に入る。少し登ると水路沿いの道にでて、水路に沿ってゆるやかな登りになる。
 しばらく行くと小さな小屋があり、ここから広いスキー場が広がり、モン・フォール小屋も望める。スキー場の中を水路に沿ってしばらく歩くとやがて水路とお分かれして岩まじりのやや急登になる。頭上にモン・フォール小屋が見えなお登って行くとロープウエーの真下あたりで道路に出る。ここを左に曲がり山道を真っすぐ登って行くとプラフルーリへの分岐にでる。分岐から左にわずか登るとモン・フォール小屋に到着する。
 小屋の手前で、奇妙な首だけ合唱団が奇妙な歌声で迎えてくれる。小屋のテラスでは30人ほどのグループが食事とワインで盛り上がっている。テラスからは少し遠いがモンブランが眺められる。部屋は屋根裏の2人部屋で、居心地は良い。後でツェルマットへ向かう英国人と同室になった。
 トイレ、洗面所、シャワーも清潔で部屋も新しい。シャワーは4フランのトークンで2分。室内はやや寒く、シャワーに入る気にはならない。収容人員は58名とのこと。大部屋は10名、後は二段ベッドの4人部屋とツインベッドの2人部屋。夕食は6:30ごろから始まる。今日は、スープ、サラダ、薄味スパゲッティ、デザートとシンプルなメニューだった。朝食は6時からとのこと。

写真


マルティニに到着しセントバーナード急行に乗り換え







バスでヴェルビエへ




ヴェルビエでバスを降り、ゴンドラ駅へ







大リゾートの町中をゴンドラ駅に向けて10分ほど歩く




テレキャビンでルイネットに上がる




ルイネットから駆け下りて行くMTB




左にモン・フォール小屋への山道に入る




水路沿いの水平道を歩く




ラ・ショーのロープウエー駅




頭上にモン・フォール小屋




ラ・ショーからジャンティアヌ峠へ上がるロープウエー




ラ・ショー駅を見下ろす、雲の奥はモンブラン山群




モン・フォール小屋を見上げる




オートルートヴァリエーションのショー峠方面




ノーマルルートのテルマン峠方面




モン・フォール小屋に到着




奇妙な首だけ合唱団が奇妙な歌声で迎えてくれる







小屋のテラスでは30人ほどのグループが食事とワインで盛り上がっている







小屋から眺める明日のテルマン峠への道




二段ベッドの4人部屋




10名収容のドミトリー




トイレ、洗面所、シャワーも清潔




シャワーは4フランのトークンで2分間利用可能







雲が下がってモンブランが姿を現した




モンブラン方面のパノラマ




小屋の周辺を散策


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ホテルパルナス 1,631 5:48  
ツェルマット駅 1,637 5:57 6:13 鉄道
フィスプ駅 653 7:24 8:07 鉄道
マルティーニ駅 459 8:50 9:13 鉄道
ル・シェーブル 821 9:39 9:50 路線バス
ヴェルビエ・バス停 1,495 10:08 10:09  
ヴェルビエ・ゴンドラ駅 1,535 10:20 10:41 テレキャビン
ルイネット駅 2,202 10:48 11:04  
分岐 2,243 11:22 11:30  
ロープウエー下 2,390 12:25 12:44  
モン・フォール小屋 2,458 12:57  

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8月30日 快晴

 5時半に起床し準備完了して6時前にレストランへ行くが消灯のまま。モンブランを眺めてスタッフを待つ。スタッフは6時半に起きてきた。不機嫌そうだ。早々に朝食を済ませモンブランの朝焼けを撮り7時過ぎに出発する。
 今日は快晴で、凜とした素晴らしい朝だ。例の首だけ合唱団の見送りで出発する。一旦下り、道標のあるT字路から登りになる。モンブランを正面に見ながらの気持ちの良い登りだ。登り切ると尾根の屈曲点で素晴らしい眺めだ。ここでしばらく至福の時を過ごす。
 ここからテルマン峠までダラダラ登りの横歩きになる。この辺りはシャモアの谷で、マーモットも見られるが、シャモアが群れで歩いているのが見られる。ただ落石には注意が必要だ。正面にグランコンバンを眺めながらの素晴らしいトレッキングだ。
 テルマン峠からはグランコンバンを背に歩く。右下に池が見え、緩やかに下る。やや登りになり、50分ほど歩いて見晴らしの良い台地で一休みする。
 しばらく水平に歩き左からショー峠からの道を合わせる。沢を渡るとルーヴィ峠への急登が始まる。大岩のガレを30分ほどでルーヴィ峠に到着する。ルーヴィ峠からはプラフルーリ峠方面の荒涼とした氷河とガレが望める。
 所々急なガレを眼下の氷河湖へ向けて下る。氷河の川を渡るとどこでも歩ける平坦なガレになるのでルートは要注意。やや右に登るのが正しいが、左の赤矢印に向けて登ってしまい、ルートを修正するのに30分ロスしてしまった。道標のある大目印に戻り、正規の道を岩山へ向けて登る。
 ガレの登りを登り切った所に池があり、その左を回り込む。やがて下の池への急下降が始まる。50メートルほど下り、池の左を回り込み緩やかにガレを下ると、いよいよプラフルーリ峠へのガレの急登が始まる。我慢して120メートル登るとプラフルーリ峠に到着する。
 プラフルーリ峠の向こう側は切れ落ちており、ワイスホルンが望める。しばらく眺めを楽しんでから氷河末端の台地へ向けて急降下する。急な斜面につけられた道をどんどん下って行き平らな台地に出ると、右手の氷河から滝のように水が落ちて来る。
 浅い流れを渡ると前方に広場がある。広場の左の車道を下り、途中で再び左の山道に入る。少し下ると前方にプラフルーリ小屋が見える。下り切った所の川を橋で渡り、わずかな登りでプラフルーリ小屋に到着する。

写真


朝焼けのモンブラン




7時過ぎに小屋を出発




ショー峠を見て右にテルマン峠へ向かう




小屋からだいぶ下った




右にモンブランを眺めて歩く




ガレ場のトラバース







モン・フォール小屋







トレランが追い抜いて行った




シャモアの谷を群れで歩いているゲムゼ(シャモア)




正面にグランコンバンを眺めながらの素晴らしいトレッキング










斜面を登るゲムゼ(シャモア)













落石注意区間




ガレを走るシュタインボック(アイベックス)













テルマン峠へのガレの急登




正面にグランコンバン




テルマン峠(Col Termin 2,648m)に到着




ルーヴィ峠へ1時間20分の標識




グランコンバン(Grand Combin 4,314m)




ルーヴィ峠方面




テルマン峠、左はモン・フォール小屋へ右はルーヴィ峠へ




眼下にルーヴィ湖を見てルーヴィ峠へ




テルマン峠を振り返る

























再びガレ歩き




グランコンバンとルーヴィ湖を背に歩く







ルーヴィ峠を見上げる




ショー峠の分岐




ルーヴィ峠へはガレの急登













ルーヴィ峠(Col de Louvie 2921m)に到着




ルーヴィ峠からプラフルーリ峠方面の荒涼とした氷河とガレを望む




所々急なガレを眼下の氷河湖へ向けて下る




右から落ちてくるグランデゼール氷河




右手に見上げるグランデゼール(Gran Desert)氷河




氷河湖の左を目指して下る







岩のマークを頼りに歩く




飛び石で氷河の川を渡る




氷河下の流れを渡るとどこでも歩ける平坦なガレになるので要注意




ルーヴィ峠とモン・フォール山を振り返る




トリタン方面への大きな矢印に向かって登ってしまいルートを間違えた




モン・フォール(Mont Fort 3,330m)




