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ニューズ・ライン(7月16日~31日)
2011年8月5日

■ 新年度予算

 議会は7月16日より始まる新年度に向けて国家予算を審議承認した。総額384.9billion rupeeがその全容であるが、予算は歳入面で無償、有償の援助が組み入れられており極めて不安定な予算構成となっていいる。

■ 過去最高の保釈金

 国連のスーダン派遣平和維持軍にネパールも多くの警察官を送っているが、使用する装備に調達で警察本部の不透明な支出が判明し、現役の長官をはじめ34人が召喚された。この中で最高裁はオーム・ラナ元長官に150millionn rupeeの保釈金を課した。これはネパール裁判史上最高額である。

■ 内閣改造

 共産党統一派とマオイスト派の連合政権は、両派の内部抗争やコングレス党をはじめとする野党からの攻撃を受けて機能するのが難しい状況のようだ。とりわけ10名の大臣を政権に送るマオイスト派の内部権力闘争は、一旦党の分裂を予想させたが、おおかたのマオイスト・ウオッチャーが予想したとおりウヤムヤのうちに取りあえず幕引きとなった。

 ダハール議長は自身に集中する権力をバッタライ、バイデイア両副議長派から集中砲火をうけ自派に属する大臣を辞任させ両副議長派に属する議員を大臣として政権に送ることにより妥協をはかったものである。

■ 観光客は大幅に増加!収益は減少!

 NTY(Nepal Tourism Year ネパール観光年)を受けて政府や観光公社は観光客の誘致に資金や人材を動員している。国立中央銀行の最近の発表によればここ11カ月の観光客のおとした金額は22.91billion Rupeeで昨年同期から3.49billion Rupee 落ち込んでいる。一方滞在に数は12.67日、一日の使用外貨は46.73ドルとなっている。また、ホテルの稼働率は70%となっており昨年同期の40%を大幅に超えている。中央銀行では収益の減少について調査を始めた。、

■ 制服の着用

 政府は約8万人にのぼる役人に新たに制定されたドレス・コードにもとずく制服の着用を定めた。ドレス・コードによれば男子は黒の背広に白いワイシャツ、ネパール帽、と黒の皮靴、ネクタイ着用、女子はサリーであるが目下色で揉めているようである。行政管理省では各行政機関に以上指示するとともに一人当たり7500ルピーを支出することになった。また、南部タライ地方では制服着用が武装ゲリラ等の標的になるとしてこれに反対している。

■ ポリエチレン袋などの使用禁止

 ポカラ市当局はポリ袋等の使用を禁止する条例を制定するもようである。使用禁止とは持ち込みも禁止するのか等議論は沸騰している。

■ 地方に赴任しない医師

 政府は医学を学ぶ学生に奨学金を支給し医師の養成に力を入れている。医学奨学金規則によれば受給者は卒業後2年間地方の病院、診療所などへの勤務が義務付けられているが環境の悪さから赴任する者がおらず地方では医師不足が問題となっている。

■ 冬虫夏草の密輸出

 ネパールの高地は今、冬虫夏草(ヤチャクンバ)の収集で賑わっているがチベットの業者と組んだ収集業者がキロ1万ルピー程度でチベットに密輸出しており国境税関は監視を強めている。ヤチャクンバは中国のスポーツ・トレーニング・センター馬軍団が使用して有名になった強壮剤でドーピングにも該当しないと言われている。



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