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ニューズ・ライン(1月1日~15日)
2013年1月15日

■ マオイスト・バイデイア派の集会

 2012年6月にマオイスト派が分裂したバイデイア派の第1回全体集会が1月9日よりカトマンズで開かれた。約一万人の各地区代表が参加した集会では、バイデイア議長、タパ書記長等幹部の演説が有ったが、インド政府を攻撃する一方で中国政府に対しては称賛する場面が多くバイデイア派のインド政府に対する姿勢が表れていた。またこの集会には中国大使、北朝鮮大使も出席していた。

■ ネパールを統一した初代国王を称賛

 2013年は240年前に国を統一したプリテイビ・ナラヤン・シャハ初代国王の生誕291年になる。カトマンズ盆地で開催された記念パーテイには共産党、コングレス党など各党の幹部が出席し今後ネパールが君主制に戻ることは無いが国家統一をなした初代シャハ国王の偉業は今日でも比類なき業績であると称賛した。

■ 主なマデシ・グループ

 ネパール南部テライ地方の政治団体(政党)は数多くあるが現在国政に向けて活動している主なマデシ政党を羅列する。

 1. TMDP (Tarai Madhes Democratic Party)
 2. MJF-D (Madhesi Janaadhikar Forum-Democratic)
 3. MJF-N (Madhesi Janaadhikar Forum-Nepal)
 4. SP (Sadbbawana Party)
 5. UDMF (United Democratic Madhesi Front)
 6. NMSP (Nepal Madhesi Socialist Party)
 7. DJP (Dalit Janajati Party)

 現在数多いマデシ政党を統一する気運が高まっているが、主導権の取り合いで結果は出ないようである。また、このなかからUDMF,MJF,NMSP等が取りあえずFDRA( Federal Democratic Republican Alliance) を形成している。

■ いろいろな言語での学習

 ネパールは約123の言語がつかわれており必ずしも公用語とされているネパール語が国全体で使われておらず。コミニュケーションが難しい場合があるようだ。政府の Non-formal Education Campaign は14の主要言語のテキスト・ブックを作りNGOや学生等も動員してこれ等の教育に当たることになった。

■ バーモント市(アメリカ)のような緑の街に!

 カトマンズ市庁は街に緑が少ないことから緑化運動を進める計画である。市内には約20万軒の家があり毎年7000軒ほどの建築申請があるとされている。しかしながら、市当局はそのうち税金を納めている約5万軒しか記録されておらず実数の把握に努めている。

 緑化計画によれば、新築される家には最低2本の植物を敷地内若しくは鉢植えで屋根に置くことが建築許可の条件としている。またその木は最低5フィートに成長しなければならない。

 この計画には森林省が苗木の選定にあたる。一方、都市開発省等はカトマンズ市庁とは別に都市部のクリーン化を進める為6カ月以内に下水路の整備を含めた大掛かりな計画を策定し閣議了承を得るとしている。

■ 頻発する銀行の不祥事

 ネパールには32の商業銀行が有るが近年銀行を舞台とした詐欺、不正会計処理、無担保融資等が頻発しており国立銀行は警察と共同で監視にあたっている。事件の手口は全く幼稚である為発覚も早いが、殆どの場合銀行の最高幹部と言われる階層が自分の銀行から無担保融資をして金を引き出すような犯罪でここ1年半で30名以上の銀行家が逮捕されたり指名手配をされている。

 金融の専門家によればもともとネパールの商業銀行には、いわゆる銀行としてのKnow-Howやモラルは無く預金者の金を幹部が自由に使うような馬鹿げた感覚の者が多いと言われている。

■ 増えるメデイア関係者の死亡

 South Asian Free Media Association によれば2012年度に南アジア8カ国の25名の報道関係者が死亡した。

 最も多いのは13名がパキスタンで、5名がインド、3名がバングラ2名がアフガニスタンとネパール。また、ネパールでは113件の個人攻撃、59件の報道関係社屋への嫌がらせ等271件のメデイアに対する妨害、攻撃が記録されている。

■ 電気代の未納はライン・カット

 NEA ( Nepal Electricity Authority 電力庁)は電気代の未払者4750件に対する電力供給を停止するとともに、未払い分約4200万ルピーを回収した。この中には462の工場、67の商業ビル、24の政府建物が含まれる。また今後は2カ月に未払いが有ると供給停止となる。

■ 経営が難しい国内航空

 国内航空会社で10年以上経営が続いている会社は少ない。破綻の理由はいろいろあるが、不動産等の最も多いのは異業種への参入である。昨年から本年にかけてアグニ航空が破綻し、銀行管理に移った。

 また、グナ航空はヘリコプター会社に身売りすることになったが、いずれも経営者が不動産で失敗したことが原因である。ネパールも2年ほど前まで不動産バブルが続き土地の取引と建築ラッシュであったが、うまくいった話はあまりない。

■ 市内の道路拡幅、下水管埋設工事が進む

 市内の道路拡幅、下水管埋設工事は進んでいる。珍しく夜間作業も行われている。








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