トリタン方面




ガレ場の中の唯一の道標、プラフルーリ峠へ1時間




プラフルーリ峠を望む




プラフルーリ峠への登り







モン・フォールと氷河湖を振り返る




池の左を回り込み緩やかにガレを下る




トリタン方面を見下ろす







プラフルーリ峠へのガレの急登が始まる










プラフルーリ峠(Col de Prafleuri 2,987m)に到着




峠からモン・フォールを振り返る




核心部のルーヴィ峠から氷河湖への下り




グランデゼール(Gran Desert)氷河




ワイスホルン(Weisshorn 4,505m)が見えた




プラフルーリ峠からディス湖側を見下ろす




アローラの山モンブラン・デュ・シェイロンとシェイロン氷河




プラフルーリ峠から急降下













川を渡渉する




ダム工事の作業道を歩く




プラフルーリ小屋が見えた







小屋の荷物運びのロバか?




下って橋を渡り急登で小屋へ、右上がルー峠




プラフルーリ小屋へもう一登り




ダム工事の建屋




プラフルーリ峠を振り返る




プラフルーリ小屋に到着




ルー峠を見上げる


行動記録
場所 標高 到着 出発  
モン・フォール小屋 2,458 7:12  
T字路 2,360 7:38 7:38  
屈曲点 2,488 8:04 8:04  
シャモアの谷 2,500 8:06 8:15  
テルマン峠 2,648 9:26 9:43  
台地 2,725 10:29 10:39  
ショー峠分岐 2,725 11:07 11:07  
沢急登 2,749 11:22 11:29  
ルーヴイ峠 2,921 11:59 12:07  
氷河湖 2,751 12:39 12:39  
赤矢印 道間違え 2,788 12:53 13:02  
分岐 オートルート戻り 2,823 13:29 13:36  
池を左から巻いて下る 2,929 13:59 13:59  
池の左を行く 2,878 14:21 14:21  
プラフルーリ峠急登開始 2,860 14:31 14:31  
プラフルーリ峠 2,995 14:54 15:10  
プラフルーリ小屋 2,662 16:04  

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8月31日 快晴

 今日も朝から快晴だ。7時前に小屋を出発し、ルー峠へ向かう。峠はすぐ近くに見え、良いウォーミングアップになる。ガレっぽい登りだが意外と登りやすい。途中で雷鳥のような鳥を見つけた。
 ルー峠に着くと眼下にディス湖が広がる。湖に向って左に新しい道が工事中だが、右の道を下る。歩きやすい道だ。少し下るとシュタインボックに出会った。しばらくこちらを見ていたが、やがて無視して食事を始めた。
 さらに下って行くと、マーモットがいた。こちらを無視してじっとしていたが、サッと姿を隠した。ほぼ下り切った所の川を渡った所で休憩する。
 しばらくダラダラと下って行くと小屋に出た。小屋から湖に向って車道を下って行くと牛の歓迎にで会う。さらに下って行くと湖畔の車道に降り立つ。ここからディス湖南岸まで長い平坦な車道を歩く。
 南岸の登山口で一休みして、急登が始まる。10分ほど登るとアローラへの道を分けて、さらに登る。急登が終わりホッとすると小屋跡にでる。ここからしばらく気持ちの良い緩やかな登りが続く。正面にシェイロン氷河が広がり、モンブラン・デュ・シェイロンを正面に見て登る。
 右手にガレを滝のように落ちる河が近づくと次第に急登になってくる。やがてモレーンの稜線を登るようになり、その頂稜から右に下った所で一休みする。正面のルクローシェの岩壁が間近にせまり、その奥にモンブラン・デュ・シェイロンが、その左にピーニュ・ダ・ローラが輝く。左手にはツァ針峰の奥にどっしりとダンブランシュ鎮座している。素晴らしい眺めだ。
 正面に十字架のある黒いテートノアールを見て、右に右に登って行きコルに立つとディス小屋が見える。わずかに下って登り返すとディス小屋に到着する。氷河に囲まれた荒涼とした中に建つ素晴らしい展望の小屋で、モンブラン・デュ・シェイロンの登山基地になっている。
 この小屋のおやじは口はうるさいが、いい人だ。ネパール好きで2階にはネパールの子供たちの写真がたくさん掛けてある。ガイド部屋は部屋代がタダで食費のみということで、ガイド部屋に入った。結局6人部屋を一人で独占することになった。朝食は5時または7時ということで、7時にした。
 夕食はベルギー人のおやじ2人と同席で、フランス語が多くて訳が分からないが楽しく過ごした。「スイスのスキー場は高いから、スキーをするならフランスだぞ」と言っていた。この二人のおやじは荷物は小さいが、アイゼンとピッケルをしっかり持っていて少しヴァリエーションぽいルートを歩いているようだ。

写真


7時前に小屋を出発し、ルー峠へ向かう




プラフルーリ峠方面




ルー峠はすぐ近くに見え、良いウォーミングアップになる







ルー峠







ルー峠(Col des Roux 2,804m)、ディス小屋へ3時間45分の標識




モン・フォール小屋で同室だったイギリス人とここでお別れ




峠から稜線を少し登ってみる




プラフルーリ峠に陽が当たってきた




プラフルーリ峠ともここでお別れ




見下ろすディス湖




野生動物が多いディス湖への下り




シュタインボック(アイベックス)




こちらを無視して食事を始めた







トラバース気味に下る新しいルート




ディス湖南岸に流れ落ちるシェイロン氷河




マーモットがいた




しばらくじっとしていたが、サッと姿を隠した




ワタスゲが咲く小川の流れ




野生動物保護の看板




ようやく陽が当たってきた




ラ・パルマへ下る
















ルー峠方面を振り返る







ディス湖のグラン・ディサンスダム




ラ・パルマのアルプをディス湖へ下る




ディス小屋へ2時間55分の標識




ダム方面を望む













ディス湖南岸方面







他の発電所放水路から地下トンネルで給水されるスイスの発電システム




ディス湖南岸から望むダム方面、左上がルー峠







アローラ方面への分岐を右に登る




ディス小屋へ1時間50分の標識




車道はここで行き止まり




ディス湖からの登り斜面




アローラへの直行ルートとディス小屋ルートの分岐




台地に上がって振り返るルー峠方面




ルクローシェの岩壁の後ろの白い頂、モンブラン・デュ・シェイロン(Mont Blanc de Gheilon 3,870m)を望む
ディス小屋へのルートはサイドモレーンの上




サイドモレーンを登る




ルクローシェの岩壁を正面に




左手にチラッと見えるマッターホルン




正面の黒い山はテートノアール(Tete Noire 2,981m)、右の肩(2,957m)まで登る




アローラの山、ツァ針峰(Aig de la Tsa 3668m)
奥にダン・ブランシュ(Dent Blanche 4,357m)
左奥にワイスホルン(Weisshorn 4,505m)




