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ニューズ・ライン(6月16日~30日)
2012年7月1日

■ マオイスト派分裂

 路線の違いから2年間にわたり党内で主導権争いを繰り返していた、ダハール議長派、バッタライ副議長派連合と強硬派バイデイア副議長との争いに決着がついた。

 バイデイア副議長派18日正式にマオイスト派からの独立を表明した。党名はCPN,maoist となり、ヴァイデイア議長、ラム・バハドール・タパ(旧書記長)、シー・ピー・ガジュエル(旧書記)が副議長となる。マオイスト派全体での両派の勢力図は明らかではないが当分のあいだ両派による地方組織の争奪戦が予想されている。

■ コングレス党は和解

 これも党内での主導権争いから9か月にわたって溝ができていた、スシル・コイララ党首派とデイオバ元首相派はここにきて和解することになった。

■ 返却されない公用パスポート

 制憲議会が解散になりもはや議員でもないにもかかわらず、議員時代に取得した公用旅券が返却されていない。外務省旅券課によれば522名のうち291名が任期満了とともに公用パスポートを返却しているが231名の旧議員が未だ返却していない。過去には公用パスポートを売買した事件などがあったため担当相は早急の返却を要請している。

■ 国旗、国歌への敬意

 政府官報によれば政府はいかなる人々といえども国旗を破いたり、燃やしたり、また体などに巻きつける場合には上半身に国旗の上下を間違えないようすべきあると規定した。国歌については国、軍、学校、スポーツ等の行事にのみに使用され、ラジオ、テレビの放送開始、終了時には必ず国家をながさなければならない。また、公式行事では出席者に起立が求められている。

■ 銃器の取り締まり強化

 カトマンズ市警察本部は最近銃器を使った犯罪が増えたことから取り締まり強化のためと特別チームを編成した。警察本部によればインド国境からの密輸やマオイスト派の闘争時の武器などが国内に出回っており、若者の間にもピストル等の小火器を持つものが増えている。

■ 守られない知的財産

 NBSM(Nepal Bureau of Standards and Metrology 標準度量衡局)は他社のブランドを無断で使用しているとしてワイワイ・ヌードルとネビコ・ビスケットに両社に違反しているブランド名の商品の生産中止を命じた。両社はネパールでは最大手の食品会社であり対応が注目されている。


■ 密売の取り締まり

 カトマンズ警察本部は3万本に上る密造酒を摘発し7名を逮捕するとともに公衆の面前でこれを処分した。一方マハラジガンジ警察署は政府の証書や有名ブランドのステッカーなどを張ったウイスキー等を販売していた商店主を逮捕した。



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