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ニューズ・ライン(9月1日~15日)
2013年9月15日

■ 諸外国、国際金融機関からの援助

 ネパールは国家財政の不足から大規模な援助をインフラ整備などに受けている。会計年度2012/2013以降に実施予定のプロジェクトに対する主な資金援助を報告する。援助には無償資金援助、有償資金援助技術協力援助などが有るが借金とならない無償資金援助に対して有償資金援助はソフト・ローンとも呼ばれ最低限の手数料と利子、長期の返済期間を設けている。昨年コミットメント・ベースによれば

1.分野
1) 電源開発 Rs.42.07 Billion (約420億円)
2) 教育 Rs.11.53 Billion (約115億円)
3) 農業 Rs.10.92 Billion (約110億円)
4) 交通・運輸 Rs.8.67 Billion (約87億円)
5) 地方開発 Rs.8.00 Billion (約80億円)
2.主な国際援助機関
1) 世界銀行 Rs.38.72 Billion (約400億円)
2) アジア開発銀行 Rs. 27.10 Billion (約300億円)
3) 欧州開発銀行 Rs.6.41 Billion (約60億円)
3.主な国別資金援助
1) 日本 Rs.14.56 Billion (約150億円)
2) イギリス Rs.9.63 Billion (約97億円)
3) デンマーク Rs.3.13 Billion (約32億円)
4) 中国 Rs.3.00 Billion (約30億円)
5) ノルウエー Rs. 2.34 Billion (約25億円)

 アメリカは表上には表れていないが、世界銀行など国際金融機関を通じて多く援助しており、日本はアジア開発銀行等からも大規模な協力をしている。

■ 銀行統計インフレ率は8.2%!!実際は30%以上!!!!!

 国立銀行は2012年7月から1カ月間の経済等の報告をまとめた。それによると、

1.インフレ率 1)食糧   7.7%上昇
        2)食糧以外 8.6%上昇

しかしながら、ルピーの対ドル安が石油等の輸入にじわじわと影響がでてきており、輸送等基幹産業のコスト高騰が顕著になってきている為2013年以降のインフレ率は大幅になる予測である。しかしながら、市場での実勢インフレは昨年同期比食糧で40%以上、人件費などで30%以上上昇しており、国立銀行統計とは大きく異なっているのが実情である。

■ 汚職、贈収賄は益々激しい

 Transparaency International ( Global Corruption Barometer)が世界107各国114,000人に13項目にわたる質問書に送付し、ネパールでは10,000人のうち6,700人から回答を得た。その報告によれば

1) 政党関係 70%
2) 役人 66%
3) 警察 58%
4) 司法関係 51%
5) 27%
6) NGO 20%

が汚職、贈収賄の多い部門と回答している。%は回答者がその部門には汚職、贈収賄が有ると答えた比率である。

■ 海賊版のソフトウエア

 カトマンズは海賊版のソフトが広く出回っており、コンピューター・エキスパートによれば、オリジナルを見つけるのは難しいとも言っている。

 CIB(Central Investugation Bureau 中央犯罪調査局)は盆地内の銀行はどの金融機関に海賊版のソフトを販売したとして8名の関係者を逮捕した。またネパール警察本部はサイバー・クリミナル・(IT犯罪)を取り締まるべく新たな組織を作った。



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