手前左の高い峠がリードマッテン峠右の低い峠が長いハシゴのあるシェイロン峠




ポストのような道標




十字架の立つテートノアール山頂、肩への登り




テートノアール肩から望むモンブラン・デュ・シェイロン




氷河に浮かぶディス小屋、中央奥の黒い山がピーニュ・ダ・ローラ




ディス小屋




ダン・ブランシュ、ツァ針峰とディス小屋




ディス小屋への登り




小屋手前のケシの花




モンブラン・デュ・シェイロン(Mont Blanc de Gheilon 3,870m)の山頂




明日渡るシェイロン氷河




シェイロン氷河への標識




クレバスが口を開けるシェイロン氷河への下り




ディス小屋の紋章




6人部屋ドミトリーのガイド部屋を一人で独占




小屋の周囲を散策




小屋周辺に咲くポピー




シャワーは小屋の外で寒そう




見上げるティス小屋


行動記録
場所 標高 到着 出発  
プラフルーリ小屋 2,662 6:59  
ルー峠 2,804 7:28 7:42  
2,541 8:25 8:31  
小屋 2,457 8:47 8:56  
ディス湖車道 2,397 9:09 9:09  
ディス湖南岸 2,376 10:14 10:35  
アローラ分岐 2,444 10:46 10:46  
小屋跡 2,587 11:13 11:23  
赤いポール 2,799 12:14 12:41  
テート・デノアールの肩 2,957 13:13 13:16  
ディス小屋 2,928 13:30  

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9月1日 快晴後夕立

 5時半に起きて支度をする。今日も快晴なのでテートノアールの山頂でモンブランドシェイロンの朝焼けを眺める事にする。6時過ぎに小屋を出発してコルに上がり、テートノアールへ向う。小ピークを過ぎ、簡単な岩場を登ると山頂に着く。山頂から、ダンブランシュとマッターホルンのモルゲンロートが素晴らしい。
 朝食に時間がかかり、8時過に出発する。土壁のような下りを終えると氷河の西岸に降り立つ。目印に沿って行くと氷の上に出る。滑らないように小石の上に足を置いて進む。一度中央のモレーンに出て再び氷の上に出る。小さな橋を渡ると氷河の横断は終わる。
 ハシゴへ直接登る道がありそうだが、目印はさらに氷河に沿って下って行く。ディス湖からの道を合わせてリーデルマッテン峠へ向って登って行くとハシゴ印の分岐がある。リーデルマッテン峠よりもハシゴのシェイロン峠の方が人気があるようで、シェイロン峠の方がよく踏まれている。
 分岐の高度はシェイロン峠よりやや低い程度で、ハシゴへ向けて下り気味にトラバースする。岩を削った道にはクサリが付けられている。クサリに導かれてハシゴの基部に下る。
 ハシゴは2段で下の一段が長い。ほぼ垂直で、荷が重いので慎重に登る。ハシゴのつなぎも最後の所もしっかり手掛かりが付いているので安心だ。シェイロンのコルに登り着くとマッターホルンが望める。今まで圏外だった携帯電話がやっと通じるようになったので久々に日本へメールする。
 アローラへの下りは出だしこそ急だが、のんびりした気持ちの良い道だ。ディス小屋の手前からずっと荒涼とした中を歩いてきたので緑の多さが気持ち良い。
 ディス湖からは小さなピークだったピニョダローラが氷河を抱えた迫力ある山になっていた。ツァ針峰に向って下って行くと右手にモンコロンも見えてくる。12時過ぎにアローラに到着し、アローラのホテル・ピニュで昼食をとりチェックインする。
 天気が良いので不要な荷物をホテルに置いてツァ小屋へ向う。初めの樹林の中は横歩きが多く高度が上がらないが樹林を抜けるとどんどん高度が上がる。小屋の旗が見えると今度はなかなか近づかない。
 小屋からの眺めは素晴らしい。アローラを一望できシェイロン峠からの道も手に取るようだ。もちろんツァ針峰も間近に見える。アローラのホテルに4時半に戻りしばらくすると軽い夕立があった。明日は天気が崩れるようだ。

写真


朝食前にテートノアールの山頂へ向けて小屋を出発、シエーロン氷河に落ちる月




テートノアール山頂の十字架




ダンブランシュのモルゲンロート




朝日に映えるモンブラン・デュ・シェイロンとシェイロン氷河、眼下にディス小屋




ディス湖方面




朝焼けのモンブラン・デュ・シェイロン(Mont Blanc de Gheilon 3,870m)




小屋に戻って朝食、ベルギー人のおやじ2人と雑談して出発




シェイロン氷河へ出発




続々と下ってゆく




砂利と氷が混じって土壁のような下り




シェイロン氷河西岸に下る







正面にシェイロン峠




ディス小屋を見上げる




滑らないように小石の上に足を置いて進む




中央のモレーンからディス小屋を振り返る




目印を頼りにシェイロン峠へ




シェイロン峠のハシゴが見える




仮設の橋を渡ってサイドモレーンを登る




サイドモレーンのガレ場




頭上に見えるシェイロン峠の長い鉄ハシゴ




ハシゴへ直登できずリードマッテン峠の方へ氷河に沿って下って行く




リードマッテン峠への登りからシェイロン峠への分岐




シェイロン峠へガレのトラバース、ハシゴの印へ




ハシゴの取り付きへ下り気味にトラバース




シェイロン峠下から望むディス小屋とテートノアール




ハシゴ下へ岩場のトラバース




ハシゴ下へ少し下る







ハシゴに到着




長い高度感のあるハシゴ




ほぼ垂直なハシゴ




ハシゴは2段で上部で右に移る




上部のハシゴ




ハシゴを登り切ったテラスから見下ろす




テラスから望むシェイロン氷河




シェイロン峠(Pas de Chevres 2,855m)に到着




シェイロンのコルに登り着くとマッターホルンが望める




ハシゴの上のテラス




アローラへの下り、ツァ針峰の左にダン・ブランシュ、右にマッターホルン




急な下りを過ぎるとなだらかに下るアローラへの道










ピーニュ・ダ・ローラが頭を出した




アローラからツアーグループが登ってきた




ピーニュ・ダ・ローラ(Pigne d' Arolla 3,796m)




ツァ針峰を正面にアローラへ下る




氷河を抱えた迫力あるピーニュ・ダ・ローラ(Pigne d' Arolla 3,796m)




ツァ小屋方面




右手に迫る氷河




モンコロン(Mont Collon 3637m)が姿を現した










アローラの村が見えてきた




ピーニュ・ダ・ローラ(Pigne d' Arolla 3,796m)




モンコロン(Mont Collon 3637m)




ツァ針峰(Aig de la Tsa 3668m)




アローラへ山道を下る







アローラのホテル・ピーニュ(左)とバス停




正面の白い建物がアローラのホテル・ピーニュ




山奥にしては素晴らしいホテル




珍しく、バスタブのバスルーム




天気が良いので不要な荷物をホテルに置いてツァ小屋へ向う




ツァ小屋へ2時間の標識




橋を渡って樹林の道へ







アローラの集落と上に広がるプラグラのアルプ




樹林を抜けるとツァ針峰へ向けて高度を上げる




広いプラグラのアルプ




頭上にツァ小屋




ツァ小屋(2,607m)に到着




15分滞在してツァ小屋から下る




見上げるツァ針峰(Aig de la Tsa 3668m)




