スイス 「風と歩く会」スイスのヒュッテトレッキングツアー
(シュワルツゼー、ガンデックヒュッテ、シルトホルン、ユングフラウヨッホ、グローセシャイデック)
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コース概要

  2005年 8月6日 成田空港=インチョン空港=チューリッヒ空港=チューリッヒ中央駅~チューリッヒ・リマートホフホテル
8月7日 ホテル~チューリッヒ中央駅=クール駅=アンデールマット駅=ツェルマット駅=フーリ駅~シュワルツゼー山岳ホテル
8月8日 ホテル~ヘルンリ稜~スタッフェルアルプ~シュワルツゼー=トロッケナーシュテーク=クラインマッターホルン=トロッケナーシュテーク~ガンデックヒュッテ
    8月9日 ガンデックヒュッテ~トロッケナーシュテーク=ツェルマット駅=ゴルナーグラート駅~リッフェルゼー~リッフェルアルプ駅=ツェルマット駅=スネガ駅~ツェルマット駅
    8月10日 ホテル~ツェルマット駅=ラウターブルンネン駅=ミューレン駅=シルトホルン=ミューレン駅=アルメントフーベル~ミューレン・ホテル
    8月11日 ホテル~ミューレン駅=クライネシャイデック駅=ユングフラウヨッホ駅=アイガーグレチャー駅~クライネシャイデック駅=グリンデルワルト駅=グローセシャイデック山岳ホテル
    8月12日 ホテル~フィルスト~バッハアルプゼー~フィルスト駅=グリンデルワルト駅=メンリッヘン山岳ホテル
    8月13日 ホテル~クライネシャイデック駅=グリンデルワルト駅=ルツェルン駅=チューリッヒ空港=
    8月14日 =インチョン空港=成田空港
 「風と歩く会」の仲間とヒュッテや山岳ホテルを主にウァリスとベルナーオーバーラントをトレッキングした。

8月6日

 車で成田空港へ行き、韓国のインチョン空港経由でチューリッヒ空港へ行く。鉄道でチューリッヒ中央駅に行き、駅の近くのリマートホフホテルにチェックインし、チューリッヒの町を散策した。

写真
朝、3時に起床して出発の準備をする。軽く朝食を取り、予定より少し早く3時半に車で出発した。。途中の渋滞も無く快調に走り予定通り6時にパーキングに到着した。パーキングで他のメンバーと合流しバスで成田空港へ向かう。今回は大韓航空で行くので、久々の第一ターミナルである。空港には6時半に着いた。7時半のチェックインまで時間が有るので朝食を食べたり、ツアーの注意点等の話をする。台風9号の韓国直撃も心配なくなり予定通り出発できそうだ。7時半にチェックインが開始された。チェックイン後、スイスフランに両替してセキュリティチェックを済ませ出国手続きに向かう。

予定通り9時に搭乗開始になり、9時半に大韓航空でソウルのインチョン空港へ向けて飛び立った。2時間程のフライトで軽食を食べゆっくり休む。インチョン空港のトランスファーでは再びセキュリティーチェックがあり、その後、出発ゲートのロビーに向かう。韓国とは時差が無い。1時に搭乗開始になり、1時半に出発する。サマータイムのスイスとは7時間の時差である。スイス時刻では朝6時半の出発で、これから一日が始まる。約12時間のフライトで2度の食事があり、ゆっくりと休めた。
 


ソウル、インチョン空港




インチョン空港でチューリッヒ行きに乗り換える


チューリッヒ空港には午後6時に到着した。パスポートコントロールも日本人はチェックされず、荷物もすぐに出て来た。地下のチューリッヒ空港駅の窓口でスイスパスのバリデーションをしてもらい、スーツケースを持ってプラットホームへ降りる。ルツェルン行きの列車に乗り、2駅でチューリッヒ中央駅に到着した。スーツケースを引きながら駅前から道路を渡り、橋を渡ると目の前に今日の宿であるリマートホフホテルが見えた。通りから見ると小さなホテルだが、道路側と奥の2棟あり、それぞれ別なエレベーターがある。古いホテルだがツインルームでバスタブ等の設備は整っている。駅から近いので。寝るだけの宿としては十分である。
 


ルツェルン行きの列車は二階建てで快適




チューリッヒ中央駅からホテルへ向かう




バーンホフ橋を渡ると正面に今日の宿リマートホフホテルが見えた




バーンホフ橋からのリマト川


簡単に荷物整理をして街に出る。川沿いにチューリッヒ湖近くまで歩き、近くのホテルのレストランへ入る。とりあえずビールとジュースで無事の到着を乾杯した。機内食の夕食が中途半端だったのでまとまった物は食べられず、結局、サラダで夕食にした。
 


チューリッヒ市内見学に出発




落ち着いたチューリッヒの旧市街




フラウミュンスター聖母聖堂をバックに




チューリッヒ湖を眺めてホテルに戻る


ホテルに戻り、スーツケースからリュックに荷物を詰め替え、準備は万端である。入浴して今日の疲れを癒し、早々に寝るが、早朝まで続く通りからの大声で時々目を覚ました。
 


早朝まで騒々しいバーンホフ橋、奥はチューリッヒ中央駅


行動記録
場所 標高 到着 出発  
成田空港 40 6:23 9:33 大韓航空
インチョン空港 35 11:41 13:33 大韓航空
チューリッヒ空港 390 17:55 18:47 鉄道
チューリッヒ中央駅 385 18:59 19:00  
チューリッヒ・リマートホフホテル 385 19:15    


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8月7日

 今日はチューリッヒからツェルマットへ行き、テレキャビンでシュワルツゼーに上がる楽なコースの予定だったが、ホテルの朝食が早められ、1本早い列車に早めたのが失敗で、クール経由で遠回りしてツェルマットへ行く事になり、それはそれで良い体験だったが、テレキャビンはフーリで終わってしまいシュワルツゼーまで登ることになった。初日から疲れたがホテルから見下ろすツェルマットの夜景は格別だった。

写真
5時半に起きて出発の準備をする。朝食は6時15分からなので計画より1本早い7時の列車でツェルマットへ行く事にする。急いで朝食を済ませ、スーツケースを引いてチューリッヒ中央駅に向かう。ツェルマットまでスーツケースを送るためライゼゲペックの窓口へ行くが、窓口は7時からでまだ閉まっている。それでも係の人が来たので何とか頼んで受け付けてもらいホームへ走る。

行く先を確かめる時間も無く、インターネットで調べた7番線の列車に飛び乗った。列車は7時を少し過ぎた時刻に出発した。列車が走りだすと雨が降り出した。この雨では今日の予定をどうしようかと考えていると、車窓がどうも変だ。チューリッヒ中央駅はどの列車も同じ方向へ出るので気が付かなかったが列車はチューリッヒ湖沿いに走っておりベルンとは逆方向へ走っている事がわかった。出発ホームが変更になる事は以前の経験からわかっていたが、まさかこんな時に変更になるとは、確認が不十分であった。

早速、車掌の所へ行き今後の相談をする。この列車はクールを通るので、そこで降りて2時間半待ち、氷河急行でブリークへ向かう事になった。予定とは逆回りだが距離的には大差は無い。問題は2時間半の待ち時間である。

クールで降りて聞いてみると30分程でディセンティス行きの列車がある。氷河急行ではなく、氷河鈍行の旅で雨の1日を過ごす事になった。車窓からのスイスの景色は素晴らしく、雨の一日を十分に楽しめる。ディセンティスでアンデールマット行きに乗り換え、氷河鈍行の旅は続く。ディセンティスから列車は標高2033メートルのオーバーアルプパスヘーエへ向けてどんどん登る。雨は激しくなり列車は霧に包まれた。オーバーアルプパスヘーエで雨の中をトレッキングしてきた人を乗せて、スキー場の中を一気に下りアンデールマットに到着した。アンデールマットで1時間の待ち時間があるので昼食にする。
 


クール駅で列車を降りて遠回りしてツェルマットへ向かう







ディゼンティス行きの列車に乗り換える




クールからディゼンティスへの車窓




ディゼンティスでアンデールマット行きの列車に乗り換える




のんびりしたローカル列車の旅







車内は貸し切り状態




オーバーアルプ峠へ向けて高度を上げる







オーバーアルプ湖を通過







アンデールマット駅で1時間待ちなので駅近くを散策する




アンデールマットの駅前




クールに向かう氷河急行




ブリーク行きの列車に乗り換える










アレッチ氷河へのロープウエー


ブリックでツェルマット行きの列車に乗り換えると列車は深い谷筋をへばり付くように登って行く。車窓からの深いマッタータールの谷の眺めが素晴らしい。やがてマッタータールの奥にブライトホルンとクラインマッターホルンが見えてきた。だんだん感動が高まってくる所だ。左の車窓にはドームの前衛の山が見え、右側の車窓には岩壁が聳え、ワイスホルンの氷河も迫っている。広い駐車場があるテッシュを過ぎるといよいよツェルマットに到着した。駅の手前のカーブで、一瞬マッターホルンが見えるところがある。
 


