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ニューズ・ライン(12月1日~15日)
2011年12月16日

■ 議会は12月1日より6カ月間任期延長!

 最高裁判所の判断により議会は4度めの任期延長になった。この議会は憲法の制定を主目的とする制憲議会であるため簡単に解散す訳にもいかず裁判所の判断をよりどころに議会で承認されたものである。今後のスケジュールは議会の小委員会で各党からもち寄った意見の集約を12月30日までにまとめる。

  少委員会から送付された集約案を議会で一月4日まで検討。
  一月9日懸案事項を議会で投票。
  一月29日第1回素案を議会で決定。
  国体に関する部分については1月29日から15日以内に議会でまとめ2月13日までに最終決定する。
  3月5日までに議会で承認を得て公報に発表し28日までに広く意見を求める。
  4月19日までに第一素案の修正を行う。
  その後5月13日までにすべての手続を完了し制憲議会の三分の二の承認を得る。
  5月27日新憲法を大統領に提出承認を得る。

■ PLA(マオイスト派武装部隊)の解散

 11月20日から始まったマオイスト派武装部隊の国軍への統合などについて30日7か所に分散して駐屯していた部隊は政府委員会の指示に従いそれぞれ再編成された。内訳は約19000人のうち死亡、脱退等を除いた17016人から、9454人が国軍への編入希望、7556人が除隊、6人が不明となっている。

■ 厳しい国軍の規則

 国軍が脱走してPLAに加わり再び国軍に編入する兵士は法によって軍法会議にかけられる可能性を示した。117名の兵士が確認されているが実際の数字は明らかでない。

■ OHCHR(国連人権委員会)ネパール事務所閉鎖

 ネパール政府はOHCHR(Office of the High Commissioner for Human Rights)のネパール事務所の期限が12月7日で終了する事を受けて6カ月の延長をジュネーブの本部に通告した。

■ 温家宝首相がネパール訪問は延期

 12月20日から3日間の予定でネパール訪問が予定されていたが中国国内で経済政策会議が長引いたため数日間の延期となった。

■ 国家財産の無断使用の禁止

 最高裁はダハール、ネパール、タパなど元首相を含むVVIPが無断で政府公用車を使用しているためこれを返済するよう指示した。

■ やりすぎの人事異動

 新政府ができて3カ月になるがこの間約200人にのぼる人事異動が行われた為業務が停滞する事態がおきている。MOGA(Ministry of General Administration 行政管理省)によれば公共事業省50人、教育省41人、農業省25人などで中堅幹部以上が異動になり事態を重く見て総理府は全省会議で説明を求めた。

■ 一夜で77人の人事異動!!!

 NEA(Nepal Electricity Authority)のCEOは一夜のうちに77人にのぼる人事異動を行った。異動を拒否した職員によれば希望する職場の場合邦貨にして100万円から300万円を要求されたとのことである。このCEOは一ヶ月先には退職することになっているが、NEAの規則によれば退職前には調達、人事異動は禁止されておりルール違反となる。

■ 韓国がルンビニ開発計画に専門家派遣か

 韓国政府はルンビニ開発計画に143名の各種専門家を派遣する計画をネパール政府に提案した。
韓国政府によれば18か月でマスタープランをネパール政府に提出することになっている。

■ 観光ブームが外貨稼ぐ

 2011年は観光年と言う事もあってネパールは今観光ブームとなっておりカトマンズのホテルは部屋を確保することが難しい。またホテル代も平均して25%~30%上昇している。一方、外貨の稼ぎ頭としても大幅に増えている。国立銀行によれば本年度の最初の3カ月(7月15日~10月14日)ですでに昨年同期と比べて29.8%(約7.28Billion Rupee)となり、昨年度総計の24.61Billion Rupeeを大幅に上回る見込みである。

■ 酔っ払い運転は捕まる!

 車が増えるとともに飲酒運転による事故が増えている。カトマンズ市警察本部は12月2日夜間一斉取り締まりを行い155人を飲酒運転で検挙した。



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