ツァからシェイロン峠を望む




ピーニュ・ダ・ローラを正面に下る


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ディス小屋 2,928 6:06  
テートノアール山頂 2,981 6:27 6:37  
ディス小屋 2,928 6:58 8:08  
シェイロン氷河西岸 2,861 8:18 8:18  
モレーン 2,777 8:41 8:41  
シェイロン氷河東岸 2,739 8:49 8:49  
リードマッテン峠下 2,762 9:09 9:09  
峠分岐 2,805 9:17 9:17  
ハシゴ下 2,832 9:31 9:31  
シェイブル峠 2,855 9:38 10:09  
ロープトウ下 2,483 11:00 11:10  
十字路小屋 2,400 11:29 11:29  
アローラホテル・ピーニュ 2,013 12:21 13:14  
1,957 13:31 13:31  
森林限界ベンチ 2,227 14:11 14:14  
ツァ小屋 2,607 15:04 15:19  
1,957 16:25 16:25  
アローラホテル・ピーニュ 2,014 16:36  

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9月2日 曇り後晴れ後雨

 先週アローラからズィナールの区間をツアーで歩いているので、この区間は割愛してバスと鉄道でサンリュックへ行く。
 8時25分のバスでシオンへ向う。昨夜は小雨が降ったようだが今朝は曇りだ。山には少し雲がかかっているが、シオンへ近づくにつれて晴れてきた。電車でシェーレまで行く。1時間ほど待ち時間があるので町をブラブラする。小さな街なのでメインストリートを端から端まで歩いても5分ほどだ。
 シェーレからヴィソア行きのバスに乗る。バスはそのままサンリュック行きになり、サンリュックのホテルベラトゥラ前で降りる。バスを降り、東へ向い、二股を左へ左へ行くと15分ほどで町外れのケーブルカー駅に到着する。料金は片道10CHFでスイスパス割引は無い。出発は毎時0分である。
 しばらく雨は大丈夫そうなのでティニューサのレストランで展望を楽しみながら昼食にする。ダンブランシュの山頂には雲がかかっているが、ワイスホルンも見え、素晴らしい展望だ。眼下にはグリメンツの町が望める。
 夏の日差しの中、ベラトゥラ小屋へ向って登ってゆくと、一度遠くで雷鳴がした。北の空は既に黒い雲に覆われている。牛の間を通って登って行くと、30分ほどでベラトゥラ小屋に到着する。小屋に入って部屋の確認をしていると急に雨が振り出してきた。もう少しゆっくり食事をしていたら雨に濡れるところだった。
 ベラトゥラ小屋は電気と水が豊富なのかシャワーは無料である。8人から20人くらいの二段ベッドの部屋が8室ぐらいあり、92人収容できる。今日の宿泊客はカリフォルニアから来たアダム夫妻と私の3人とのことだ。
 この夫妻も昨夜ピニョに泊まっていたそうで、聞くとモン・フォールからずっと同じ小屋に泊まっていた。若そうだが物静かな夫婦なので気が付かなかったようだ。ディスのハシゴの話をすると、彼らは直接ハシゴに取り付いたそうだ。下部は大岩で登り易かったが上部は登りにくく苦労したと言っていた。ハシゴはとても楽しかったと奥さんが言っていた。
 食後、小屋の人と話をすると、今年の日本人は私で2人目とのことだ。アメリカ人が多いと言っていた。彼女はフランス人で、昼はティニューサのレストランで、夜は小屋で働いているそうだ。今シーズンのみ9月27日のクローズまでここで働いているとのことだった。

写真


ホテル・ピーニュのベリンダから




レゾデールでバスを乗り換えシオン駅へ




シオンで鉄道に乗り換え




ローカル電車でシェーレへ




シェーレで1時間ほどバスの待ち時間があるので町をブラブラする













シェーレからヴィソア行きのバスに乗る




ヴィソアのバスターミナル




ヴィソアでバスはそのままサンリュック行きになる




サンリュックのホテルベラトゥラバス停で降りる




バスを降りてそのまま直進




バスはさらに上へ




バスを降り、東へ向い、二股を左へ左へ行く




オートルートのノーマルルートにあるホテル・ワイスホルンの山小屋を見上げる




古い町並み




ネコの煙突




アニヴェ谷、グリメンツ方面




ティニューサへ上がるケーブルカー駅




ケーブルカーでサンリュックからティニューサに上がる




ティニューサのレストランで展望を楽しみながら昼食にする




ホテル・ワイスホルン




グリメンツの町




ケーブルカーの線路




ティニューサの駅を出発




ベラトーラ小屋へ30分の標識




ベラトーラ小屋を頭上に見てアルプを登る










30分ほどでベラトゥラ小屋に到着する




シャワーは無料




ドミトリーは広いが、今日の宿泊は3名




午後3時になると日帰り客は下山して小屋は静かになる




昼は賑わう展望の良いテラス




右のピークが明日登るベラトーラ山(Bella Tola 3,025m)




ベラトーラ山へ2時間5分の標識




小屋の裏で鳴いているマーモット


行動記録
場所 標高 到着 出発  
アローラ 1,969 8:25 路線バス
シオン駅 494 9:45 10:10 鉄道
シェーレ駅 542 10:21 11:18 路線バス
サンリュック ホテルベラトーラバス停 1,639 12:05 12:08 路線バス
サンリュック駅 1,672 12:22 13:00 ケーブルカー
ティニューサ駅 2,180 13:05 13:42  
ベラトーラ小屋 2,346 14:15  

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9月3日 曇り後晴れ

 ベラトーラ小屋に連泊してベラトーラ山を登る。
 昨夜は雨音で何度か目が覚めた。朝になってやんでいれば良いが、雲が暗くたれこんでいる。朝食を済ませて8時過ぎに出発する。雨は降っていないが肌寒いので、雨具の上着を着て歩く。車道と付かず離れず緩やかに登って行くと、1時間ほどで車道と合流する。
 車道を少し行くと左にベラトーラ山への道があり、ジグザグの登りになる。歩きやすい道をドンドン登ってゆくと小屋がある。小屋のすぐ上が稜線になっており右にベラトーラ山の山頂へ向う。すぐに登りになり、ベラトーラ山の山頂に到着する。
 今日は雲が多いが、ベラトーラ山の山頂からはドム、ワイスホルン、マッターホルン、ダンブランシュなど主峰を眺める事ができる。素晴らしい展望だ。いつ降り出すかわからない状況なので早々に下山する。
 下りはボアフ峠へ行くことにする。出初めは急な下りでロープもあるが、ジグザグ道を行けば楽に下れる。すぐ下にロープトーがあり、岩の台地を左に巻いて下るとボアフ峠に到着する。途中、鹿の大群が前を横切って下って行った。
 ボアフ峠からは狭いスキーコースの下りになる。結局車道に出て、ベラトーラ登山口の少し先の分岐に出る。この分岐を左に少し下るとベラトーラ湖があり、ここで一休みする。
 ベラトーラ湖からメイド峠下までは緩やかな登りだが、小さな登下降が続く。右に大きな池を見て直進し、右に下るとメイド峠下の分岐に着く。ここからチエッソへ向けて真っすぐ下る。途中で雨が落ちて来たので雨具を着る。
 チエッソの車道に下って今日初めて人に出会った。ティニューサからホテルワイスホルンへ歩いて行く人が多い。雨も降っているのでホテルワイスホルンへ行くのは止めて、ベラトーラ小屋へ向う。
 車道を少し行くと右にベラトーラ小屋への小道があり、そちらへ行く。雨も止んだので雨具を脱いで食事にする。ベラトーラ小屋への小道は大きな農家の上を通って、やがて車道へ吸収される。ティニューサの駅が眼下に見えるベンチの上で再び小道に入るとすぐにベラトーラ小屋に到着する。
 ベラトーラ小屋のシャワーは無料で温水が豊富で快適だ。ついでに下着も洗濯してすっきりした。ただこの小屋には物干し場が無いのが玉にキズだ。今日の宿泊者はイギリス人の青年と合計2名だ。