ブリックでツェルマット行きの列車に乗り換える、サースフェーへの分岐スタルデン駅







正面にブライトホルンとクラインマッターホルンが見えてきた




ランダの大崩れ




ワイスホルンの氷河




マッタータール奥のブライトホルンとクラインマッターホルン




ツェルマット駅からシュルーマッテンのテレキャビン駅へ向かう




懐かしいホテル・ミシャベル




ウィスパ川のビューポイントからのマッターホルン





シュルーマッテンに着いて確認するとシュワルツゼー行きのロープウエーは営業時間を終了しているとの事だ。とりあえずフーリまでロープウエーで上がり、上の駅で確認してみるが「歩いて行けるよ」とつれない返事。こうなったら歩いて登るしかない状況だ。700メートル近い高度差なので3時間はかかる。幸い天気も安定して、日も持ちそうである。先行隊と本隊に分けて登り、先行隊がホテルに荷物を置いた後、本隊のサポートに下る事にする。
 


シュルーマッテン駅に到着


登り始めは家が多く分かりにくい道だが、しばらく登るとツムットからの太い道に出て分かりやすい道になる。花のきれいな所だ。最後の家の裏を抜けると樹林の登りもやがて終わる。樹林を抜けると頭上にロープウエーのミッテル(中間)駅が見えてきた。
 


フーリ駅を見下ろす




ゴルナー氷河方面




シュワルツゼーはまだまだ高い










ブライトホルンとクラインマッターホルンが頭を出した




ゴルナー氷河




遥か下にフーリの駅が




マッターホルンが頭を出した




ゴルナーグラート、リッフェルベルク方面


下から見た時はこの中間駅がかなり上に見えたが、中間駅からホテルまで結構な高度差が残っている。道も直登ぎみになり疲れの出る所だ。まだまだ明るいが少し風が出てきた。先行隊は7時半過ぎにホテルに到着した。すぐにカギをもらい、不要な荷物を出し、雨具とヘッドランプと水を持って下る。20分ほど下ると本隊に合流した。皆元気に登って来たので安心した。疲れた人の荷物を持ち、再び全員でホテルに向かう。少し薄暗くなったが視界は十分である。前方に聳えるマッターホルンが素晴らしい。
 


ゴルナーグラートを眺めて一休み




ゴルナー氷河をバックに







だんだん登りがきつくなってきた




これを回り込むとマッターホルンが見える




リッフェルアルプをバックに







先発隊は7時半にシュワルツゼーの山岳ホテルに到着




本隊と合流してマッターホルンを正面に、さあ、もうひと頑張り




モンテローザとリスカム







薄暮のブライトホルンをバックに








部屋に荷物を置いて早速夕食にする。予定外の登りだったが皆元気に登れて良かった。ワインで乾杯して労をねぎらう。食堂の窓からはツェルマットの夜景が望める。ここを登ったのかと思うと感動である。
 


シュワルツゼー山岳ホテルから見下ろすツェルマットの夜景




思いがけない登山の労をねぎらってワインで乾杯!


シュワルツゼーの山岳ホテルは快適だ。ホテルのバスは共同だが山の上なのにバスタブ付きである。食事も部屋もなかなか良い。部屋は2人、3人、4人用と色々ある。ともかく目の前に聳えるマッターホルンが最高の贅沢である。
 
行動記録
場所 標高 到着 出発  
チューリッヒ・リマートホフホテル 385   6:42
チューリッヒ駅 385 6:48 7:02 鉄道
クール駅 584 8:20 8:54 鉄道
ディセンティス駅 1,138 10:12 10:22 鉄道
アンデールマット駅 1,433 11:46 13:06 鉄道
ブリーク駅 671 15:02 15:23 鉄道
ツェルマット駅 1,600 16:47 16:53
シュルーマッテン駅 1,614 17:20 17:28 テレキャビン
フーリ駅 1,864 17:35 17:56  
シュワルツゼー山岳ホテル 2,580 21:00    


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8月8日

 早起きして周りの四千メートル級の山々の朝焼けを堪能した。朝食後ヘルンリグループとスタッフェルアルプグループに分かれてトレッキングする。ヘルンリグループはスタッフエルアルプに下ってシュワルツゼーの手前でスタッフェルのグループと合流した。ホテルで昼食の後、フーリに下り、トロッケナーシュテーク経由でクラインマッターホルンに上がる。クラインマッターホルンからはモンブランも見え素晴らしい展望だ。再びロープウエーでトロッケナーシュテークに下り、ガンディックヒュッテに登り返す。

写真
昨夜は遅くなったが、5時半に外に出てみると既に日の出を待っている仲間がいる。三脚に設置されたカメラはマッターホルンに向かっている。次第に明るくなってきたがまだマッターホルンの穂先には朝日が当たらない。まずモンテローザの先が少し赤くなり。すぐにマッターホルンの穂先も赤くなった。6時15分である。ブライトホルンやダン・ブランシュも朝日で輝いている。山岳ホテルならではの素晴らしい光景である。
 


日の出前のマッターホルン(5:57)




穂先がわずか赤くなった(6:16)




マッターホルンサンライズショー(6:18)





ワイスホルン(Weisshorn 4,505m)




マッターホルン(Mattrehorn 4,478m)の朝焼け




ブライトホルン(Breithorn 4,164m)の朝焼け
今日は右のクライン・マッターホルン(Kl.Mattrehorn 3,883m)へ上がる




尖ったミシャベルの二峰、左のドム(Dom 4,545m)と右のテッシュホルン(Taschhorn 4,491m)


支度をして7時から朝食にする。昨夜の疲れも無く皆元気である。このホテルの水道の水は飲めないので飲み水はボトルで購入するのだが、この値段がかなり高い。午前中はシュワルツゼー周辺をトレッキングするので不要な荷物はホテルに預けて出発する。今日はヘルンリグループとスタッフェルグループに分かれる。
 


朝日を浴びてシュワルツゼーのホテルを背に出発




シュワルツゼーのテレキャビン駅を振り返る




シュワルツゼーを右に見て登る


まず両グループともシュワルツゼーを右に見て花のきれいな斜面を登る。やや登りがきつくなった辺りで分かれ、ヘルンリグループはさらに登る。どんどん高度を稼いでゆくが道が良いので疲れる事は無い。しだいに近づいてくるマッターホルンの眺めにわくわくしながら登る。リフト小屋の前の広場で一休みする。
 


見上げるとマッターホルンが聳える




シュワルツゼーを見下ろす




振り返るとフルックへ下るテレキャビンが見える
















ワイスホルン(Weisshorn 4,505m)







リフト小屋を見上げて登る




シュワルツゼーのホテルを振り返るとミシャベルの山々が聳える







マッターホルンの前に聳える岩壁




マッターホルン東壁下のフルック氷河




リフト小屋に到着




オーバーガーベルホルン(Obergabelhorn 4,063m)




リフト小屋の前の広場でマッターホルンをバックに







スイスの最高峰モンテローザ(Monte Rosa 4,634m)




ブライトホルン(Breithorn 4,164m)


しばらく行くと岩壁のトラバースが始まる。左手はるか下にはフルグ氷河が見え、そこをトレッキングするグループもいた。鉄の階段を登ると長い鉄の廊下が始まる。この鉄の廊下で岩壁をトラバースする。トラバースが終わると、戻り気味に稜線への登りになる。わずかな登りで稜線に出ると目の前にスッタッフェルアルプが広がる。マッターホルンの北壁を正面に見ながら傾斜の緩い稜線を歩き、分岐に到着する。マッターホルンの北壁を近くに眺めながらしばらく休む。
 


鉄の廊下を登る










赤いプレートの所から右に登る
















岩壁の上に出た




ゆっくりマッターホルンを眺めてスタッフェルアルプに下る




ダン・ブランシュ(Dent Blanche 4,357m)




緑色の岩壁の上にヘルンリ小屋が見える




東壁には昨日の雪がかなり積もっている




ヘルンリ稜と北壁


ここからスタッフェルアルプまでは単調な下りが続く。道も歩きやすいとは言えないズルズル滑りそうな道である。しばらくは殺風景なザレた斜面が続くが振り返ると北壁が迫ってくる。しばらく下り、足元に花が見られるようになると傾斜も緩くなり歩きやすい道になる。この下りは500メートルあり、眼下に見えるスタッフェルアルプになかなかたどり着かない。花を楽しみながら下り、やっと林道に降り立ち一休みする。
 


尖ったミシャベルの二峰、左のドム(Dom 4,545m)と右のテッシュホルン(Taschhorn 4,491m)




右にオーバーガーベルホルン(Obergabelhorn 4,063m)




スタッフェルアルプとシュワルツゼーの分岐
奥はダン・ブランシュ(左)とオーバーガーベルホルン(右)




