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ニューズ・ライン(3月16日~31日)
2012年4月1日

■ マオイスト強硬派軍事組織を創設か

 マオイスト派内では主導権をめぐって権力争いが続いているが、強硬派と言われるバイデイア副議長派内では人民闘争は未だ終わっていないとの見解から新たに派内に最高幹部3名によるタスク・フォースを設けるとともに旧PLAを退職した兵士等を組織して準軍事組織を計画している。

■ バイデイア派がバッタライ政府打倒で声明

 バッタライ・マオイスト派副議長の率いる政府に対し同じ党派内の強硬派と言われるバイデイア副議長派は市内のホテルで幹部会を開催し、あらためてバッタライ政権打倒を宣言した。この為バイデイア派は他の少数政党との連携も視野にいれている。

■ マオイスト派中央委員会の開催

 マオイスト派は28日中央委員会を開催した。149名の委員のうち99名が出席したが、バイデイアはこの委員会をボイコットした。

■ 制憲議会の任期は5月27日まで

 最高裁は再三延長されている政権議会の任期について、5月27日を超えて延長されることはないとの決定をした。

■ 2名の大臣が解職される

 バッタライ首相は不規則な人事異動に関しサリタ・ギリ労働大臣と権力の乱用、汚職などの容疑で派遣党内から異論野出ているナンダン・ダッタ農業大臣を解任した。

■ ギャネンドラ前国王西部地区を訪問

 ギャネンドラ前国王は5日間の日程でマンヘンドラナガール等極西部地域を訪れた。これに先立ち、同地域で前国王を支持する団体等で歓迎委員会が結成された。政府も警察を多数配備し厳重警戒にあたった。この訪問は同地区の寺院等の参拝と言われている。

■ 広範囲にわたるネパール人労働者

 従来ネパールからの派遣労働者は中近東やマレーシアが多く占めていたが昨年あたりから、他の先進国への派遣が多くなった。DOFE(Dept of Foreign Employment 労働省人材派遣局)によれば昨年からアメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、イタリア、日本、韓国、シンガポーツ等の先進国のほかトルコ、オーマンマカオ等からも要請がきておりマーケットが大きく広がったとしている。日本へは一昨年は326名であったが昨年度は770名と倍増している。

■ DTAA(Double Taxation Avoidance Agreement 二重課税防止協定)

 大蔵省によればDTAAは現在までインド、中国、オーストリア、モーリシャス、ノルウェー、タイ、スリランカ、パキスタン、韓国、カタールの10各国と調印されているが,バングラデッシュ、ブータンとの調印も近々予定されている。また、海外からの投資をを招く為、経済先進国である日本、アメリカ、英国、オーストラリア、ロシア等との協定も省内で協議されている。

■ WTO(Worl Trade Organisation 世界貿易機構)がネパール支援

 WTOはネパールに農産物振興やパシュミナ等の調査団をおくりその輸出振興を支援することになった。農産物ではジンジャーや茶が推奨され多くの零細農家が新しい種子などを用いて量産をはかることになる。

■ カトマンズ・クリーン作戦

 人口の増加とともにカトマンズ市内のゴミ等が路上に放棄されたり、川筋に捨てられているが、カトマンズ市役所は4月6日から1週間にわたり市内クリーンを展開することになった。連日早朝6時半から10時まで約1万人のボランテイアを動員して市内の清掃にあたる。今回は取りあえず1週間と予定されているが、次回は10月17日から2週間が予定されている。

■ ネパール人のカジノ入場は禁止

 ネパールには10か所のカジノが営業しているが、ネパール人からの入場が大蔵省と観光省で協議された結果、従来通りネパール人の入場は禁止することで決着した。観光省は年間売上250million ルピーを超える企業主を特別の入口から5000ルピーの入場料をとって入場許可する案を提案したが射幸心を煽るという事で大蔵省は拒否した。

■ 国民投票

 共産党統一派の最高幹部であるケー・ピー・オリ氏は論議されている新憲法についてReferendum(国民投票)を示唆した。



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