写真


朝食を済ませて8時過ぎに出発する




雨は降っていないが雲が低く肌寒い







車道と付かず離れず緩やかに登って行く







T字路をベラトーラ山へ左に




ベラトーラ山へ、ジグザグの登りになる




歩きやすい道をドンドン登ってゆく




頭上に小屋が見える







小屋のすぐ上が稜線になっており右にベラトーラ山の山頂へ向う




ヴァリスの山々、中央にマッターホルン




ベラトーラ山頂の十字架




ベラトーラ山(Bella Tola 3,025m)、帰りはボアフ峠へ下る




ボアフ峠への下り




ゲムゼの群れ







ボアフ峠(Pas de Boeuf 2,817m)に到着、ベラトーラ湖へ25分




ベラトーラ山を振り返る




ベラトーラ湖に到着、I'Armina湖へ20分




ベラトーラ湖




岩の間を下って、I'Armina湖へ







I'Armina湖




メイド峠の下でチエッソからの道と合流




MP(メイドパス)への表示




チエッソに下る




前方左にホテル・ワイスホルン




マーモットの家




チエッソからテイューサへの道




ベラトーラ小屋への山道




シャンドランの惑星オブジェ













ベラトーラ小屋に到着


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ベラトーラ小屋 2,340 8:01
T字路 2,508 8:54 8:57
分岐 2,592 9:05 9:09  
ベラトーラ山 3,025 10:20 10:37  
ボアフ峠 2,817 11:02 11:02  
ベラトーラ湖分岐 2,579 11:25 11:25  
ベラトーラ湖 2,581 11:29 11:36  
メイド峠下 2,625 12:16 12:19  
休憩 2,513 12:32 12:43  
チエッソ 2,202 13:17 13:18  
休憩 2,177 13:32 13:48  
ベラトーラ小屋 2,340 14:37  

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9月4日 曇り後晴れ

 夜、多少雨が降ったが昨夜ほどではなかった。しかし朝になってまた降り出した。今日は一日雨具かと思ったが、起きるころには雨は上がった。西の空が明るくなったのが救いだ。
 8時過ぎに小屋を出発する。昨日と同じ道なので安心だ。メイド峠への道はチエッソからの道が一般的なので、ベラトーラ小屋からはチエッソからの道を合わせるまでメイド峠の標識は無い。ベラトーラ湖の標識を頼りに歩く。
 山道を登って行くと右から車道が上がってくる。一旦車道に出て再び山道を行くが、また車道にでる。ここまで小屋から1時間ほどだ。しばらく車道を登って行くと左にベラトーラ山への道を分け、すぐにベラトーラ湖にでる。ここにはボアフ峠への標識しか無いが、右にI'Armina湖の方へ行く。
 ベラトーラ湖を左に見て通り過ぎると山道になる。ここから少し登りロープトーの下を通って下る。道は左の岩稜の下についており右に降りないように注意。さらに行くと大きな池(I'Armina湖)に出る。ここは池の左を行き、池を過ぎると左の台地に登る。踏み跡が乏しいうえ、どこでも歩けそうなので目印の確認をしながら歩く。やがてチエッソからの道との分岐にでてメイド峠への登りになる。
 メイド峠へはわずかな登りで道も良い。登るにしたがい風が強くなり寒い。峠に着いて雨具の上着を着てホッとした。あいにくの雲で山はよく見えないが、ワイスホルンが雲をなびかせて聳えている。峠からメイド湖に向かってカールを下って行く。
 下り始めこそ急だがすぐに緩やかな道になる。カールの中の道を右手にワイスホルンを眺めながらのんびりと下り、ワイスホルンの眺めの良い場所で一休みする。
 さらに下って行くとオーバースタッフェルの集落にでる。車道を横切ってさらに下るともう一つ集落がある。さらに下り、森林限界の所で一休みする。
 松の樹林の中のジグザグの道をドンドン下って行くとグルーベンの町が見え、石造りのホテル・シュワルツホルンが見える。ホテルに着くころに雨が降り出したがホテルに着き、30分ほどで止んだ。。
 上のドミトリーにチェックインして、シャワーを浴びて、洗濯をして、下でビールを飲んでいると10人程の日本のツアーがやって来た。フェロートラベルのツアーで、今日はサンリュックから、明日はサンクトニコラウスへとのこと。夕方再び軽く雨が降った。しばらくこんな天気が続きそうだ。

写真


メイド峠ヘ向けて8時過ぎにベラトーラ小屋を出発する




雨は上がり、空が明るくなった




ベラトーラ山を正面に歩く




山道を登って行くと右から車道が上がってくる




ベラトーラ湖を左に見て通り過ぎると山道になる




ソルボア峠方面の眺め




ロープトーの下の山道を下る




一旦池に降りて左の台地に上がる




台地に上がるポイントが分かりにくい




メイド峠への道




この辺りはどこでも歩けるのでルートが分かりにくい




メイド峠を見上げる




チエッソからのオートルートの道を合わせメイド峠へ




メイド峠への登りが始まる







チエッソ方面を見下ろす、中間の尾根の白い建物はホテル・ワイスホルン







メイド峠(Maidpass 2,790m)に到着




メイド峠の岩峰




メイド湖を見下ろす




ワイスホルンは雲の中







右にワイスホルンを見ながら下る




メイド湖に到着




メイド峠を見上げる




メイド湖、グルーベンマイダンへ1時間30分の標識




正面のカールはアウグストボルド峠方面




ワイスホルン(Weisshorn 4,505m)が雲をなびかせて聳えている
手前は ビスホルン(Bishorn 4,158m)




トゥルトマン谷奥に聳えるビスホルン(Bishorn 4,158m)トゥルトマン氷河




オーバー・スタッフェルのテント







オーバー・スタッフェルに到着




明日歩くトゥルトマン谷奥を見下ろす




スタッフエルの別荘集落




スタッフエルの集落を通り過ぎる




松の樹林の中のジグザグ道をドンドン下る




グルーベンマイダンの集落とホテル・シュワルツホルン




グルーベンマイダン、ドイツ語圏の谷に入った
左端にホテル・シュワルツホルン




ホテル・シュワルツホルンに到着、アウグストボルド峠へは緑の斜面を登る




ホテル・シュワルツホルン




ホテルからトゥルトマン谷奥を眺める


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ベラトーラ小屋 2,340 8:07
T字路 2,508 8:58 9:02  
メイド峠下 2,636 10:05 10:08  
メイド峠 2,790 10:32 10:46  
メイド湖 2,680 11:07 11:08  
休憩 2,444 11:44 11:56  
オーバースタッフエル 2,334 12:11 12:13  
森林限界 2,215 12:26 12:39  
グルーベンマイダンホテル・シュワルツホルン 1,834 13:23  