右上はシュワルツゼーからの道、下はスタッフェルアルプへの道




眼下にスタッフェルアルプを見下ろす




ザレた歩きにくい下山道













マッターホルン北壁を見上げる




マッターホルンを背に下る







傾斜が緩み植物も見られるようになった







眼下にスタッフェルアルプの道が見える







スタッフェルアルプからシュワルツゼーへの道




マッターホルンをバックに







シュワルツゼーへの道に下った




マッターホルンのツムット稜と北壁


シュワルツゼーからスタッフェルに続く道でシュワルツゼーへ向かうが、シュワルツゼーから来る人が多いのに驚いた。手ぶらで、赤ん坊を連れて、家族連れでなど気楽に山を楽しんでいる人が多い。シュワルツゼーまでは林道歩きだが150メートル近く登るので意外ときつい。シュワルツゼーの手前でスタッフェルのグループと合流する。
 


ミシャベルの山々を眺めながらシュワルツゼーへ向かう




振るかえるとマッターホルンとスタッフェルアルプのと広々とした空間が




ブライトホルンが見えるとシュワルツゼーは近い







シュワルツゼーの下の池




観光客で賑わうシュワルツゼー


スタッフェルアルプグループはマッターホルンの北壁を見上げながらスタッフェルアルプへ向かう。花の最盛期は少し過ぎているようだが、色とりどりの花がマッターホルン北壁を見上げるように咲いている。大自然が工夫をこらして作ったという感じのスタッフェルアルプである。
 


シュワルツゼーからスタッフェルアルプへ向かう







マッターホルンを見上げる




















賑わうシュワルツゼーで一休みした後、ホテルに戻り昼食にする。ホテルのレストランはかなりの賑わいである。昼食後、預けた荷物をリュックに詰め、テレキャビンでフーリへ下る。昨夜苦労して登った道が眼下に見え、感慨深い。

フーリでロープウエーに乗り換えてトロッケナーシュテークへ上がる。明日歩く予定のゴルナーグラートからの道がよく見える。トロッケナーシュテークでロープウエーを乗り換え、クラインマッターホルンへ上がる。眼下に今日の宿になるガンディックヒュッテが見え、そこから一気にクラインマッターホルンへ上がる。眼下の荒々しい氷河の眺めが凄い。
 


トロッケナーシュテークから一気にクラインマッターホルンへ上がる


ロープウエーはクラインマッターホルンの穂先のトンネルに到着する。トンネルを少し行くと分岐があり、ここを左に行くと頂上へのエレベーターがある。エレベーターで上がり、さらに鉄の階段を登ると山頂の展望台に着く。ブライトホルンが間近にせまり、マッターホルンも近い。ただしここからのマッターホルンはあまり美しい形ではない。マッターホルンの左の遠方にはモンブランも見える。
 


エレベーターを降りて階段で展望台に上がる




後ろはブライトホルン南面の雪原




クライン・マッターホルン(Kl.Mattrehorn 3,883m)展望台の十字架




マッターホルンの左にテート・ブランシュ、右にダン・ブランシュ




イタリア国境のテスタ・グリジア、下はチェルピニアの村、奥はモンブラン




モンブランからテート・ブランシュへのイタリアの山々




奥にモンブランが聳える




イタリアとフランスの国境の山モンブラン(Mont Branc 4,807m)




スイス側の見慣れた姿とは形の違うマッターホルン




マッター谷の右にドムとテッシュホルンが聳える、手前にゴルナーグラートとゴルナー氷河




ブライトホルン(Breithorn 4,164m)


階段とエレベーターで下り、ロープウエー駅とは反対側へトンネルを行くと雪原に出る。サマースキーができるほどの雪はあるが、緩斜面である。チェルピニアのスキー場とモンブランをバックに記念撮影をしてトンネルに戻る。
 



展望台のエレベーターに下る




エレベーターでトンネルに下る




モンブランをバックに記念撮影




イタリア方面、テスタグリジアまで緩斜面が続く、右に滑るとツェルマット方面




アンテナが立ちとイタリア側のロープウエー駅の有るテスタグリジア(3,467m)




眺めを楽しんでからトンネルに戻る


ロープウエーで一気にトッロケナーシュテークへ下る。トロッケナーシュテークには雪が無く、滑って降りて来たスキーヤーが圧雪車に乗って下って来る。少し下ってから左の岩尾根に取り付く。最初は少し登るが、尾根状の上に出ると傾斜は寝てくる。踏み跡も明瞭で、スイスの旗に向かって歩く。旗を過ぎ、少し行くとガンディックヒュッテが見えた。
 


ロープウエーで一気にトッロケナーシュテークへ下る




トロッケナーシュテークから見たマッターホルン




クラインマッターホルンを正面に見て左のモレーンのような岩尾根に取り付く







トロッケナーシュテークのロープウエー駅を背に岩尾根を登る




スキー場もこの辺りには雪が無い




ブライトホルンの手前にガンディックヒュッテが見えた




岩尾根の上に建つガンディックヒュッテ




素晴らしい眺めのガンディックヒュッテ、右の離れの岩小屋が定員12名、我々の部屋だ


小屋の前のテラスでは皆ビールをうまそうに飲んでいる。その奥に小屋の人がいて、チェックインする。我々の部屋はテラスの右の12人用の別棟である。一度、玄関で山靴を小屋のサンダルに履き替え、ストックを置いて部屋に戻る。早速ビールを注文して我々もくつろいだ。

夕食は7時からだ。パンとスープの後に出て来た柔らかい牛肉のシチューの美味しさに皆揃って驚いた。小屋にカーテンが無いので日差しが強い。太陽がマッターホルンの陰に隠れてやっとまぶしさから解放された。
 


一棟貸切になった





ガンディックヒュッテの夕食は素晴らしい




正面がゴルナー氷河、右から合流するグレンツ氷河、手前はテオドール氷河




見上げるクラインマッターホルンとテオドール氷河


行動記録
場所 標高 到着 出発  
シュヴァルツゼー山岳ホテル 2,580   8:30
リフト小屋 2,750 9:19 9:33
スタッフェル分岐 2,931 10:16 10:32  
スタッフェルアルプ 2,405 11:39 11:48  
シュワルツゼー 2,552 12:39 12:46  
シュワルツゼー山岳ホテル 2,580 12:54 14:18 テレキャビン
フーリ駅 1,864 14:27 14:42  
トロッケナーシュテーク駅 2,939 14:55 15:05 ロープウエー
クラインマッターホルン 3,883 15:15 15:50 ロープウエー
トロッケナーシュテーク駅 2,939 15:59 16:14  
ガンディックヒュッテ 3,029 16:56    


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8月9日

 ガンディックヒュッテからトロッケナーシュテークへ下りロープウエーとテレキャビンを乗り継いでツェルマットへ下る。テレキャビンのシュルーマッテン駅からゴルナーグラート鉄道の駅までの間にホテルに立ち寄りゴルナーグラート鉄道でゴルナーグラートへ上がる。展望台でゆっくり展望を楽しみ、リッフェルアルプへ向けてトレッキングした。リッフェルアルプからはツェルマットへ鉄道で下り、スネガに上がる地下ケーブルカー駅へ歩く。スネガからはフィンデルンの村を散策しながらツェルマットへ下る。

写真
朝、5時過ぎに目が覚めた。窓の外のブライトホルンがしだいに明るくなってきたので少し着込んで外に出る。今日も意外と寒くない。ここでの主役はマッターホルンではなく、目の前に聳え立つブライトホルンである。朝焼けのブライトホルンを待ちながら、しだいに明るさを増す山々を眺める。
 


朝焼け前のマッターホルン




マッター谷の左にワイスホルン、右にドムとテッシュアルプ、奥にビーチホルンとユングフラウ













朝焼けのブライトホルン




少し尖ったマッターホルンの朝焼け


部屋に戻り、支度を済ませて食堂に向かう。朝食のパンもなかなか美味しい。朝食後、昨日登って来た道を下る。広々とした素晴らしい眺めの朝を、気持ち良くゆったりと歩く。マッタータールの谷の先には、後半に訪れるベルナーオーバーラントの山々が朝を迎えている。
 


ガンディックヒュッテの朝食




ベルナーオーバーラントの山々、左にビーチホルン、右にユングフラウ




ゴルナー氷河




ガンディックヒュッテのテラスにて




トロッケナーシュテークへ下る




ブライトホルンとガンディックヒュッテをバックに




トロッケナーシュテークのロープウエー駅を見下ろす、奥の台地はヘーバルメン
奥は、左からオーバーガーベルホルン、ズィナール・ロートホルン、ワイスホルン




マッターホルン東壁




ダン・ブランシュ







マッターホルンをバックに


トロッケナーシュテークの駅に着き、トイレを借りる。まずフーリへ下り、さらにシュルーマッテンに下る。ツェルマットの駅へ行く途中でホテルに立ち寄る。ホテルに不要な荷物を置かせてもらい、身軽になって駅に向かう。途中で昼食のサンドイッチを購入する。ゴルナーグラート行きの駅はやや込み合っていた。
 


