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ニューズ・ライン(3月1日~15日)
2013年3月16日

■ 新選挙管理内閣が合意

 昨年5月27日に制憲議会が解散しバッタライ管理内閣が続いていたが、この間主要4党である、マオイスト派(ダカール、バッタライ派)、共産党、コングレス党、UDMFは最終的にキル・ラジ・レグミ最高裁長官をバッタライ内閣 に代わって選挙管理内閣の首相とすることで同意した。制憲議会選挙は選挙は6月21日までの行われることになる。

■ マオイスト・バイデイア派は反発

 制憲議会選挙の為の管理内閣がバイデイア派を除いた主要4党で合意されたことを受けて、この合意が第3国の影響を受けて成立した陰謀であるとして今後も街頭での抗議行動を強めるとしている。

■ カジノの経営は適法か

 ネパールには10か所のカジノがあり、24時間営業している。周辺国にカジノが無いこともありインド、バングラなどから多くの観光客がカジノ目当てに訪れるが、一方ではカジノそのものが法律上許されているのかどうか問題になっている。ギャンブルに関する法律は50年前の1963年に作られ公示されているが、施行細則が不透明であることが問題を複雑にしている。

 一番の問題は、行政の縦割りである。 許認可を担当する観光省、経営の法律上の監督官である司法省、カジノと客の紛争を担当する内務省、税金は大蔵省、ロイヤルテイは観光省と大蔵省など多岐にわたりそれぞれが連携してないためカジノ側の言いなりというのが現状である。 カジノはロイヤルテイ等膨大な金額を政府に支払っていないにも関わらずライセンスの取り消しもできないでいる。

■ 労働者派遣国広がる

 政府は労働者派遣国の109番目の国として今後共和国と業務協定を行った。労働条件は単純労働者はUSドル320ドルー430ドル、技術者は620ドルから2000ドル他に住居などが支給される。コンゴ共和国は地下資源が多くアフリカでは今後の発展が期待されている。また、ここ2年間派遣が中止されていたイスラエルも300名の働き手を要請してきている。

■ シムリック航空運行開始

 異業種参入から倒産したグナ航空を買収したヘリコプター会社シムリック航空が運行を開始した。 買収金額はRs.350Million であった。

■ 航空博物館

 カトマンズ国際空港には過去事業の失敗から倒産した航空会社の航空機が数多く残されている。CAAN( Civil Aviatio Authoruty of Nepal 航空局)ではこれらの機材を展示する博物館を造る計画である。 展示される航空機はドルニエ、フォッカー、アブロ、Y-12 およびヘリコプターなどである。


■ カトマンズ国際空港のレーダーシステムの改良

 カトマンズ国際空港の管制システムは老朽化しており、30社を超える航空会社の参入による離着陸の大幅な増加の管制が難しくなってきている。現在使われているシステムは1998年日本政府の無償資金協力によるものである。

 航空局の発表によれば、この度日本政府は現在のシステムをMSSR(Monopulse Secondary Surveillance Radar )と呼ばれる新レーダーに切り替える計画であり近々両政府で調印が行われるようである。新しいレーダーは従来の60マイルが200マイルをカバーすることになる。

■  当分期待できない飲料水

 カトマンズ盆地の飲料水不足が益々深刻になってきている。KUKL(カトマンズ水道機構)は現在5日に一回、もしくは1週間に1度数時間程度の配水しかできず市民からの苦情は大きいものがあるが、取水すべき原水が無い為対応できず当分解決策は無いとしている。メラムチ・プロジェクトも運転開始にはなお5年以上が見込まれており管制しても人口の爆発的増加には全く対応できないと思われる。カトマンズ盆地全体で一日350million liters が必要であるが現状では80million liters弱しか供給できておらない。

■ ネパール人のビリオネイヤー生まれる

 アメリカの経済紙フォーブスによれば、2012年度の世界の金持ちリストにビノード・チョウドリー氏がネパール人として初めてランク・インしたと発表した。個人財産は約1billion USD(約1000億円)とされる。氏の経営するチョードリー・グループは銀行、ホテル、セメント、不動産等多岐にわたっておりネパール、シンガポールを中心にして事業を行っていいる。

■ バクタプールに”ヒョウ”が現れる

 バクタプール市郊外のチャングナラヤンの村に2頭のヒョウが現れた。ネパール人は通常この動物をWild Cat と呼んでいるが大きいヒョウは50~60kgにもなり危険である。村人によればヒョウは時折あらわれるが被害は稀であり近くの森に追い返すことが多いようだ。



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