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9月5日 快晴

 ホテル・シュワルツホルンに連泊して、今日はトゥルトマン谷奥をハイキングする。
 昨日は夕方から夜までよく降ったが、今朝は久々に快晴だ。8時にトゥルンマン小屋へ向けて出発する。今朝は零度近い寒さだ。フリースを着て出発するが、珍しく指が冷たい。
 舗装道路を1時間ほど歩くと橋の手前に車止めのゲートがある。直進はスタウ湖、左はトゥルンマン小屋だ。左に行くと牛の歓迎に会う。「何者だ」という顔でにらんでくるので、口笛でごまかす。少し登ると分岐がある。どちらもトゥルンマン小屋だが、左のチャペルの道を行く。
 松林の中を登ってゆくと氷河とスタウ湖を望む展望台に出て一休みする。ここから一登りでチャペルに到着する。ここからも素晴らしい眺めだ。チャペルから水路の道へ20分ほど直登する。ここも良い眺めだ。
 水路の道は広く緩やかに下っている。右下にスタウ湖を見下ろし、前方に氷河を眺めて気持ち良く歩いていると、前方のヒツジの群と出会う。彼らはこちらを見て、あわてて引き返して行った。
 トゥルンマン小屋の荷揚げリフトの手前から山道になる。ちょうど荷揚げ中で、荷物が落ちて来ないか心配しながら登る。急斜面につけられた道だが歩き易い道で、気持ち良くトゥルンマン小屋に到着した。小屋でからはビスホルンが間近に望める。
 小屋で昼食を取り、裏山を登る。ハーフドームを見上げながら登り、スタウ湖を見下ろす台地まで登る。小屋に戻り、登りとは違う左の道を下る。氷河を見上げながら、ガレた道を下ってゆくと眼下にスタウ湖が、頭上にトゥルンマン小屋が望める。
 上の湖に降り立ち、右岸から下の湖に下る。ダムを渡り一休みして、グルーベンへ向けて車道を下る。車止めを過ぎると沢山の車が駐車していた。ホテルまではスタウ湖から1時間半ほどだ。

写真


8時にトゥルンマン小屋へ向けて出発する




ホテルを振り返る




トゥルトマン谷奥へ向けて車道を歩く




谷奥に見上げるトゥルトマン氷河




舗装道路を1時間ほど歩くと橋の手前に車止めのゲートがある
直進はスタウ湖経由トゥルンマン小屋、左に直接トゥルンマン小屋へ行く







トゥルトマン谷から望む中央アルプスの山々




トゥルトマン谷奥のトゥルトマン氷河




チャペルに到着




チャペルからメイド峠方面を望む




トゥルトマン氷河の下にスタウ湖が見える




チャペルから水路の道へ20分ほど直登する







眼下に見えるスタウ湖




トゥルトマン氷河とスタウ湖




水平道を歩いてゆくとヒツジの群れが来た




スタウ湖を眼下に歩く




ビスホルン(Bishorn 4,158m) を望む




道はヒツジの群れでいっぱい




ヒツジの群れの上にトゥルトマン小屋が見えた










トゥルンマン小屋の荷揚げリフトの手前から山道になる




トゥルトマン氷河が間近に迫ってきた




スタウ湖は遥か下に




ちょうど荷揚げ中で、荷物が落ちて来ないか心配しながら登る




急斜面につけられた道だが歩き易い道だ




ビスホルンと氷河




トゥルトマン氷河




トゥルンマン小屋に到着







小屋から望むビスホルン(Bishorn 4,158m)







小屋で昼食を取り、裏山を登るとハーフドームが現れる




トゥルンマン小屋を見下ろす




この辺りで小屋に引き返す




スタウ湖を見下ろす




ビスホルンとトゥルンマン氷河










小屋の荷揚げリフト




スタウ湖への道を下る




氷河を見上げながら、ガレた道を下る



















スタウ湖の上の湖




頭上にトゥルトマン氷河




スタウ湖のダム




モアリ湖と連携した水力発電システム










車道に下る




橋を渡り車道に戻る




ホテル・シュワルツホルンに到着


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ホテル・シュワルツホルン 1,819 8:02
車道ゲート 1,899 8:49 8:53  
分岐 2,061 9:07 9:07  
展望台 2,165 9:41 9:48  
チャペル 2,222 9:58 10:00  
水平道 2,341 10:18 10:24  
小屋下 2,276 10:50 10:53  
トゥルトゥマン小屋 2,524 11:29 12:34  
スタウ湖 2,185 13:44 13:54  
車道ゲート 1,899 14:31 14:31  
ホテル・シュワルツホルン 1,819 15:15  

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9月6日 曇り後晴れ

 今日はシュワルツホルンに登ってサンクトニコラウスを4時のバスに乗りたいので忙しい。10時にはアウグストボード峠に着かなくてはならない。6時に起きて支度を済ませ6時半に朝食を始める。
 7時過ぎに出発。ホテルの前の道を登る。やがて樹林に入り緩やかにジグザグに登って行く。谷向こうのオーバースタッフェルを高度の目標にして行く。水平道との交差点で一休みする。
 さらに樹林の中を登って行くと森林限界を越えて傾斜が緩む。カウベルの音が聞こえてくると牛舎に着く。アウグストボード峠はモレーンの向こうで見えないが緩やかに登って行く。
 川を2つ渡るとモレーンの登りになる。一つ登ると小さな氷河湖があり、右から巻くように登って行く。少し登るとアウグストボード峠が見える。
 アウグストボード峠は狭い峠であまり見晴らしは良くない。少し休んで、予定どおりシュワルツホルンへ向かう。道はやや不鮮明で今までのようなペンキ印も無いが何とか行けそうだ。
 シュワルツホルン手前の岩峰、岩稜は意外と長く登下降が続く。最後の岩峰の左をトラバースしてコルに到着する。コルからの道も分かりやすい。途中で左右に分かれるが、どちらを行っても問題ない。
 上部は大岩になり道は不鮮明になる。頂上直下の四角い大岩の右を目標に登って行くと良い。やがて頂上の十字架が見えるので十字架へ向けて登って行く。山頂からの眺めは素晴らしい。ベルナーオーバーラントからヴァリスの山々が、今までの歩いて来たモンブラン方面の山々が360度の展望だ。
 アウグストボード峠からの下りは単調だ。少しづつ高度を下げ、正面の台地の右を下って行くと分岐にでる。分岐を右に下ると、登り気味のガレの道が始まる。見た目より歩きにくい大岩の道で落石は無いようだが早く通り抜けたい気持ちがはやる。
 ガレを過ぎ、尾根を回りこむ手前は左手が高度感のある崖になっていて緊張する。尾根の先端部に着き、やっと落ち着く。ここも素晴らしい眺めだ。
 しばらく石畳の道を緩やかに下り、道標に導かれてショートカット道を下る。やがてジグザグ道になり水路沿いに樹林へ入って行く。かなり下り、ゴンドラ駅が見える辺りからショートカットして農家の脇を抜けて、チャペルの左を通ってゴンドラ駅に到着する。
 ゴンドラは4人乗りで先客がいた。次が登って来るのを待つ。下までかなりの時間を要するようでなかなか上がって来ない。やっと来たゴンドラに荷物を乗せ、インターホンで下に連絡したがなかなか動かない。15分程待ってやっと出発した。
 下でロープウエーのチケットを払いサンクトニコラウス駅へ急ぐ。駅で時刻表を見てビックリ。土日はガセンリード行きのバスは無い。グレッヘン行きのバスで行けるとこまで行こうと乗り込んだら、途中で乗り換えればガセンリードへ行けるとのことだ。
 途中のニーデルグレッヘンでバスを降りて15分待っていると小さなバスがやって来た。ガセンリードでバスを降りるとホテル・アルペンレスリは目の前だ。だが、ホテルに入ってからが大変だ。ホテルには誰も居ない。とりあえず干し物をしたり、水を飲んだりして待ったが誰も来ない。しょうがなくホテルの電話番号に電話をかけるとマダムがやって来た。
 チェックインは隣のレストランでと書いてあるでしょと言うが、ドイツ語なので読めない。とりあえず荷物を部屋に置いてレストランへ行く。