トロッケナーシュテークの駅入口







ロープウエーは貸し切り状態だ




トロッケナーシュテークからツェルマットの町を遥か下に見る




ロープウエーでフーリに下る




シュワルツゼーへのテレキャビン中間駅




フーリからシュワルツゼーへの登り




フーリからテレキャビンでツェルマットのシュールマッテンへ下る




ツェルマットの町を歩いてゴルナーグラート鉄道の駅へ











ホームに入ると中央に待合室のようにベンチが列を作っている。電車に乗るとお昼前のせいかほぼ8割りの乗車率で、心配した程の混雑ではない。ツエルマットの駅を出発するとすぐに右手にマッターホルンが姿を現す。フィンデルバッハの滝を過ぎ、どんどん高度を上げて行く。車窓左にツエルマットの町が見下ろせるようになるとリッフェルアルプに到着する。

リッフェルアルプから大きく回り込むと右手にマッターホルンがの眺めが広がる。右に回り込むように登ってリッフェルベルグに到着する。この辺りからトレッキングする人が増えてきた。さらに登り、ローテンボーデン辺りはかなりの人出だ。ゴルナーグラートに到着すると、駅周辺は工事のため様変わりしていた。今シーズンはゴルナーグラートのホテルは休業している。内装工事だけかと思っていたが、駅周辺を含めて大規模に工事をしていた。
 


電車ががツェルマット駅を出発するとマッターホルンが姿を見せた




シュワルツゼーからフーリの斜面




白いブライトホルンと黒いリッフェルホルン、ハイカーが見える







ゴルナーグラートを見上げる


駅周辺はたくさんの人で込み合っている。駅前からいったんローテンボーデン側に少し戻り、階段で線路を渡りホテルの方へ向かう。ホテルのテラス側は工事のため通れなくなっており、左の裏手から展望台へ向かう。展望台へ登るが、ここも人が多いのでもう少し先の小ピークへ向かう。
 


スキーゲートで駅の外へ




ホテルへの道は工事中なので階段で上がり、線路を渡る




クルムホテルのテラス側は工事中で通れない




モンテローザ(Monte Rosa 4,634m)とリスカム(Liskamm 4,527m)




リスカムの右にカストール(Castor 4,228m)とポリュックス(Pollux 4,092m)




ブライトホルン(Breithorn 4,164m)




ゴルナーグラート展望台と工事中のクルムホテル


展望台は混んでいるのでもう少し先の小ピークへ向かう。ここは人も少なく、狭いので360度の展望が得られる。目の前のモンテローザを眺めながら、ガンディックヒュッテでテルモスに入れてくれた紅茶を飲み、ツェルマットで買ったサンドイッチを食べる。リスカムやブライトホルンが輝いており、少し遠いがマッターホルンも存在感がある。素晴らしい眺めだ。
 





ダン・ブランシュ(Dent Blanche 4,357m)




オーバーガーベルホルン(Obergabelhorn 4,063m)とズィナール・ロートホルン(Zinalrohhorn4,221m)




ズィナール・ロートホルン(Zinalrohhorn4,221m)とワイスホルン(Weisshorn 4,505m)




ワイスホルン(Weisshorn 4,505m)




ビーチホルン(Bietschhorn 3,934m)




手前はロープウエー駅のあるウンターロートホルン(Unterrothorn 3,103m)
とオーバーロートホルン(Oberrothorn 3,415m)
右上にドム(Dom 4,545m)とテッシュホルン(Taschhorn 4,491m)




ドムとテッシュホルンの右にアルプフーベル(Alphubel 4,206m)




アラリンホルン(Alalinhorn 4,027m)




ゴルナー氷河




モンテローザ(Monte Rosa 4,634m)




グレンツ氷河とリスカム(Liskamm 4,527m)




リスカムの右にカストール(Castor 4,228m)とポリュックス(Pollux 4,092m)




シヴェルツェ氷河




ブライトホルン(Breithorn 4,164m)




クライン・マッターホルン(Kl.Mattrehorn 3,883m)




ゴルナーグラート展望台




マッターホルンに戻る




マッターホルンをバックに


なかなか去り難いが、ゴルナーグラートの駅に下る事にする。駅の手前の仮設トイレを借り、人ごみの駅に戻る。ここでローテンボーデンまで電車で下るグループと歩いて下るグループに分かれる。ローテン・ボーデンまではやや急な下りもあり歩く人は少ないと思っていたが、道は意外に混雑している。見下ろすリッフェルゼーの周辺も人が多い。途中で電車組に抜かれ、手を振る。
 




大工事中のゴルナーグラートクルムホテル




リッフェルゼーへ向けて下る










見下ろすリッフェルホルンとリッフェルゼー




リッフェルゼーへ下る




リッフェルゼーまでは岩場の下り





リッフェルゼーに到着したがローテンボーデン組はまだ到着していない。しばらく待っているとのんびりと降りて来た。逆さマッターホルンで有名なリッフェルゼーだが残念ながら今日は風のためうまくマッターホルンが映っていない。
 





ローテンボーデン組が降りてきた


リッフェルゼーの左から下ってゆく。ワタスゲがなかなかきれいだ。左手のリッフェルホルンを見上げると、上部でクライミングやショートロープの練習をしているのが見えた。下の小さな池にも残念ながらマッターホルンは映っていなかった。
 


池の湿地に咲くワタスゲ




下の池へ




リッフェルホルンのゲレンデを見上げる







下の池の方が素敵だ


さらに沢沿いに下って行くと右にリフェルベルクへの分岐がある。2つ目の分岐を過ぎるとお花畑が一段ときれいになる。ほとんどの人はリフェルベルクへ行ってしまうので、人数も減り静かになる。先端のガーゲンハプトゥのお花畑で優雅に一休みする。
 


シュワルツゼーを正面に見て下る




右に何本かリッフェルベルク駅への分岐がある




























ガーゲンハプトゥのお花畑で一休み


ここから左手にマッターホルンとシュワルツゼーを見ながらしばらく氷河の壁の端を歩く。切れた崖の上を歩くわけではないが、左手はやや急な斜面である。その斜面に広がるお花畑が素晴らしい。左手前方に見えるツェルマットの町はまだ遥か下である。
 


しばらくゴルナー氷河の壁の端を歩く


斜面を右に回り込むようになると左手の斜面の傾斜が緩み広々としてくる。正面にリッフエルアルプのリゾートが見えるようになり、しだいに下りが急になる。どんどん高度を下げ、いくつかの沢を渡りリッフェルアルプのリゾートに到着した。そのままリゾートの中を通り抜ければ良かったのだが、左の登山道を行ったので少し下り、登り返すことになった。リゾートからリッフェルアルプの駅までは古い鉄道跡のレールが引かれてある。
 


素晴らしい展望の中リッフェルアルプへトレッキング










フーリからシュワルツゼーへの登り口




中間駅付近のなだらかな斜面




シュワルツゼーへの最後の登り、左はフルック




フーリのロープウエー、テレキャビン駅




山の斜面にもホテルが並ぶツェルマットの町




リッフェルアルプのホテルが見えてきた




急斜面のトラバースが続く




リッフェルアルプへ下る電車、奥はスネガからブラウヘルトの斜面






















リッフェルアルプのホテルが近づいてきた







ドムとテッシュホルンをバックにリッフェルベルクへ上がる電車







道は樹林帯へ










オーバーリッフェルアルプ(2,222m)




リッフェルアルプのホテルを見上げる




歩いてきたトラバース道




ホテルから駅への馬車レールを歩く







リッフェルアルプ駅


ツェルマットまで歩いて下る計画だったが、初日に行かれなかったスネガに行くため電車で下る。ツェルマットに着いたのは4時でスネガの地下ケーブルが動いているかどうか心配だ。地下ケーブルの駅まで急ぎ足で行き確認したところ、6時までとの事で一安心した。

長いトンネルを歩き乗り場に到着した。やがてケーブルカーが到着し、大勢降りて来た。この時間なので登りはすいている。地下ケーブルカーで上り、スネガに到着する。階段を登り、駅前に出るとレストランのテラスが広がっている。マッターホルンの眺めの良い所だ。まだ上へのテレキャビンは動いていた。我々は少し下ってライゼーで一休みする。小さな湖だが子供や犬が泳いでいる。
 


地下ケーブルカーでスネガに上がる




スネガから見上げるゴルナーグラート




スネガからのリッフェルベルグとブライトホルン




世界的に有名なスネガからのマッターホルンの姿




ライゼーを見下ろす




ライゼーとゴルナーグラート方面




ライゼーからのマッターホルン


ライゼーからマッターホルンを正面に見てリフト沿いに急な山道を下るとエッケンに到着する。古い家並みの趣のある集落である。さらに下り車道を行くとフィンデルンの白いチャペルに出る。
 


フィンデルンの集落を見下ろす




エッケンに立ち並ぶ放牧小屋
















フィンデルンへ下る




見上げるエッケンの小屋とウンターロートホルン(Unterrothorn 3,103m)




