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ニューズ・ライン(10月16日~31日)
2013年11月1日

■ 制憲議会選挙準備完了

 11月19日に実施される制憲議会選挙の準備が完了した。選挙管理委員会によれば,約1230万人の投票用紙、2万箱の日本政府から寄贈された投票箱等が準備された。また、投票の安全を確保する為に、警察、武装警察、ボランテイアとともに61000人の国軍がすでに全選挙区に配置された。

■ 10日間のバンダ(ゼネラル・ストライク)

 マオイスト・バイデイア派と小さな33の政党は11月19日の選挙に反対し選挙管理委員会に選挙登録もしていないが、あわせて11月11日から20日まで10日間にわたって全土一斉にゼネラル・ストライキを実施するとしている。また、選挙が20日に迫った今バイデイア派は選挙妨害などの為50-60人の上級党員を各選挙区に派遣している。もし、このゼネストが実施されれば混乱は避けられないと見られている。

■ マオイスト・ダハール派とバイデイア派の抗争

 来るべき選挙を主導するマオイスト・ダハール派と選挙ボイコットで闘争を続けるバイデイア派は公然と主敵をダハール議長と宣言し、選挙活動を実力で妨害している。ダハール議長は選挙運動で各地を飛びまわっているがバイデイア派の妨害が激しいため車などでの移動ができずヘリコプターを使用している。バイデイア派はさらに強行手段を行使すると宣言しているが一方ダハール派も対抗するとしている。

■ 中国製の航空機は安全度は!

 政府はネパール航空の機材調達を中国にもとめ、CAAN(Civil Aviation Authority of Nepal 政府の航空管制当局)は2週間にわたって調査の為エンジニアなどを派遣した。その結果Y-12(19seat),MA60(58aeat)を購入する事になった。

 大蔵省によれば、これら2機は中国政府からの無償供与になるがあわせて3機のY-12と1機のMA60が中国輸出入銀行からのソフト・ローンでの調達になる。しかしながら、航空界のエキスパートによれば中国製の航空機はFAA(Federal Aviation Authority)など欧米からの形式証明が得られておらず多くのくにで運行が認められていないためネパール国内でも論争になっているが、CAANはネパール航空に対し形式証明を発行している。ほんとに飛ぶのか!

■ 新会長選出される

 海外を基盤にして活躍するネパール人のビジネスマンで組織されているNRNA(Non Resident Nepalie Association )1の第6回総会がカトマンズで開催されセシュ・ガレ氏が新しい会長に選出された。ガレ氏はオーストラリアに在住しホテル等多くの事業を展開しておりフォーチューン紙が選ぶ世界の富豪としても有名である。2017年にはシェラトン・ホテル・グループと共同でカトマンズに5スターホテルを開設する。

■ ネパール人の海外旅行が落ち込む

 この夏からネパール・ルピーがUSドルに対して20%以上の安値になっていることから、増加をたどっていたネパール人の海外旅行が急速に落ち込んでいる。2008年には2万人以下だった旅行者は2012年には4万人を超えるまでになっていたがルピー安がこの秋の観光シーズンを直撃している。

 ネパール人の旅行先はタイが最も多く、シンガポール,ドバイ、モーリシャス、インドなどが主な旅行先となっている。ちなみに、4泊5日の標準的なタイ旅行は一人4万ルピーから5.5万ルピー程度、シンガポールの場合は10万ルピーほどとなる。



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