写真


ホテル前の標識、アウグストボルド峠へ3時間




グルーベンマイダンホテル・シュワルツホルンから直登




対面の岩峰に朝日が当たる




分岐で一休み




アウグストボルド峠2時間10分の標識




トゥルトゥマン小屋への道、ダムのようなモレーン




ようやく谷にも陽が当たってきた




牛小屋の脇を登る




メイド峠方面




アウグストボルド峠はモレーンの向こう




アウグストボルド峠が見えた







アウグストボルド峠(Augstbord pass 2,894m)に到着




アウグストボルド峠からグリメンツ方面を望む




峠からシュワルツホルンを目指す




道はやや不鮮明で今までのようなペンキ印も無い







アウグストボルド峠からの稜線




シュワルツホルン(Schwarzhorn 3,204m)の山頂







ビーチホルン(Bietschhorn 3,934m)と中央アルプスの山々




中央奥にユングフラウ、右奥にアイガー




アレッチ氷河







ワイスホルン




右にメイド峠、中央奥にモンブラン山塊




アウグストボルド峠に下る




シュワルツホルン




アウグストボルド峠からの下り




右の黒い尾根をトラバースしてユングに下る




アウグストボルド峠を振り返る、右がシュワルツホルンへの稜線




右の谷に下る




分岐を右に




右へユング、サンクトニコラウス方面




一旦谷に下り、やや登り気味にガレをトラバースする




シュワルツホルン(Schwarzhorn 3,204m)を振り返る




登り気味のガレのトラバース







尾根を回り込む




直下のスタルデンから手前にマッター谷、右にサース谷、右端はグレッヘンの集落




尾根突端の展望地




ミシャベル山群、ドム(Dom 4,45m)




マッター谷、左にドム右にビスホルン




マッター谷奥にブライトホルンとクライン・マッターホルン




ビスホルンの右奥にワイスホルン




左にグレツヘン、中央の小さな集落が今日の宿があるガセンリード




ガセンリード







ユングへ下る




ユングのロープウエー駅へ35分




ユングタールを下る




高度が下がると暑さとの戦い




ユングの集落




ドムを正面にユングに下る







ユングのロープウエー駅







サンクトニコラウスへ下る




サンクトニコラウスからグレッヘン方面を見上げる




サンクトニコラウスの駅へ




グレツヘン行きのバスに乗りニーデルグラッヘンで乗り換える




ガセンリードでバスを降りると目の前にホテル・アルペンレスリ







ホテルのチェックインは前のレストランで


行動記録
場所 標高 到着 出発  
グルーベンマイダンホテル・シュワルツホルン 1,822 7:07
分岐 2,158 7:55 7:59  
森林限界 2,284 8:18 8:18  
牛舎 2,367 8:30 8:36  
2,789 9:41 9:41  
アウグストボルド峠 2,894 9:56 10:15  
小ピーク 3,022 10:47 10:47  
シュワルツホルン 3,206 11:18 11:40  
アウグストボルド峠 2,894 12:24 12:32  
分岐 2,524 13:13 13:22  
尾根突端 2,489 14:05 14:10  
ユング上駅 1,984 15:23 15:45 ロープウエー
ユング下駅 1,159 15:56 15:57  
サンクトニクラウス 1,131 16:01 16:05 路線バス
ニーデルグレッヘン 1,475 16:20 16:34  
ガセンリードホテル・アルペンレスリ 1,659 16:41  

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9月7日 曇り後晴れ

 7時からの朝食を済ませ、8時過ぎに出発する。舗装道路を谷奥に向かってしばらく歩き橋を渡る。橋を渡って10m先の左への山道に入る。ここからベルナード像までは800mの登りだ。
 樹林の中の急斜面をジグザグに登って行くと時々ガセンリードの家並みが見下ろせる。頭上に見えていたユングが次第に同じ高さになり、やがて眼下になってゆく。展望の良い十字架のある岩を過ぎると道標がある。さらに登ってゆくとベルナード像の分岐にでる。ここからベルナード像まではすぐだ。
 道はさらに登ってゆき、やっと尾根の向こう側にでる。ここからしばらくは落石に注意しながらガレの登下降が続く。崖のトラバースにはロープが固定してあり、特に危険個所は無いが、落石には常に要注意だ。
 2700mの最高点を過ぎると落石の心配が減り楽に歩けるようになる。やがて展望の良い岩の上にでる。この先ヘルクの下降点を過ぎると大きな沢を2つ越える。一つ目の沢で200mほど大きく下る。二つ目の沢には吊橋がある。
 吊橋を過ぎ、樹林の尾根を回り込み少し下るとヨーロッパヒュッテが見える。42ベッドのこじんまりとした小屋で、8月前半は相当込み合うそうだ。
 今シーズンはヨーロッパヒュッテの先のガレが崩壊し、この先は通行止めになっている。ランダ付近まで下って登り直すか、タクシーでテッシュアルプ付近まで行くしかない。来シーズンまでには橋をかけるとのことだ。

写真


ユング方面を眺めてガセンリードを出発




白く輝くワイスホルン




しばらく車道を歩き正面の岩山を登る




ヨーロッパ街道とオートルートの道標




集落を外れると左の山道に入る




ガセンリードを振り返る




ヨーロッパヒュッテの道標で樹林帯を登る




樹間からビーチホルンを望む




昨日歩いた尾根、中央はシュワルツホルン




樹林の登り




ガセンリードが遥か下に







樹林帯を抜ける




そろそろ森林限界




展望の良い十字架のある岩




ヴァリスの山々




展望の良い十字架のある岩




黒いビスホルンと白いワイスホルン




遠くに中央アルプスの山々を望む




急登が終わり一休み




マッターホルンが頭を出す




これから越える岸壁とガレの道




頭上にベルナード像







ベルナード像とビーチホルン




ヨーロッパ街道の守護神ベルナード像




ガレの登りに入る




遥か下にマッター谷の線路を見下ろす




尾根を回り込んでガレ沢に




ヨーロッパヒュッテへ3時間30分




ガレは過ぎても危うい道が続く




ヨーロッパ街道の標識







ガレは続く




落石注意






















ヨーロッパ街道最高地点




最高地点2,708m










危うそうな木の桟橋










左にランダの大崩れ













ヘルブリッケンへの分岐




崩壊したガレの巻き道




ワイスホルンとビス氷河




久々の土の道、正面の樹林の向こうにヨーロッパヒュッテ




ドム(4,545m)から落ちるホーベルク氷河




頼りなさそうな吊橋




吊橋の床板が傾いているので歩きにくい







ヨーロッパヒュッテへ25分




樹林帯に入ってホッとする




もうすぐヨーロッパヒュッテ




下の鉄道からも見えるヨーロッパヒュッテ




二段ベッドが並ぶドミトリー







シャワーは有料




この先のガレ場は落石のためクローズ




深く崩落した登山道




ブライトホルンとクライン・マッターホルン




ヨーロッパヒュッテから望むワイスホルン(Weisshorn 4,505m)