フィンデルンの集落とマッターホルン




マッターホルンを眺める牛たち










白いチャペルへ下る




有名なフィンデルンの白いチャペルとマッターホルン




フィンデルンの小屋とマッチしたマッターホルン





フィンデルンの集落を過ぎると山道になる。見上げると川の向こうに先程電車に乗ったリッフェルアルプの駅辺りが見える。断崖の上に歩道が作られている。マッターホルン正面に見てツェルマットへ向けて緩やかに下る。日差しが強く、だんだん暑くなってきた。ネズミ返しの小屋の脇の木陰で一休みする。
 


フィンデルンの集落を過ぎると山道になる




ネズミ返しの小屋の前で一休み


後は単調な樹林の下りが続く。左手にフィンデルバッハの滝が見えてきた。ツヅラ折れの道を下り踏切を渡ると滝の下に出る。ここまで来るとツェルマットの町外れのウインケルマッテンだ。舗装道路をツェルマットの教会目指して下りホテルに到着した。
 





眼下にフィンデルバッハ滝と鉄道が見えた




単調な樹林の道を下る




踏切を渡る




見上げるフィンデルバッハとゴルナーグラート鉄道の鉄橋


既にホテルのスタッフによって駅からスーツケースが部屋に届いており、部屋でしばし休む。このホテルミシャベルは古い木造で5階建てだがエレベーターは無い。バスタブは有るが共用で各階に1つである。床がギシギシ鳴るしドアもうるさい。しかしなかなか親しみを感じる感じの良い宿である。食事が美味しいのも気に入っている。

7時から夕食が始まる。今日の夕方はバラバラに行動したが、全員元気に夕食に揃った。夕食後、事務処理を済ませてバスに入る。ゆっくりバスタブにつかり、今日の疲れを癒した。
 


ホテルの夕食










ホテルの窓からのマッターホルンの夕景


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ガンディックヒュッテ 3,029   7:56
トロッケナーシュテーク駅 2,939 8:23 8:55 ロープウエー
フーリ駅 1,864 9:04 9:05 テレキャビン
シュルーマッテン駅 1,614 9:35 9:52  
ツェルマット・ホテルミシャベル 1,600 9:35 9:52  
ツェルマット駅 1,600 10:03 10:24 鉄道
ゴルナーグラート駅 3,090 11:03 11:10
ゴルナーグラート展望台 3,115 11:19 11:49  
ゴルナーグラート駅 3,090 12:02 12:09  
リッフェルゼー 2,757 12:46 12:59  
ガーゲンハプトゥ 2,570 13:38 13:50  
リッフェルアルプ駅 2,211 15:17 15:30 鉄道
ツェルマット駅 1,600 15:50 16:15 地下ケーブルカー
スネガ駅 2,288 16:22 16:34  
ライゼー 2,230 16:42 16:51  
ネズミ返しの小屋 1,920 17:34 17:43  
ツェルマット・ホテルミシャベル 1,600 18:39    


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8月10日

 ツェルマットからインターラーケン経由でミューレンに行く。ミューレンではロープウエーでシルトホルンに上がり、アイガー、メンヒ、ユングフラウのベルナーオーバーラント三山を眺めることができた。また、ケーブルカーでアルメントフーベルに上がり、三山を眺めてトレッキングをした。

写真
5時半に起きて支度をする。洗濯物等を入れ替えてスーツケースを持って降りる。朝食後、スーツケースを電気自動車に乗せて駅まで送ってもらう。駅でグリンデルワルトへのライゼケベックを頼み、8時半の列車でブリークへ向かう。座席の窓の上に番号の書かれた紙が入っていると指定席なので乗る時に注意が必要だ。ツェルマットの駅を出発して一瞬、マッターホルンが見える。これでマッターホルンとお別れしてベルナーオーバーラントへ向かう。

ブリークからユーロ急行でベルン方面へ向かう。列車はしだいに高度を上げてゆく。フィスプ付近で左手下にマッタータールの谷を見ると、しばらくして列車は右の谷に入り北上する。しだいに谷が上がって来て同じ高さになるとゴッペンシュタイン駅に到着する。ここからレッチュベルクトンネルでカンダーシュテークへ行く。ここには道路のトンネルが無いので自動車は運転手が乗ったままカートレインでゴッペンシュタインからトンネル内を運ばれる。トンネルを出てしばらくすると右手にトゥーン湖が見え、スピーツに到着する。
 


ホテルから望むマッターホルン、今日も良い天気だ




朝食後、スーツケースを電気自動車に乗せて駅まで送ってもらう




ツェルマット駅からブリックへ向かう







ブリークで列車を乗り換えベルナーオーバーラントへ向かう




列車はフィスプで高度を上げミシャベルの山々が見えた


スピーツでは乗り換えに時間があるので駅前に出て見る。トゥーン湖の眺めの良い所だ。インターラーケンまでは左手にトゥーン湖を眺めながら行く。湖が終わるとインターラーケンに到着し、インターラーケンオスト駅で降りる。ベルナーオーバーラント鉄道は前がラウターブルンネン行き、後ろがグリンデルワルト行きの車両なので注意が必要だ。駅の放送でもしつこく言っているし、プラットホームにもしつこく書いてある。ブリエンツ湖方面が前、トゥーン湖方面が後ろである。
 


スピーツ駅で乗り換え時間があるので外に出てみる




スピーツの駅前からのトウーン湖の眺め







トゥーン湖を眺めてインターラーケン・オストへ行く


電車は大きく右にカーブして南の谷に入って行く。正面にメンリッヘンの岸壁が見えるとツバイリチューネンに到着する。ここで二手に分かれ、我々は右にラウターブルンネンの谷に入る。ラウターブルンネンでグルッチュアルプ行きのケーブルカーに乗り換えるのだが、驚いた事に既に満員で次の便を待たなくてはならない。ここで30分待たされてしまった。

ケーブルカーで一気に上がりグルッチュアルプで電車に乗り換える。ミューレンまでは左にアイガー、メンヒ、ユングフラウのベルナーオーバーラントの3山を眺めながらの優雅な車窓である。ミューレンの駅を出た所からの眺めも素晴らしい。ロープウエーの駅に向かって数分歩くと左に今日の宿、ホテルアルピナがある。とりあえずチェックインして不要な荷物を置いてシルトホルンへ向かう。
 


インターラーケン・オストからベルナーオーバーラント鉄道で山に入る




ツバイリチューネンでラウターブルンネン行きとグリンデルワルト行きが分かれる




ケーブルカーでグルッチュアルプに上がり、車窓からアイガー、メンヒ、ユングフラウを望む




ミューレンから望むアイガーとメンヒ




シュワルツメンヒの奥に聳えるユングフラウ




アイガー(Eiger 3,970m)




メンヒ(Monch 4,107m)


ロープウエー駅への途中に中華のファーストフードがあり、ここで昼食のラーメンを食べる。久しぶりの麺が懐かしい。時間が遅いせいかシルトホルン行きのロープウエーは意外とすいていた。まずビルクの岩峰に向かって一気に上って行く。ベルナーオーバーラントの山々の眺めが素晴らしい。ミューレンの町が遥か下になる。
 


ビルクの中間駅を見上げてロープウエー駅へ歩く




ミューレンからアルメントフーベルへ上がるケーブルカー




スーパーマーケットと土産物屋が並ぶミューレンの中心街




シルトホルンへのロープウエー乗り場




ロープウエー乗り場前の1969年8月の日本エキスパートクライマーズアイガー北壁登頂の装備展示







ロープウエーでミューレンを出発







ミューレンの村を見下ろす




アルメントフーベルと花の谷の牧草地




左からアイガー、メンヒ、ユングフラウ




ミューレンが遥か下に




雲の中のシルトホルンへ上がる




岩峰の上のビルク中間駅


ビルクからシルトホルン行きのロープウエーに乗り換える。すぐに雲の中に入ってしまったが、雲を抜けると素晴らしい展望である。駅に到着し、階段を上がって回転レストランの下に出る。ここでベルナーオーバーラント三山の眺めにしばらく見入ってしまう。
 


シルトホルン小屋方面を望む




シルトホルン(Schilthorn 2,970m)




シルトホルン展望台にて


見下ろすとシルトホルンへ歩いて登って来る人もいる。シルトホルンは360度の展望があり、裏へ回ってみると広い展望広場になっている。いつまでいても飽きない眺めだが、お土産屋を回って下る事にする。
 


ビルクを見下ろす、歩いて登ってくる人もいる




ラウターブルンネン・ブライトホルン(Breithorn 3,785m)







「女王陛下の007」シルトホルンの回転レストラン




展望台から降りて散策できる







アイガー(Eiger 3,970m)




メンヒ(Monch 4,107m)




ユングフラウ(Jungfrau 4,158m)


ミューレンに下り、まだ時間があるのでアルメントフーベルへ行くことにする。ケーブルカーでアルメントフーベルに上がり一休みする。ここからのベルナーオーバーラント三山の眺めも素晴らしい。ビルクの岩峰を眺めながらお花畑を下る。標高が低いせいかもう花は終わりかけていた。すぐに道路に出てしまいミューレンへ向けて下る。
 


アルメントフーベルへのケーブルカー




アルメントフーベルからのアイガー




メンリッヘン(Mannlichen 2,239m)




クライネ・シャイデック




アルメントフーベルから望むシルトホルン










花の谷へ下る













見上げるユングフラウ




ミューレンの村へ下る





ホテルに戻り一休みする。ホテルアルピナは崖の上のミューレンの端に建っており、ベランダに出るとラウターブルンネンの谷底まですごい高度感だ。目の前にはシュワルツメンヒの大岩壁が聳え、その奥に、アイガー、メンヒ、ユングフラウの山々が聳える。ラウターブルンネンの谷の奥も見え、岩壁から落ちる滝が眺められる。
 


ホテルエーデルワイスの先にホテルアルピナ




ホテルのベランダからラウターブルンネン谷を望む




ラウターブルンネン谷の奥に聳える山




ホテルの目の前に聳えるシュワルツメンヒ




ホテルから夕日のアイガー




メンヒ




ユングフラウ


行動記録
場所 標高 到着 出発  
ツェルマット・ホテルミシャベル 1,600   7:30  
ツェルマット駅 1,600 7:40 8:30 鉄道
ブリーク駅 671 9:51 10:13 鉄道
スピーツ駅 610 11:16 11:41 鉄道
インターラーケン駅 567 12:03 12:20 鉄道
ラウターブルンネン駅 796 12:40 13:02 ケーブルカー
グリュチュアルプ駅 1,486 13:15 13:16 鉄道
ミューレン駅 1,638 13:28 13:30  
ミューレン・ホテルアルピナ 1,638 14:04 14:10  
ミューレンレストラン 1,638 14:14 14:30  
ロープウエー駅 1,638 14:39 14:55 ロープウエー
ビルク駅 2,677 15:05 15:09 ロープウエー
シルトホルン展望台 2,970 15:14 16:03 ロープウエー
ビルク駅 2,677 16:10 16:12 ロープウエー
ミューレン・ロープウエー駅 1,638 16:18 16:26  
ミューレン・ケーブルカー駅 1,645 16:32 16:40 ケーブルカー
アルメントフーベル 1,907 16:43 16:58  
ミューレン・ホテルアルピナ 1,638 17:35    


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8月11日 曇り時々雨

 ミューレンからラウターブルンネンに下り、電車でユングフラウヨッホに上がった。スフィンクス展望台からの展望を楽しみ、電車でアイガーグレッチャーに下り、クライネシャイデックへのフラワートレッキングを楽しんだ。クライネシャイデックからグリンデルワルトに下り、駅でスーツケースの荷物を入れ替えてバスでグローセシャイデックに上がり、グローセシャイデックの山岳ホテルに泊まった。

写真
6時に起きてベランダから外を眺める。今日も素晴らしい天気だ。支度をして7時に下のレストランへ降り、ゆっくり朝食を済ませる。7時半に駅に向って出発し、7時40分の電車に乗りグルッチュアルプへ向かう。朝早いが、1両編成の電車はほぼ満員である。右手にベルナーオーバーラントの三山が雄大に望め、眺めが良いので、展望車のような気分だ。
 


ホテルアルピナを出発




ミューレンの鉄道駅へ




ミューレン、グルッチュアルプ間を走る一両の電車


ケーブルカーでグルッチュアルプからラウターブルンネンに下る。ラウターブルンネンでユングフラウヨッホ経由グリンデルワルト行きのチケットを購入するが、スイスパスの割り引きを使っても1人1万円以上もする高価な切符だ。クライネシャイデックまでもラウターブルンネンの谷や、アイガー氷河の眺めなど素晴らしい車窓が続く。
 


ラウターブルンネンからシュタウプバッハ滝を見上げる




クライネシャイデック行きの電車に乗る




幅の狭い車両だがゆったり座れる




展望の良い電車である




シュタウフバッハの滝




ラウターブルンネン谷を見下ろしてウェンゲンに上がる




ウェンゲンからメンリッヘンへのロープウエー




メンヒとユングフラウのコルにユングフラウヨッホが望める




アイガー北壁は雲の中だ




アイガーグレッチャー方面


クライネシャイデックで電車を乗り換える。電車はアイガー氷河へ向けてゆっくり上り、アイガーグレッチャー駅からはアイガーの岩壁をくりぬいたトンネルを上って行く。途中のアイガーバント駅とアイスメイア駅で停車し、5分ほど外を眺めることができる。アイガーバントではグリンデルワルトを見下ろすことができたが、アイスメイアでは外は真っ白な霧の中だった。
 


クライネシャイデックで電車を乗り換える




アイガーバント駅で展望窓に走る




アイガー北壁を見下ろす





ユングフラウヨッホは迷路のような所なので注意が必要だ。まず駅前のお土産屋のある広場に集まり各自用事を済ませる。続いてスフィンクス展望台へ向かう。高速エレベーターで上がり、階段を登ると展望台に出る。今日は風も無く寒くも無く良い天気だ。グリンデルワルト側からの雲でメンヒの山頂は見えないが、ユングフラウは姿を現している。広大なアレッチ氷河も彼方まで見通せる。
 


ユングフラウヨッホの建物




アレッチ氷河を見下ろす




郵便ポストの有る広場




まず、お土産屋さんで




エレベータでスフィンクス展望台へ上がる




スフィンクスの展望台





高速エレベーターで下り、トンネルを歩いて雪原に出る。雪原に降りると雲はユングフラウにかかり、メンヒが姿を現した。右稜線のノーマルルートを登るパーティーが数パーティー見えたが、スフィンクス側のバリエーションルートを登るパーティーもいた。ロープをつないでガイドとアレッチ氷河を下る人もいる。雪遊び、スキー、犬ゾリ等の観光客向けの遊びもある。ゴルフの打ちっぱなしが有るのには驚いた。ホールインワンで賞金が出るらしい。
 


トンネルから雪原に出る




各種イベントの案内板




スフィンクス展望台の岩峰を見上げる







メンヒをバックに





再びトンネルに戻り、氷の宮殿に向かう。近道をしようとして迷ってしまい、結局一度駅に戻ってエレベーターで上がった。氷河の中の氷の廊下を氷の彫刻を見ながら歩く。再びエレベーターで上に上がるとプラトーの雪原に出る。ここからのメンヒの眺めは迫力があって素晴らしい。
 


氷の宮殿













プラトーの雪原







メンヒ(Monch 4,107m)を見上げる


エレベーターと階段で駅に戻り、お土産屋などそれぞれの用事に分かれる。電車の発車時間になったので暗いホームへ行きしばらく待っていると駅員が電車に誘導してくれた。下りはアイスメイアとアイガーバントで降りられない。電車は暗いトンネルを下り、次のアイガーグレッチャー駅で降りる。駅のレストランでサンドイッチを買い、草原に出る。あいにく霧が上がって来たが、花のきれいな所で昼食にする。
 





ユングフラウヨッホ駅を出発




アイガーグレッチャー駅で降りてフラワートレッキング































犬の訓練施設も







お花畑でピクニック


頭上にせまるアイガー氷河が霧で見えないのが残念だが、少し登って氷河の端を少し歩く。再び草原に戻り、素晴らしいお花畑の中を歩く。霧に包まれた草原を歩くのはとても気持ちが良い。線路が近づいてくるが、雪除けトンネルの所で左に行く。少し急な下りになり、広い道に降りる。
 














氷河のサイドモレーンを歩く

























登山道を下り広い道に出る


この辺りには牛が放牧されていて、牛を避けながら下る。ドカンと雷の音が聞こえて驚いたが、ジェット機の音とわかり一安心した。再び緩やかな道を歩き踏切を渡る。クライネシャイデックの駅はもう目の前である。意外と速く歩いてしまった。一つ早い電車でグリンデルワルトに下る。アイガーの北壁は雲に覆われているが、下は晴れて、広々とした良い眺めだ。
 









































クライネシャイデックに到着







電車でグリンデルワルトに下る


グリンデルワルトの駅に着き、ライゼゲペックしたスーツケースを受け取る。町にお土産等を買いに行き、駅の裏でスーツケースに入れ、洗濯物を入れ替える。再びライゼゲペックの窓口へ行き、スーツケースをチューリッヒ空港へ送る。空港で受け取るので念のためエクスプレスでお願いする。
 


グリンデルワルト駅で買い物と荷物の入れ替え




グリンデルワルトの駅前通り


駅の隣のバス乗り場でグローセシャイデック行きのバスを待つ。グローセシャイデック行きの最終バスに乗る人はあまりいないと思っていたら、意外にも混んできた。しかしほとんどのお客は町外れまでに降りてしまい途中の氷河入口のバス停からはほとんど我々だけになった。

ここからは道が細くなりすれ違いはできない。バスは警笛を高らかに鳴らして走る。とても楽しい音の警笛である。バスが峠に近づくにつれて霧が出てきた。

グローセシャイデックに到着し、ホテルに入る。チェックインを頼むと、地下に有料のシャワー(1CHF)、2階にトイレ、3階の部屋と説明をしてくれた。我々の部屋は12人部屋で、2段ベッドが3個と床に6人寝れるようになっている。
 