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ガセンリードホテル・アルペンレスリ 1,659 8:07
登山道左折 1,722 8:23 8:23
休憩 1,953 9:04 9:07
分岐 2,019 9:17 9:17
休憩 2,199 9:52 10:05
道標 2,347 10:30 10:30  
ベルナード像分岐 2,472 10:52 10:52  
ベルナード像 2,474 10:53 11:09  
分岐 2,642 11:55 12:01  
ヨーロッパ街道最高地点 2,710 12:30 12:30  
展望 2,609 13:29 13:41  
ヘルク下降点 2,586 13:59 13:59  
吊橋 2,329 15:10 15:17  
ヨーロッパヒュッテ 2,265 15:40  

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9月8日 快晴

 支度を済ませて7時前に食堂へ行く。ワイスホルンの朝焼けが素晴らしい。朝食を済ませて7時半に出発する。少し下って行くと古いトレールとの分岐があり、こちらは以前からクローズになっている。
 200mほど下ると現在のトレールとの分岐があり、ここは赤白のロープで通行止めになっている。上の古いトレールは崩壊していたが、このトレールは歩けそうだ。さらに下って行くとヨーロッパウェッグの標識があり、左の沢に向かって下る。正面の尾根は岩壁になっており、かなり下らなくてはならないようだ。
 沢の左岸を下りランダの家並みがすぐ近くに見えるころようやく水平道になりホッとした。小屋から600mほど下ったことになる。一休みして登りが始まる。コンスタントな登りなので気持ち良く高度を上げて行く。途中でキーンヒュッテへの直登の道を見送り、400mほど高度を上げるとクローズされたトレールに出た。
 さらに200m高度を上げてようやく水平道だ。ヨーロッパヒュッテが目と鼻の先に見える。キーンヒュッテへの道を左に分けて尾根を回り込むと沢を大きく回り込む。沢を渡るまでにロープ、橋、トンネルとあり下の廊下のようだ。トンネル周辺は特に切れ落ちていて注意が必要だ。トンネルの出入り口に照明のスイッチがある。
 鉄橋で沢を渡ると道は安定する。ロープも張ってあるが斜面の傾斜が緩く、道も広いので安心だ。尾根を回り込んだ所で展望を楽しみながら一休みする。
 しばらく岩のガレた道を行くとドンドン下って行く。下って行くと、落石避けのシェルターに到着する。トンネル、シェルターと続いてさらに下るとガレ沢の対岸に到着する。
 ここからテッシュアルプまでは登りになる。緩やかに登り、尾根を回り込むと下に小屋が見え、テッシュからの舗装道路が見える。テッシュアルプまでは距離があり、時には急登を交えて登りが続く。テッシュアルプが目の前に見え、車道に下る。
 ヨーロッパウエッグヒュッテでコーラを飲んで出発する。緩やかな登りの横道が続き樹林の尾根を回り込むと、ジリジリと登りになる。眼下にツェルマットが見える丘で一休みし、マッターホルンの眺めを楽しむ。
 トゥフテルンで鹿肉ソーセージを食べて元気を出し、ツェルマットへ下る。樹林の中の穏やかな下りがしばらく続き、スキーゲレンデにでる。ここからはやや急な下りになりドンドン下って行く。やがて車道にでるが、ここから町への道は色々あって難しい。
 6時過ぎにホテルパルナスに到着し今回のオートルートの調査が終了した。ビールとワインで祝杯を上げる。残すはシャモニーからアルペットの窓を越えてシャンペ湖までのルートのみになった。

写真


ヨーロッパヒュッテから望むワイスホルンの朝焼け




ブライトホルンの朝焼け




ツェルマットへ6時間15分




ヨーロッパヒュッテを7時半に出発




崩壊地を正面に見て右にランダへ下る







残された古いトレールの落石防止の壁




こちらは以前からクローズになっている古いトレールとの分岐




歩けそうに見える新しいトレール




新しいトレールもクローズ




ランダに下ってタクシーでテッシュアルプへ行くか、ヨーロッパ街道に登り返すか




新しいトレールが見えるがカラカラと落石の音が聞こえる




ランダへの新しい道標




沢へ下る







崩壊地は遥か上に




ここでガレ沢を渡る




落石はここまで来ないが急いで沢を渡る




ランダの水平道に下る







少し登るとランダ村はずれのマリア像が




ヨーロッパ街道へ登り返す




樹間から見上げるワイスホルン




左の道はクローズ




左はクローズ、ツェルマットへ6時間10分の新しい標識




左へのルートは全てクローズ




樹林の中の比較的緩やかな登り







マッターホルンの頭が見えてきた




ヨーロッパ街道に戻った







崖っぷちの道が続く







ロープの道が続く




鉄の橋を渡る




これから歩く対岸の道も下の廊下みたいだ




トンネルの入口に照明スイッチがある




シュタインボックのお出迎え







ガレの急斜面も苦にせず下って行った




谷奥で沢を渡って対岸に




ツェルマットへ5時間




鉄の橋で沢を渡る




テッシュアルプへの道







トンネルの有る岩尾根を振り返る




岩の上に建つキーンヒュッテ




崖の道だがロープがしっかりしていて安心して歩ける




ワイスホルンを正面に




今来た道の奥にヨーロッパヒュッテを望む




尾根を回り込むと展望が広がり崖プチから解放される




土の道は安心だ




マッター谷奥のツェルマットの町







眼下にテッシュ駅を望み大きく下る




テッシュの落石シェルター













ガレの下にテッシュ駅




ヨーロッパヒュッテに向かう人へ一部クローズのため2時間余計に時間がかかる
急ぐ場合はここから下って電話をすればランダまで5フランでタクシーに乗れるとの事







マッターホルンが大きく見える




マッターホルンとツェルマット




テッシュアルプへの道




ワイスホルンは後ろになった




テッシュへの自動車道の上にトレッキング道が見える




テッシュアルプを望む




テッシュアルプの集落




車道に下る




車道からヨーロッパ街道への十字架




ツェルマットへ3時間になった




ヨーロッパヒュッテと紛らわしいヨーロッパ・ウエック・ヒュッテ




頭上にテッシュヒュッテ




橋を渡ってツェルマットへ




のんびりしたハイキング道を歩く







尾根を回り込むとマッターホルンが現れる







ワイスホルン、ビスホルンを望む、眼下にテッシュ駅




ワイスホルン(Weisshorn 4,505m)はこの角度がカッコいい




ツェルマットを眼下に望む展望地




川が右に曲がる辺りにホテル・パルナス




トゥフテルンに下る




トゥフテルンのレストランで元気をつけてツェルマットに下る




樹林の中の穏やかな下り




スキーゲレンデの急斜面に出る







ホテルの間の道は難しいが、川に下って川沿いに歩けばホテル・パルナス




パルナスに帰ると自宅に帰ってきたようでリラックスできる


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ヨーロッパヒュッテ 2,265   7:28
下降点 2,236 7:36 7:36
沢分岐 2,134 7:45 7:47
1,744 8:28 8:28
最低部分岐 1,572 8:45 8:47
休憩 2,055 9:46 9:59  
従来ルート分岐 2,087 10:04 10:04  
石垣 2,220 10:25 10:33  
キーンヒュッテ分岐 2,232 10:52 10:52  
トンネル 2,209 11:04 11:04  
尾根 2,229 11:47 12:00  
シェルター下 1,970 12:46 12:54  
テッシュアルプ 2,178 14:06 14:22  
ツェルマット展望 2,348 15:47 16:04  
トゥフテルン 2,214 16:25 16:42  
ツェルマットホテル・パルナス 1,631 17:53    

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