グローセシャイデックの山岳ホテル







お花畑のチーズ小屋





荷物を整理してから外に散歩に出ると雨が降り出した。残念ながら今日はアイガーとグリンデルワルトの夕景を見ることはできない。今日の夕食にはチーズフォンデューを注文した。味は良いのだが、やはり単調な料理だ。夕食後、地下の有料シャワーに入った。1スイスフランで3分だが、お湯の温度はぬるめである。今日は早目に9時に寝た。
 


チーズフォンデューの夕食








行動記録
場所 標高 到着 出発  
ミューレン・ホテルアルピナ 1,638   7:31
ミューレン駅 1,638 7:40 7:45 鉄道
グルチュアルプ駅 1,486 7:57 8:01 ケーブルカー
ラウターブルンネン駅 796 8:11 8:20 鉄道
クライネシャイデック駅 2,061 9:05 9:15 鉄道
アイガーバント駅 2,865 9:36 9:41 鉄道
アイスメイア駅 3,160 9:50 9:55 鉄道
ユングフラウヨッホ駅 3,454 10:12 10:26  
スフィンクス展望台 3,573 10:31 10:39  
雪原 3,460 10:44 11:10  
プラトー 3,480 11:37 11:45  
ユングフラウヨッホ駅 3,454 11:55 12:21 鉄道
アイガーグレチャー駅 2,320 12:50 13:04  
アイガーグレチャー 2,305 13:11 13:32  
クライネシャイデック駅 2,061 14:15 14:18 鉄道
グリンデルワルト駅 1,034 14:58 16:30 路線バス
グローセ・シャイデック山岳ホテル 1,962 17:05    


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8月12日

 アイガー眺めてグローセシャイデックからバッハアルプゼーへトレッキングしてフィルストに戻りテレキャビンでグリンデルワルトへ下る。テレキャビンでグルントからメンリッヘンに上がり、メンリッヘンの山頂を往復してメンリッヘンの山岳ホテルに宿泊して、静かなベルナーオーバーラント三山を眺める。

写真
朝6時に目を覚まし、外に出てみる。昨夜の雨は止んだものの深い霧に包まれている。東の空は少し明るいが、アイガーは黒い雲に包まれている。再び部屋に戻り支度をしていると外が明るくなってきた。窓から外を見ると驚いたことにアイガーが朝日に輝いているではないか。急いで外に出て写真を撮る。
 


朝のグローセ・シャイデック




フィルスト方面の朝




朝日に輝くメンヒアイガー




ナイフの刃のように鋭いアイガーのミッテルレギ稜




朝のグローセシャイデック山岳ホテル




チーズ小屋の朝







グローセ・シャイデックに聳えるウェッターホルン前衛の岩壁




早朝のグローセシャイデックに感激




ホテルに戻って朝食


支度を済ませて8時から朝食を取る。食堂の窓から見えるアイガーが鮮やかに輝いている。8時半にグローセシャイデックのホテルを出発する。まだ暗いベッターホルンの岸壁を背にフィルストへ向かって歩く。しばらく砂利の車道通しに歩き小さな山を左から巻いて分岐のあるグラットシャーレンで一休みする。
 


ストレッチをして出発










峠の道にも日があたってきた




素晴らしい景色の中、気持ち良く歩く




素晴らしい景色の中、気持ち良く歩く







グラットシャーレンで一休み


ここから狭い山道に入る。左手のアイガーは相変わらず輝いており、フィルストも明るく日が当たって来た。山の斜面はお花畑になっていて素晴らしいトレッキングルートである。シャーレーガーの切れ込んだ沢が面白い。山と花を眺めながら最高の時を過ごす。オーバーレイガーの沢筋がとてもきれいなので一休みする。
 


フィルスト方面に雲がかかってきた







シャーレーガーの切れ込んだ沢




シャーレーガーの沢を渡る






















オーバーレーガーで一休み、フィルストが高く見える







ウェッターホルンの山頂が見えてきた




アイガー北壁も快晴だ


オーバーレイガーからも素晴らしいトレッキングが続く。牛が放牧されていてカウベルの音がお花畑の山に響いていて心地よい。ベッターホルン、シュレックホルン、フィンスターアールホルンなどのベルナーオーバーラントの高峰が輝き聳え立っておりとても感動的だ。ゆったりとした気分で素晴らしい光景の中をゆったりと歩く。
 

















アイガーをバックに




フィルストのシュレックフェルト駅




平坦なトレッキングロード




シュレックホルン(Schreckhorn 4,078m)










リンドウとアイガー













木彫りのマーモット




カウベルの音が山に響く


再び砂利の車道に合流するとフィルストへ向けての緩やかな登りになる。この辺りからすれ違う人も増えてきた。フィルストの駅もだんだん近づいてきた。
 


フィルストへ緩やかに登る




フィルストで牛たちがお出迎え





フィルストでトイレを借り、昼食のサンドイッチを買う。バッハアルプゼーへの道は今までと違って人が多い。道幅も広くよく整備されている。細い脇道もいくつかあるが、道幅の広い道を行く事にする。左の崖っぷちの道を登るとグリンデルワルトの町が遥か下に見える。
 


バッハアルプゼーへの道




暑くなって登りが苦しくなってきた







避難小屋へ少し下る




アイガーに雲がかかってきた


途中の避難小屋を過ぎるとバッハアルプゼーは近い。人込を避けてバッハアルプゼーの手前で右の山道に入る。少し登るとワタスゲの広がる小さな池があり、この静かな場所で昼食にする。この池は穴場で、眺めも良く、ハイカーも来ないので、静かなアルプスを堪能できる。
 





避難小屋
















沢筋に広がるワタスゲ













シュレックホルンの右に尖ったベルナーオーバーラント山群の最高峰のフィンスターアールホルン




静かな池での素晴らしい昼食のひと時










丘の上からの眺め、ワタスゲの池を見下ろす
中央にオーバー・グリンデルワルト氷河
左のウェッターホルンと右のシュレックホルン
右端にフィンスターアールホルン(Finsteraarhorn 4,274m)







バッハアルプゼーを見下ろす










バッハアルプゼーからファウルホルンへの道




昼食をとったワタスゲの池を見下ろす


昼食の場所に戻り、バッハアルプゼーへ向かう。お花畑の中の踏み跡をわずかに登るとバッハアルプゼーが見えた。池まで下り、池に手を入れてみるが池が浅いせいか意外と冷たくない。池沿いの道をフィルストへ向かう。ベルナーオーバーラントの高峰のパノラマを眼前にとても気持ちの良いトレッキングである。
 


中央にオーバー・グリンデルワルト氷河
左のウェッターホルン(Wetterhorn 3,692m)と中央のシュレックホルン(Schreckhorn 4,078m)
右にフィンスターアールホルン(Finsteraarhorn 4,274m)










バッハアルプゼーへ下る




シュレックホルンを映すバッハアルプゼー










フィルストへ向けてヴェッターホルンへを正面に歩く







アイガーを眺めて食事する牛たち




正面にオーバー・グリンデルワルト氷河







小屋の向うにグローセシャイデックが見える




グローセシャイデックのホテル付近


再びフィルストでトイレを借りて、グリンデルワルトへテレキャビンで下る。長い下りで、途中駅が2か所あるので降りないよう注意が必要である。テレキャビンからグリンデルワルトの氷河を眺めていたら、突然氷河が崩壊して雪崩のように流れていった。グリンデルワルトに到着すると日差しが暑い。お土産屋をのぞきながらグリンデルワルトの駅に向かう。
 


グリンデルワルトから見上げるメンリッヘン(右端)

グリンデルワルトの駅から電車でグルントへ下り、メンリッヘンへのテレキャビンの駅に向かう。もう時間が遅いので上がる人はおらずとてもすいている。このテレキャビンの乗車時間は30分ととても長い。ベルナーオーバーラントの山々を眺めながらのとても贅沢な展望テレキャビンである。メンリッヘンに到着し、ホテルにチェックインする。どの部屋も眺めの良い、きれいな素晴らしい部屋である。6時の夕食の前にメンリッヘンの山頂まで行く事にする。

ダラダラの緩い登りを15分で山頂に到着する。左はヴェンゲンへ向けて急な崖になっている。やや霞んでいるがシルトホルンも見える。その下には崖っぷちのミューレンの町も見え、我々が泊まったホテルアルピナも見える。山頂からはトゥーン湖が見下ろせる。シーニゲプラッテの奇岩もなかなか素晴らしい。
 


グルント駅からテレキャビン駅へ




アイガーを眺めながら30分でメンリッヘンへ上がる




メンリッヘンの山岳ホテル




テレキャビン駅




昨夜泊まったグローセ・シャイデックを望む




ホテルの夕食前にメンリッヘンの山頂を目指す







メンリッヘン(Mannlichen 2,239m)の山頂へ




シーニゲプラッテからファウルホルンの稜線にある奇岩




グリンデルワルトを見下ろす




チュッケン(Tschuggen 2,521m)とメンリッヘンのホテル、テレキャビン駅
右手前はウェンゲンからのロープウエー駅




山頂へ




メンリッヘン(Mannlichen 2,239m)の山頂にて




メンリッヘンの山岳ホテルへ下る




大きなカウベルをつけた牛


ホテルに戻るとテレキャビンが終わったので賑わっていた人達は下ってしまい、宿泊者だけの世界になり静けさに包まれていた。夕食までの一時を、山々を眺めながら静かに散策する。山岳ホテルならではの楽しみである。メンリッヘン山岳ホテルの夕食も素晴らしい。スイス最後の夜をワインで打ち上げにした。
 


まずはビールで乾杯




最後の夕食でしみじみとスイスの思い出をワインで語る




スープもとっても美味しい




スイスの素晴らしい日々をワインで祝う








夕食後、シャワーを浴びて疲れを癒す。メンリッヘン山岳ホテルにはバスタブは無いが、各部屋に清潔なシャワーがあり、ゆっくりと疲れを癒すことができる。夜、9時過ぎまで山々の展望が楽しめ、グリンデルワルトの町の夜景を楽しめるのも山岳ホテルならではである。10時過ぎに寝た。
 


夕食後、静かなメンリッヘンを散策する
残念ながらベルナーオーバーラント三山は雲の中




ユングフラウの雲が切れた




メンヒの山頂も姿を見せた




メンリッヘン(Mannlichen 2,239m)の山頂とウェンゲンからのロープウエー駅


行動記録
場所 標高 到着 出発  
グローセ・シャイデック山岳ホテル 1,962   8:40
グラットシャーレン 2,006 9:06 9:11
オーバーレイガー 1,975 9:40 9:52  
2,064 10:23 10:31  
フィルスト駅 2,167 11:05 11:24  
上の池 2,290 12:19 13:09  
バッハアルプゼー 2,271 13:19 13:21  
フィルスト駅 2,167 14:07 14:17 テレキャビン
グリンデルワルト駅 1,034 14:40 15:32  
グルント駅 943 15:40 15:55 テレキャビン
メンリッヘン駅 2,229 16:26 17:00  
メンリッヘン山頂 2,343 17:21 17:29  
メンリッヘン山岳ホテル 2,229 17:46    


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8月13日

 天候と展望に恵まれた風と歩く会のスイスの山旅、昨夜からついに天候が崩れ、雨具を着てトレッキングを開始した。ベルナーオーバーラントの山々は雲の中で展望は無く、牛と花を眺めてメンリッヘンからクライネ・シャイデックへのトレッキングになった。クライネ・シャイデックからグリンデルワルト経由で鉄道でインターラーケンに下り、マイリンゲン経由でルツェルンに行き、少しルツェルンの市内観光をしてチューリッヒ空港へ向かった。チューリッヒ空港から大韓航空で韓国のインチョンに飛んだ。

写真
朝、5時ごろ目を覚ますと外は霧に包まれていた。再び寝て6時過に起きると少しは視界が利くようになった。支度をして7時に食堂へ行き朝食にする。朝食が終わるころには雨足が弱くなったが、雨具を着て出発する。
 


小雨になったが、ホテルで雨具を着て出発する


支度を済ませてホテルの外に出ると雨は止んでいた。相変わらずアイガーは厚い雲の中だが、グリンデルワルト辺りの視界は次第に開けてきた。ホテルの前で記念撮影をして出発する。
 


雨具を着てトレッキング出発


霧で基部しか見えないが、アイガー北壁へ向けて歩く。放牧された牛たちも同じ道を歩いており、追いついてしまった。牛の顔を見ながら通させてもらう。またパラパラと雨が降り出した。今まで晴天続きだったので雨の中のトレッキングも良いものである。斜面に広がるお花畑の花もみずみずしい。
 


霧のチュッケンへ向けて歩き出す




グリンデルワルト方面




牛に遠慮しながらクライネ・シャイデックへ向かう







牛の間を歩く










ウェッターホルンもアイガーも雲の中







太陽が出ないと花も元気がない





中間点にあるホーネックのベンチで一休みする。ここには屋根付の小さな小屋と仮設トイレがある。天気が良ければアイガー北壁が身近にせまり、グリンデルワルトが広々と眺められる場所である。
 


仮設トイレの有る休憩小屋




ホーネックのベンチで一休み


ここまではほぼ水平道だったが、クライネシャイデックへ向けて下るようになる。雨のせいか道には黒いゲッコー(イモリ)がいる。小さな沢を2つ渡るとクライネシャイデックの駅が間近に見えてくる。一昨日歩いたアイガーグレッチャーからのトレッキングコースも見えてきた。
 





アイガー北壁の下を走るベルナーオーバーラント鉄道




クライネ・シャイデック駅が見えてきた




クライネ・シャイデック駅
ユングフラウヨッホへ上がる赤い電車とグリンデルワルトへ下る黄色い電車


メンリッヘンから1時間半でクライネシャイデックに到着した。予定より1時間早い。電車が出たばかりで閑散としたクライネシャイデックの駅で雨具を脱いでいるとラウターブルンネンから電車が上がって来て賑やかになった。それと同時に雨も上がり天気が回復して来た。
 


クライネ・シャイデック駅に到着


グリンデルワルトから上がって来た電車に乗り、グリンデルワルトへ向けて下る。アイガーの雲はなかなか取れないが天気は良くなって来た。車窓を楽しみながら下り、グリンデルワルトでインターラーケン行きの電車に乗り換える。メンリッヘンへ上がるテレキャビンを眺めているとやがて樹林の中へ入って行く。
 


天気が回復してきた、車窓右手にアイガーを眺めてグリンデルワルトへ下る




メンリッヘンを振り返る




雲湧くアイガー北壁







グリンデルワルトから槙有恒が初登したミッテルレギ稜の末端を見上げる




グルントからメンリッヘンへ上がるテレキャビン




小さな赤いテレキャビン




インターラーケン駅でルツェルン行きの列車に乗り換える





インターラーケンでは1時間近く時間があるので駅前の大きなCOOPで買い物をする。ルツェルン行きの列車はブリエンツ湖畔を走り、マイリンゲンから逆方向へ進む。峠を登り四森州湖などを通り、風光明媚な車窓を楽しむうちにルツェルンに到着した。
 


ブリエンツ駅からのブリエンツ湖




列車はマイリンゲン駅から方向転換する




マイリンゲンの駅




ルツェルンまで車窓に湖が多い


まだチューリッヒへ向かうには早いのでルツェルンの市内観光をする。ホーフ教会やカベル橋などを回り駅に戻る。チューリッヒ空港行の列車に乗り、スイスの旅は終わりを迎えた。
 


ルツェルン駅近くの船乗場




ルツェルンのフィーアバルトシュテッテ湖




湖畔のホーフ教会




ルツェルン市内観光に出発




ホーフ教会へ向かう











ホープ教会からカペル橋へ







屋根には火災から修復された三角形の板絵




水の塔とカペル橋




カペル橋を渡ってイエズス教会へ

















チューリッヒ空港でのチェックインで時間がかかった。それでも時間が余ったので、免税店での買い物や着替えをして搭乗を待つ。予定通りに搭乗し、1時間後に夕食になった。夕食には行きのフライトで気に入ったビビンバを食べ、ワインを飲みすぐに寝てしまった。
 


チューリッヒ空港から大韓航空で帰国


行動記録
場所 標高 到着 出発  
メンリッヘン山岳ホテル 2,205   7:56
ホーネック 2,150 8:32 8:42
クライネ・シャイデック駅 2,061 9:20 9:40 鉄道
グリンデルワルト駅 1,034 10:28 10:35 鉄道
インターラーケン駅 567 11:10 12:08 鉄道
ルツェルン駅 436 14:04 16:10 鉄道
チューリッヒ空港 390 17:13 19:40 大韓航空



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8月14日

 大韓航空でインチョン空港経由成田空港に帰国した。

写真
時差7時間を経て、お昼の12時過ぎに目が覚めた。すぐに昼食になり、昼食後予定より早くソウルのインチョン空港に到着した。トランスファーのゲートで再びセキュリティーチェックがあり、お土産のスイスナイフでひっかかった人もいた。セキュリティーチェックの後、乗り継ぎカウンターで成田へのチェックインをして28番ゲートで搭乗を待つ。4時間ぐらい時間があるので免税店で買い物をしたりして時間をつぶす。6時過ぎに搭乗が始まった。出発後1時間ほどで機内食が出るが軽食である。予定通り9時に成田に到着し全員スーツケースも無事受け取り解散する。14日の夜なので渋滞の心配はないと思っていたが、湾岸道路でかなりの渋滞があり、帰宅したのは1時を過ぎていた。
 
行動記録
場所 標高 到着 出発  
インチョン空港 35 14:02 18:40 大韓航空
成田空港 40 21:00 21:50  


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